2-565

565 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/15(水) 00:14:36.10 ID:o5HdRxjK0
いつもの人が来なくてついむしゃくしゃして書いた

最近のまどかは、少し変だ。
たとえば、いきなり考え込むように唸ってみたり。
妙にあたしの顔を見つめてきたと思えば、唐突に顔を逸らしたり。
悩みごとがあるのかと訊ねてみれば露骨に話題を変えてみたり。
その他いろいろあるのだけど、どうもはっきりしない態度が多くなった。
「まどか、大丈夫?」
「ふぇ!? 大丈夫だよ! 平気だよ!」
「そうかぁ?」
こんなことを思うのも、見つめられちゃってたからなわけで。
そんなに見つめられてると、あたしだって照れちゃうわけで。
毎日のように繰り返されるのは反応に困る。
「うーん……?」
「ええっと、そうだ! さやかちゃん、今日はお見舞い行くの?」
「ん? あー、今日はいいかな。CD屋って気分でもないし」
あたしの言葉に、まどかはほっとした顔をしてそっかと頷く。
まどかの方から予定聞くなんて珍しいこともあるもんだ。
「どっか、行きたいとこでもあるの?」
「なんで?」
「嬉しそうな顔するからさ。買いたいものでもあるのかなって思ったんだけど」
「え、あ、私、嬉しそうな顔してた!?」
「そうだけど。そこまで慌てること?」
「なんでもないけど、うー。あの、ほら、ね?」
「ね? って言われても……」
言いたくないんだったら聞かないけどさ。
……そろそろ本気で聞くべきなんだろうとも思うけど。
まどかから話してくれないことを、無理に聞き出すのもどうかと思うし。
焦らずに待ってやるのが親友の務めなのだ。うん。とっても気になるけど。
「さやかちゃん……聞きたいって顔に書いてある」
「うぇ! マジで!?」
「これ以上ないくらいくっきりだよ」
「うー……いやでも、いい! 聞かない!」
耳を手でふさいで、聞かないぞーってアピール。
そんなあたしがおかしいのか、まどかはころころと笑った。
「ちょっと、人のこと煽っといて笑わないでよ」
「えへへ、ごめん。さやかちゃんは本当、いい人だよね」
「そうだろー。そんなあたしにメロメロになってしまえ」
「もう既にメロメロだよー」
「言うようになったな、こいつぅ」
よしよしと頭をなでてやると、まどかは嬉しそうにきゃあと悲鳴を上げる。
まどかが何を隠してるかは知らないけど、まあ、この子だからいつかは話してくれるだろう。
早く話してくれるといいなーという希望を込めて、その小さな体を思いきりぎゅーっとしてやった。

まどか→さやか気味な感じで
いつもの人は本当にいつもお疲れ様です…

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最終更新:2011年08月15日 21:38
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