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321 名前:ローカルルール追記議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2011/12/09(金) 23:08:46.17 ID:5pKHia3G0 [2/3]
流れぶったぎってる上に不健全ぽくて申し訳ないがキスしかしてないから許してくれ
 

 魔法少女たちの希望の色をしたながいながい髪が、白いシーツにまとまりなく垂れ下がっている。

 シーツと見分けがつかない白いドレスが、その裏地に描かれた夜空と目のさめるようなコントラストを以て拡がって。

 その収束する奥から、薄淡いオレンジ色に照らされて二本の肌色が伸びている。

 先のドレスから伸びていたそれよりすこし白い二本が、夜空を膝で押しつぶして乗り上がる。

 白いドレスを身にまとったその少女、まどかは、きん色の目でもう一人の少女、さやかを見た。

 セルリアンの色をした眼にはっきりとした表情はうかがいしれない。

 片方は頬に、片方は肩にかかる非対称の、浅瀬色のさらりとした髪をためらいがちに揺らしている。

 これがまどか、・・・目の前にいる希望、かみさまの願いだと言うのなら、それは何てむごくて、背徳的で、・・・

 ああ。

 考える間もなく、さやかはまどかにくちびるを近付けていた。

 旬を迎えたさくらんぼの色をした互いの肉がためらいがちに触れあって、・・・いち、にい、いくつ数える間もなく離れる。

 たぶん、これは和姦だ。

 まどかはそれを十日拝み倒すほど望んで、今さやかの瞳をためらいと後悔と背徳と、それから少しばかりの劣情に染めている。

 けれど劣情なんて、神様になる前からさやかにとって聖域だったまどかに抱くなんて我慢ならなくて。

 それなのにそれは、さやかのこころと裏腹に、まどかをよろこばせるのだ。

 少し大人びているように見える顔も、煽情的に睫毛を伏せるその下に見えるきん色も。

 さやかには、まどかにとってはこの上なく嘆かわしいことに、そう例えるなら、親より背が高くなったこどもみたいにしか見えなくて。

 それなのに、・・・どうして、なぜ、あたしは。

 眉を曲げて目をしばたたかせるさやかに、まどかはふふっ、といたずらっぽく微笑んだ。

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最終更新:2011年12月10日 09:48
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