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797 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/12/15(木) 00:31:45.26 ID:UwE/V9UZ0
>>792-794GJ すげぇ和んだ。まどかもさやかもどっちも可愛いw
>>775から電波を受信したのでSS投下。SSというよりポエムっぽくなってしまった気がしなくもないです。

天国、某所にて

まどかとさやかの二人は今、歩いている。
目的地もないまま、気の向くままに、足の進むままに歩いている。
腕を組んで、寄り添って、二人はただ歩いている。

たまにまどかがさやかの横顔を見て、絡める腕を強くする。
するとさやかはそんなまどかを見て、ニカッと微笑む。

たまにさやかがまどかの横顔を見て、空いた片方の手でまどかの頭を優しく撫でる。
するとまどかはさやかの手の暖かさに、その優しい感触に目を細め、体をさやかの方に更に寄せる。

季節はもう冬。厚着をして、じゃれ合って、体を寄せ合うにはちょうどいい季節である。


言葉少なに、二人はただ歩いていく。
いつもははしゃいだり、赤面しながらも愛の言葉を交し合ったりするのに。
今日はただ、腕を組んで歩くだけ。

だけど二人はそれで十分だった。

「たまにはこんな静かなデートもいいね」とさやか。
「うん、そうだね」と微笑むまどか。

どこまで行っても、どれだけ歩いても、特に変わったことは何もない。
たまに二人でちょっとした世間話や、互いにからかい合ったりするくらいである。

ここまで静かなデートはきっと初めてだ。二人はそう思った。

だけど悪い気はしない。むしろいつもと違う不思議な心地良さを感じるくらいだ。
それはきっと大好きな人が隣にいて、腕を組んで、体を寄せ合って、温もりを感じて、ただ静かに互いの存在を認識して、一緒に歩いていけるから。

だからとっても楽しい。そしてとっても嬉しい。
こんなにも胸の中が暖かい。

今日はとっても珍しい、まどかとさやかのお散歩デート。

「まどか」
「なぁに?さやかちゃん」
「大好きだよっ」
「わたしも、大好き♪」


以上です。いちゃいちゃさせるわけでもなく、ただのんびり歩いてるだけ。

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最終更新:2011年12月18日 01:02
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