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337 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/01/03(火) 00:55:13.09 ID:v22b4q120 [1/2]
鹿目まどかの父、和久がその日も生まれたばかりのタツヤを世話しながら家事をこなし夕方に差し掛かった頃、「ただいま!」と娘、まどかの声が玄関に響いた。
出迎えに玄関に向かった和久に「あがってあがって」「うん」という声が聞こえてくる。
(お友達を連れてきたのかな?)と和久は思った。
ここ、見滝原に引っ越してきた当初は、両親共にタツヤに構いっぱなしだったこと、慣れない土地ということで、元気がなかったまどかだったが、
最近になって、友達ができて、元の明るさを取り戻したことを嬉しく思っていたので、和久としては大歓迎の客人…のはずだった。

しかし、和久の目の前にいるのはどこからどう見ても男の子であった。
和久に気付いたまどかが「パパ。ただいま。こちら美樹さやかちゃん」と挨拶と友人である美樹さやかを紹介し、
さやかも「こんにちは!美樹さやかです!お邪魔します!」と元気に自己紹介する。
が、頭が混乱した和久には何がなんだかわからなかった。
(まどかはまだ小学5年生なんだぞ…!早い…早すぎる!ボーイフレンドなんて早すぎる…!さやかだと…女みたいな名前して…!)

その日の晩御飯。
「ま、まどかは美樹くんとは仲がいいのかい?」と和久は恐る恐る聞かざるを得なかった。
まどかの返答しだいでは今後の教育の方針が決まると言っても過言ではない。
「え?美樹くんて…パパ、さやかちゃんは女の子だよ?」と怪訝そうにまどかは答えた。
「おんな…のこ…?」
「そうだよ」
「アハハ…男の子みたいな格好だからつい間違えちゃったよ。そうだよね。そうだそうだ。」
鹿目家に乾いた笑いが木霊した。

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最終更新:2012年01月03日 14:31
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