340 名前:役不足の正しい間違った使い方[sage] 投稿日:2012/01/03(火) 01:35:14.08 ID:rwxLAP+B0 [1/2]
ま「えっ、さやかちゃん。今なんて…」
さ「別れようって言ったの。あたし…もうまどかとは付き合えない」
ま「なんでっ!?ど、どうしていきなりそんな事…」
さ「いきなりじゃない。ずっと前から考えてた事だよ…」
ま「嘘っ…!だってさやかちゃん、この前幸せだって言ってくれたよね?わたしとこんな関係になるなんて思わなかったけど、それでも幸せだって言ってくれたよねっ…」
さ「…………」
ま「ねぇ、わたし何かしちゃったの?さやかちゃんが気に入らない事があるなら直すから、だからっ…」
さ「……無理だったんだよ」
ま「えっ…?」
さ「恭介を忘れたくてあんたと付き合ったけどやっぱりあたしは恭介を忘れられない。……あんたにあたしの相手は役不足なんだよ、まどか」
ま「っ!!」
さ「……そういう事だから悪いけどもうあたしに話しかけないでくれない?今さら友達ってのも無理だろうし…【パンッ!!】っ…!!」
ま「あっ…」
さ「…何、気に入らないからって暴力振るうわけ?」
ま「あ、あああああ…」
さ「こんな事するあんたなんかあたし…大」
ま「いやあっ!!」ダッ!
さ「…………」
さ「よかった…言わなくてすんだっ…あんだけ傷つけて今さら、だけど…嫌いなんて嘘でも言いたくない…」
さ「まどかぁ…ごめんね、ごめんねっ…でもこれであたしを嫌いになってくれるよね…?」
さ「あたし…今度転校するんだ。はは…パパとママ、あたし達を認めてくれないみたい。怒鳴られて思いっきりひっぱたかれちゃった…まどかのよりは痛くなかったけど…」
さ「まどかのパパとママがあんなに祝福してくれたから、甘く見てたのかな…まさかそんな子と一緒の学校に通わせるわけにはいかないって言われるとは思わなかったよ…」
さ「まどか…あんたならきっと話せばわかってくれたよね。一緒に逃げようって言ったらついてきてくれたよね」
さ「だからあたしはあんたには話さない。あたしのわがままってあんなに優しい家族とまどかを離ればなれには出来ないから…」
さ「まどか…あんたなら、あたしなんかよりもっとふさわしい相手がいる…だからあんたにはあたしの恋人なんて役不足で…あたしはあんたを幸せにするには力不足だったんだ…」
さ「あはは、間違った使い方だと思った?残念、正しい使い方、でしたっ…」
さ「まどか…まどかぁ…!やだ、こんなの嫌だ…うっ、ううっ…うわあああんっ!!」
最終更新:2012年01月03日 14:32