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258 名前：まどさや仁でバイオハザード1/2[sage] 投稿日：2012/01/15(日) 23:09:03.78 ID:tjJm1R8o0 [3/4]
さ「はぁ…はぁ…ここは安全みたいだね…あいつらもここまではまだ来てないみたい…」
仁「まどかさん、大丈夫ですか？」
ま「うん…」
さ「とりあえずここで休んでこう。さすがに疲れちゃったよ…虫に刺されたのか知んないけどなんかかゆいし」カリカリ…
仁「休む暇などありませんでしたものね…賛成です」
ま「……どうしてこんな事になっちゃったのかな…？」
さ「わかんない。でもゾンビなんてのがこの町に溢れかえってて、あたし達が殺されかけたのは…夢でもなんでもないよ」
仁「…上条君は大丈夫でしょうか」
さ「病院にはほむらが検査で行ってるし、杏子とマミさんも付き添いしてるはずだから心配いらないとは思うけど…」
仁「そう、ですわね。きっとヴァイオリンを抱えて避難してますよね…」
さ「ははは、そりゃあいつらしいや…それじゃあ再会したら腕がくたくたになるまでヴァイオリン演奏させちゃおうか？」仁「それは素敵ですわ…きっと素晴らしい演奏会になりますね」
さ「ほんとだよ…ねっ、まどかもそう思うでしょ？」
ま「……」
さ「まどか…？」
ま「もう、無理なのかな」
仁「えっ？」
ま「あの人達、助けられないのかな」
さ「それは…」
仁「はっきり言わせていただくと…無理です。たとえ方法があったとしても私達にはどうにも…」
ま「そんなのおかしいよっ！！だって、あの人達だってついさっきまで普通に過ごしてて、何かしたわけじゃないのにいきなりこんな目に、あわされて…」
さ「……」
ま「こんなのおかしいよっ…」
さ「まどかはほんと優しいんだね…」
ま「ううっ…さやかちゃん…」
さ「うん……やっぱり…………



あんた、足手まといだわ」

ま「えっ…あうっ！？」
仁「さやかさんっ！？」
まどかちゃん「さやか、ちゃん…どうして…？」ドサッ
さ「……」
仁「さやかさん、これはいったいどういうおつもりですかっ！？返答によってはいくらあなたでも…」
さ「だって、見せらんないもん。これからあたしがする事…この子には絶対に見られたくない…」
仁「さやかさん、あなた何を…」
さ「仁美、これからあたしが囮になってあいつらを引き付ける。その隙に病院までまどかを連れて逃げてほしい…裏道通れば無事に行けるはずだから」


259 名前：まどさや仁でバイオハザード2/2[sage] 投稿日：2012/01/15(日) 23:12:25.24 ID:tjJm1R8o0 [4/4]
仁「なっ！？ど、どうしていきなりそんな…」
さ「あいつら、思った以上に早くこっち来てる。このままじゃ囲まれて殺されるだけ、だから…」
仁「だったら私も一緒に…」
さ「そんな事したら誰がまどかを守るの？それにあんたはこの悪夢が覚めたら恭介支えるって役目があんでしょ」
仁「…！」
さ「大丈夫！ちょっと引き付けたらあたしもすぐに逃げるから！」
仁「本当、ですか？その言葉を信じてもよろしいんですね…？」
さ「もちろん！親友を信じなさい！」
仁「……わかり、ました」
さ「じゃあ先に裏口から逃げて。あたしは表に出て派手に暴れてくる」
仁「さやかさん」
さ「ん？」
仁「どうか、無茶だけはなさらないでください…私もまどかさんも、さやかさんを失ったら…」
さ「……ありがとう」
仁「…………」タタタ…

さ「……ふう」
さ「ごめん、その約束守れないわ」
さ「さっきからさ…身体中、すごく熱くてかゆいんだ…たぶん逃げる時あいつらに噛まれたのが原因…」
さ「見せらんないよ、ゾンビになったあたしなんて誰にも、見せたくない」
さ「だからごめん…ここであたしはリタイアするよ……まぁ、おとなしくゾンビになる気はないけど」ガラン…
さ「へへ、やっぱしあたしには銃よりこういう武器の方が合ってるわ…どうせもう命なんか気にしないし、文字通り派手に暴れてやりますかね！」
さ「まどか、仁美…ありがとう、ごめん……



さよなら」


ズドオオオオン！！

仁「っ！？……さやか、さん…そんな…」
ま「ん…」
仁「まどかさん…」
ま「仁美ちゃん…？あれ、ここどこ…わたしはたしかさやかちゃんに…あっ、さやかちゃんは…？」
仁「……」
ま「……仁美ちゃん？」
仁「さやか、さん…は…私達を守るために…」
ま「……えっ…？」
仁「……」
ま「……嘘、だよね？さやかちゃんが…そんなの…嘘だよね？」
仁「ううっ…」
ま「ねぇ、仁美ちゃん、嘘だって言ってよ…さやかちゃんはどこかに隠れてるんだって言ってよ！ねぇ、仁美ちゃん、仁美ちゃんってば！」
仁「さやかさん、さやかさあんっ…！」
ま「嘘だよ！そんなのってないよ！！だってさやかちゃんが、だってさやかちゃんは…」
仁「ごめんなさい…私が止めていれば…こんな…」
ま「嫌だよ、いやあ、そんなの、いやいやいやいやいやああああああああああああっ！！！！」