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717 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/20(月) 23:39:13.72 ID:akyZudGU0 [2/2]
このスレのまどさやエントロピーで宇宙が今日もヤヴァイ

明日からついに多々買いの日々が始まるんだな…なんて考えてたらわけわかんないものをチラシに書いてしまった
ハハハこやつめで流してくれる優しい人はどうぞ
http://loda.jp/madoka_magica/?id=1882

ある日のさやかちゃん日記

あたしは今、まどかと連れ立ってコンビニに買い物に向かっている。
なんでもさるアニメとのコラボキャンペーンをやってるとかで、
ポイントを貯めると色々な景品がもらえるだとか。
まどかはウサギのようなネコのような不思議なぬいぐるみを欲しがっていて、
それ目当てでコンビニに通うつもりらしい。
そんなに欲しいなら神様なんだしパっと出しちゃえば?と思うけど、
それはフェアじゃないと返された。律儀なまどからしいなぁ。

『いらっしゃいませー』
コンビニに入ると、青白のストライプの制服を着た店員たちが
よく聞きなれた声であたし達を出迎える。
カウンターの中にまどか。商品を陳列中のまどか。
床をモップがけしてるまどか。全員まどかだ。
あたしの横のまどかは、仕事中のまどか達にお疲れさまーと声をかけて
ペットボトルの棚に向かって行く。シュールだ。

ここまど界では運営のための雑多な仕事はほとんどまどか達が行っている。
役所で住民票を発行するのも、ファミレスでウェイトレスをするのも、
コンビニでバイトしてるのも、全員まどかなのだ。
あの子達はまどかの一部…いわば、まどかのBOTのようなものらしい。
確かに、あらゆる世界の知識を得たまどかならどんな職でも適任だろう。

しかし…まどかみたいなちっこい子がレジ打ちしたり背伸びして商品を並べたりしてるのを見てると
ちょっとばかしムラムラっときてイタズラしたくなったとしても、
誰がさやかちゃんを責めることができようか。いや、できるはずもない。
あたしは雑誌を整理中のまどかA(仮)に近づいて背後からギュっと抱きしめると、
ひゃわっ、と小さく悲鳴を上げて身を縮めるまどかA。本人と全然かわんないなぁ。

「う〜ん、あたしの嫁は制服姿も可愛いね〜」
「や、やだぁ、さやかちゃん、こんなところでダメだよぉ…」
胸に触れようとしたあたしの手を弱弱しく払おうとするまどかA。
そんなことされると余計燃えるんですけど。
「いいじゃん、今あたし達しか客いないしさ…ちょっとだけ、ねぇ?」
「え、ええと、そうじゃなくて…」
言いよどむまどかA。その時、背後から何かがあたしの頭をペシペシと叩いた。
何よ、いい所なのに…と振り向いたあたしの鼻先に突き付けられたものは、矢じりだった。

「何してるのかな、さやかちゃん…?」
まどかはあくまで笑顔で、神様御謹製の魔法の矢をあたしに突き付けていた。
目が笑ってないよまどかさん!
「そんなに堂々と浮気しちゃうなんて、さやかちゃんってそんな人だったんだね…」
「え、いやいや、浮気じゃないってば!この子もまどかでしょ?だからノーカンだよ!」
あたしがそう反論すると、まどかは酷く寂しそうな顔になってしまった。
「そう…さやかちゃんはわたしソックリなら、
 『鹿目まどか』のわたしじゃなくてもいいんだね…」

…ああ、そうか。あたしは馬鹿だ、大馬鹿だ。
まどかの可愛さにたぶらかされたとはいえ、何をしてるんだろう。
世界から忘れ去られたまどかが「鹿目まどか」でいられるように、支えてあげたいと誓ったのに…!

「まどか、ごめん!あたしが間違ってた!
 …あたしが大切なのは、あたしと同じ時間を過ごしてきた鹿目まどかだけだよ!」
「うん、わたしもさやかちゃんを信じてたよ!……ところで、その手はなんなのかなぁ?」
「ん…?お、おおっ!?」

あたしの腕の中に目をやると、いまだ囚われの身のまどかAは頬を上気させ、
熱く火照った顔でこちらを見ていた。
どうやらあたしはまどかに誠意を伝えている間中、
まどかAの胸を無意識にふにふにとやらかしていたようだ…
まどかを前にするとセクハラせずにはいられないという身に染みついた業の深さに慄然としつつも、
すっかり出来上がってしまったまどかAから目を離せないでいた。
何かを求めるように見つめる潤んだ瞳、濡れた唇、立ち上る甘いまどかの匂い…
どれもがあたしの知ってるまどかそのもので、興奮するなと言うのが無理な話で
「さやかちゃん、もういいかな?」

首筋にピタピタと押し付けられる冷やかな矢じりの感触に急激に我に返る。
あーこれはどう考えてもヤバイよねー振り向くの怖いなー
「あああのまどかさん、こここれは違…!
 だ、だいじょうぶだ…あたしは しょうきに もどった!」
「……それって、裏切りフラグだよね?」

ざんねん! あたしの ぼうけんは ここで おわってしまった!


結局キツーイお仕置きを受けて、誓約書(という名のラブレター)を書かされ、
お茶のペットボトルも2ケース買わされることになってしまった。
2ケースのお茶を背負ってとぼとぼと家路につくあたしと鼻歌まじりに前を行くまどか。
背中にかかるずっしりとした重みはお茶だけじゃないよね…はぁ、まどかの愛が重いわぁ…

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最終更新:2011年08月15日 21:43
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