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760 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/02/07(火) 14:18:26.58 ID:GeeYg67M0 [2/2]
グッズの在庫の多寡なんて気にする必要ないと思うけどな
ロットと店舗によって偏りはあるだろうし


以下SS

まるで恋人同士のように仲のいい親友だった、まどかとさやか。
いつもべたべたくっついているので周囲からは暖かく見守られつつも、一部からは心無い中傷も受けていた。
曰く、「あいつら本当にできてるんじゃないか」「女同士で、気持ち悪い」……。
しかし、中学を卒業して違う高校に進学した二人は、それまでの仲の良さが嘘のように、疎遠になっていった。
連絡も取らず、お互いの家に遊びに来たりもしなくなった二人を周囲は訝しんだ。

一方、バイオリニストとしての将来を嘱望されながら事故で左手の自由を失い、前途を閉ざされた上条恭介。
リハビリを続けてどうにか体を動かせるようにはなったものの、腕が動かないことに絶望して荒んだ生活を送るようになってしまった。
「家から近い」という理由だけで選んだ高校はさやかの助けもあってどうにか卒業したものの、大学には進学せず、かといって
仕事に就くでもなく、素性の良くない連中とつるんでチンピラまがいのことをしたりいかがわしい場所に出入りしたりと自堕落な生活を送る。
挙句多額の借金まで作ったために勘当され、家から追い出されてしまった。

狭いアパートを借りて一人暮らしを始めた恭介を支えたのは、さやかだった。
悪い友人と手を切らせ、大学に通いながら食事を作ったり掃除をしたり甲斐甲斐しく世話をしたものの、恭介の抱える闇は深かった。
バイオリンを弾きたいのに弾けないもどかしさをしょっちゅうさやかにぶつけていたが、それでもさやかは笑って恭介を受け止め続けた。
「大丈夫、いつか元通りになるよ」「恭介は世界一のバイオリニストなんだって、あたし信じてるから」と。
いくら当り散らしても一向に恭介のもとを離れようとしないさやかに、恭介の心も次第に氷解していく。

そして、恭介は腕のリハビリを再開した。
新しい治療法が開発されて回復の見込みが生まれたものの、リハビリは想像を絶する苦痛と困難に満ちていた。
何度ももういやだと泣く恭介をさやかは慰め、一緒に泣き、励まし続けてリハビリを続けさせた。

そして何年か後。
見事に回復した恭介は、事故以前よりはるかに凄みを増したバイオリンの演奏で聴衆を熱狂させていた。
腕前もさることながら、事故からの奇跡的な復活や恵まれたルックスから一躍音楽界のスターに上りつめる。
国際的なコンクールで見事優勝してその地位を確固たるものにし、「この喜びを誰に伝えたいですか?」と聞かれた恭介は、
「幼馴染の美樹さやかさんに。彼女がいなければ、今の僕はありませんでした」と答えた。
だが、優勝を手土産にさやかにプロポーズしようと恭介が家に戻ったときには、さやかの姿はどこにもなかった。
「恭介はもう大丈夫。幸せになってね。さようなら」と書き置きを残して。


とある寂れた小さな町の片隅。
長年暮らした見滝原から遠く離れたこの場所で、まどかは暮らしていた。
友達もいない、知り合いもいないこの町でひっそりと隠れるように。
しかし、まどかの表情にはさびしさの欠片もなく、むしろ幸せに満ち溢れているようだった。
なぜなら、まどかの隣にはさやかがいるからだ。
中学時代の二人は、見滝原には二人の仲を快く思わない人々がいることを悟って、成人するまではもう会わないことにし、
成人したら誰も知る人のない土地で二人っきりで暮らそうと約束していたのだ。
しかし、さやかは自暴自棄になっている恭介を見捨てることができず、その生活を支えることを選んだ。
「恭介がちゃんと立ち直ったら、まどかのところに帰ってくるよ。何年かかっても、絶対に。それまで、信じていてくれる?」
「もちろんだよ、さやかちゃん。わたし、待ってるからね。おばあちゃんになっても、ずーっと待ってる」
そして今、約束をかなえて再会した二人は、もう二度と離れないと誓って、いつまでも幸せに暮らしましたとさ。

Fin.





という妄想小説をノートに延々書き溜めていたまどっち
なぜかそのノートが机に置かれていて読んでしまってどういう顔をしていいかわからないさやかちゃん
さやかちゃんがどういう反応をするかwktkしながら見ている仁美ちゃん(←犯人)

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最終更新:2012年02月28日 00:15
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