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859 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/26(日) 01:55:29.72 ID:eyQTZpKY0 [1/3]
http://loda.jp/madoka_magica/?id=1910
過去ネタのリサイクルっぽい何か
すごくまとまりがないです




ある日のさやかちゃん日記

「あちゃー…やっぱり間に合わなかったかぁ」
再び降り出した大粒の雨が窓ガラスを叩き始めたの見て、思わず溜息をこぼす。
だから傘持っていけばよかったのに…
濡れネズミで帰ってくるであろうまどかにタオルを用意するため、
あたしはコンロの火を止めキッチンから離れた。

ここまど界見滝原エリアの気候は日本の四季に準じている。
そろそろ梅雨明けしてもいい頃なのだけど、生憎と今日は朝から雨。
先ほど夕暮れになって雨が止んだのを見て、
まどかは隣の家まで回覧板を届けるために家を出た所だった。
隣と言ってもこの辺は空き家も多く徒歩で十分ちょっとかかる上、
空は相変わらずどんよりとしている。
傘を持っていくよう勧めたけど、
まどかは大丈夫だよぅ、という根拠不明の自信と共に出て行ってしまった。

大体回覧板を届ける神様ってなんなの…
そもそもテレパシーを使えば回覧板なんて要らないんじゃと思うが、
まどかは、便利に慣れすぎるとダメなんだよ?と真面目な顔で言っていた。
わかるような、わからんような…

「ただいまぁ……」
玄関からしょぼくれた声が聞こえる。
大丈夫と言って傘を持たなかった人間が必ず雨をかぶるという法則からは
例え神様でも逃れることはできなかったみたいね。

「おかえりー、ちょっと間に合わなかったね。はいタオル」
「うん、ありがと…」
まどかはタオルを受け取り頭をぬぐい始めた。
ふんわりしたツインテールはずぶ濡れになって今は力なくうなだれている。
お気に入りの薄桃色のワンピースもぐっしょりと濡れ、
身体のラインにぴったり貼りついていて…うっ、なんかやらしいな。
「はぁ…やっぱり回覧板よりテレパシーで伝えればよかったぁ…」
体を拭きながらそうこぼすまどか。ダメじゃん。

「お風呂もう沸いてるからさ、ご飯の前に入っちゃいなよ。そのままじゃ風邪引くよ?」
「うん、そうするね」
靴を脱ぎ、そのまま上がろうとするまどか。おっと、お待ちなさい。
「まどか、そのままじゃ廊下も濡れちゃうよ?ここで服脱いでいきなよ」
「…ふぇ?え、えぇーっ!?」
「それにそんなに濡れてたら脱ぎにくいっしょ?手伝ったげるよ」
「えぅー…で、でもこんなところでなんて…」
「どうせあたししかいないんだから、恥ずかしがることないってば、ほら」
「う、うぅー…」
「人の忠告を聞かずに手ぶらで出て行った人は誰だったかなぁ?」a
「うぅ…わかったよぉ…」
まどかは観念してバンザイのポーズを取る。
んふふ、最初から素直にしてればいいんだよ。

あたしはまどかの前に跪くと、スカートの裾に手をかけた。
雨を吸って重くなったそれは一人で脱ぐには少々難儀しそうだ。
…善意でやってるだけで、少しもいやらしい気持ちなんてないですよ?
心中で誰にともなく言い訳しつつ、そっとスカートを持ち上げる。
まどかの膝、白い太ももが現れ、そしてその上…
ぐっしょりと濡れたピンクのショーツ。うん、雨だよ、雨。
ふと見上げるとまどかと目が合った。顔を真っ赤にして、早くしてよぉ、と呟く。
せがまれちゃってますよ、あたし!
更にスカートをたくし上げる。すべすべのお腹がこんにちは。くぅっ、撫でまわしたい…
やましい気持ちを抑えてその上へ。
ショーツとお揃いのブラに包まれた愛らしく慎ましやかな膨らみ…正に神、いわゆるゴッド。
心中で神を讃える祝詞を捧げながら、ワンピースをまどかの腕から引き抜く。

「よっ、と…はい完了ー」
「んふぅ…あ、ありがと、さやかちゃん…」
まどかは両腕で下着姿の身体をかばうようにしつつお礼を言う。
むしろこっちがお礼言いたいくらいだよ。目の保養的な意味で。
「そ、それじゃわたしお風呂行ってくるね!」
微妙に上ずった調子でそう言って小走りで駆け出していく。
その小ぶりなヒップを目で追いながら、あたしはある確信に至った。

まどか…あたしを誘ってるんだね。
勿論慎み深いまどかはそんなそぶりを見せたりはしない。
けれどあたしとまどかの長年の付き合いの前では言葉など不要!
思えば回覧板を届けに出た時からまどかはそのつもりだったのだろう。
まどかの傍で笑い合い、まどかが涙を流せる場所になりたいと誓ったあの日の熱い想いが胸を焦がす。

「今行くよ…まどか!」
確固たる決意が周囲の魔力密度を急激に上昇させ、身体は蒼い閃光に包まれる。
その意思を遂行し、理不尽を討ち希望を勝ち取る力―魔法少女の姿をその身に纏う。
意識を強く正面へと向けると、周囲を渦巻く魔力に方向性が加わった。
膨れ上がった魔力の奔流は爆発的な推進力となって身体を稲妻のように加速させる。
鹿目家の外観を無視して広がる長い廊下を瞬きする間もなく駆け抜け、
無駄にだだっ広い洗面所兼脱衣所へ猛然と飛び込む。
この速度では浴室のドアを開けるとこは不可能。それなら…強行突破あるのみ!
正面に魔力障壁を展開し、足元にサーフボードのような巨大な剣を召喚するとフルスロットルで飛び乗る。
「音速の騎士」の二つ名を体現する最高の技、「ブルー・スライダー」――これで、撃ち貫く!

「まどk―あべしッ!?」
必殺技で颯爽とドアをぶち破って浴室にスタイリッシュに登場し、
その様に感激したまどかはあたしに飛びつきそのままくんずくんず――という完璧な作戦のはずだったが。
しかし浴室の寸前で突如出現したピンク色のレースのカーテンに剣は触れたそばから消滅し、
あたしはその勢いのままカーテンに激突して轢かれたカエルのように叩き潰されていた。
痛ったぁ…これマジ痛いわ…魔法少女じゃなかったら死んでるわ…もう死んでるけど。

あたしは跳ね起きると、何事もなかったように揺れるカーテン―まどかの結界の向こうに声を張り上げる。
「ちょ、ちょっと何よこれ!?まどかー、開けてよー!」
「…やだ。さやかちゃん、さっきすっごいエッチな目で見てたもん。
 絶対ヘンなことしに来るって思ったから鍵かけといたけど、やっぱりそのつもりだったんだね…」
「ヘ、ヘンなことって…やだなぁ、あたしはまどかの背中でも流してあげようと…」
「それに、また家の中で必殺技使ってたよね?
 こないだお風呂の壁突き破って隣町まで飛んで行っちゃったの、もう忘れたの?」
「…まどかのこと想うと居ても立ってもいられなくてさ。あたし、後悔だけはしたくないから」
「カッコよく言うことじゃないし、そこはもっと後悔すべきだと思うよ…」
「うぅっ…ごめんなさいぃ…」
「はぁ…まったくもう…」

がっくりとうなだれるあたしの前で、カーテンがゆっくりと開いていく。
あ、あれ…?これって…
「もうちょっと普通に来てくれれば、こんなことしなくてもいいのになぁ…」
「ま、まどか…!愛してるよ、まどか――ッ!!」
「はいはい、わたしもだよ…けどもう家の中で必殺技使ったりしない?」
「しないしない、したこともない!」
「そんな風に思ってるなら、やっぱりあなた、私の敵なんだね」
「痛切に反省しております…」



「しっつれいしまーす」
「はい、どうぞ」
大浴場、と言って差し支えないサイズの浴室。でかい風呂は日本人の心のオアシスだねぇ…
正確に再現された鹿目家の中で、ここだけは全く違うモノになってる。まどかなりの贅沢なのかな?
いくつも並んだ蛇口の前、そのまどかの隣に腰かける。二人で使ってもまだ広すぎるお風呂、かぁ。
いつか…まだずっと先だろうけど、みんながこっちに来たら、一緒にお風呂に入ってみたいな。
あの時は大変だったね、なんて笑い合ったりできるようになるのかな…
マミさん、杏子…それにほむらにも。みんなには言わなきゃいけないこと、いろいろあるしね。

「ささ、お姫様、お背中流しましょうか?」
「…ヘンなことしない?」
「どんだけ信用ないのあたしは…」
「ふふっ…ごめんね、冗談だよ?それじゃさやかちゃん、おねがいね」
くすくす笑ってこちらに背を向けたまどかに、ボディソープを染み込ませたタオルをあてがってわしわしとこする。
ちっちゃい背中。でも、この背中で全ての魔法少女の哀しみを背負ってるんだよね…
あの日誓ったことは忘れない。喜びも、悲しみも、二人でずっと一緒だよ、まどか。

あたしもまどかに背中を流してもらって、湯船に二人で浸かる。やっぱ手足を伸ばせるお風呂はいいわぁ…
「くっふぅ〜…かぁ〜っ、生き返るわ〜」
「もう、さやかちゃんオジサンみたいだよ?」
「うぐっ…!このっ、言ったなぁ〜!?」
青春真っ盛りの女の子捕まえて、なんて失礼なことを言う嫁!これは制裁せざるを得ないよね。

「それじゃ、永遠の乙女まどかちゃんに若さを分けてもらおうかな〜?」
「ひゃわっ!?さ、さやかちゃん…!」
まどかを抱き寄せて膝の上にのっけると、後ろからギューっと抱きしめちゃう。
ああもう、まどかの肌ってどうしてこうどこもかしこも柔らかいのかなぁ…
まどかの匂い、まどかの温もり…まどかの存在を肌で直に感じて、
あたしの胸の奥はたちまち甘ったるい痺れに支配されていく。

「やぁっ…んぅっ…さやかちゃん、ダメぇ…」
「ダメって、何がかな?こことか?それともここかな〜?」
「はぅん…もう、さやかちゃんのいじわるぅ…やっぱり、こうなっちゃうんじゃない…」
「しょうがないじゃん、まどかのこと好きなんだからさ…」
「ズルいよ、そんなふうに言うの……好きとしか、言えなくなっちゃうよ…」
まどかの唇はあたしのよりちょっとだけ小さくて、柔らかい。ずっとこうしていたいよ、まどか…




「あー…ま、まどか?大丈夫?」
「全然大丈夫じゃないよぅ…」
湯船の中でずっとこうしていれば当然と言うべきか、まどかはすっかりのぼせ上ってしまったわけで。
あたしにお風呂から引っ張り上げられた後は居間のテーブルに突っ伏して扇風機を浴びながら、
ペットボトルのお茶をちびちびやっている。
「いやー…こないだお茶を2ケース買っといてよかったねぇ!な、なんてね!あははは…はは」
「…………」
「み、見ないで…あたしをそんな冷たい目で見ないでッ!」
「さやかちゃんとお風呂入ると、いっつもこうなるんだもん…ひどいよ」
「重ね重ね、自重できず申し訳ないです…」

「ねぇ、さやかちゃんってその…た、たまってるのかな?すぐえっちなことしてくるし…」
「うぇっ!?いや、そういうわけじゃ…ない、はず……たぶん」
あくまでスキンシップであって、その延長線上でアレやコレやになることはまれによくあるけどさ。
そういうこと指摘されると、あたしがまるっきりヘンタイみたいなんですけど…

「じゃあさ、さやかちゃんを、えっと…スッキリさせたら、少しは落ち着いてくれる?」
「…………はい?あの、それってどういう意味で…」
呆気にとられてるあたしの前で、まどかはたちまち眩い光に包まれる。こ、これって…!
あたしの危惧通り、そこに顕現したのはゴッドまどかハイパーモード。
もはや疑う余地もなく、まどかは神の力を行使してアレやコレやする気なのだ。
さて、あたしの身にこれから降りかかる惨劇がありありと見えるし、逃げないと…
「ねぇ、どこ行こうとしてたの?」
しかし まわりこまれてしまった!
「えっとその…コンビニのお茶、買い占める作業に戻らないと…」
「もういいの、もういいんだよ…煩悩はすべて、私が受け止める。だからお願い、最後まで自分を信じて」
「いやもう導かれちゃってますから、あたし!」
「じゃ、いこっか?」
「ま、まどか…は、話を…!」


ええ、そりゃもうスッキリしましたよ。気が付いたら朝になってて、足腰立たなくなってたけどね…
神様の伴侶って幸せな重労働だよ、ほんと。

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最終更新:2011年08月15日 21:45
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