801 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/03/19(月) 18:50:03.34 ID:6AMAAl7X0 [2/3]
>>796
自分もそれ凄いわかります
最近になって投下するようになったけど本当に緊張します
と言うことでお題ったーから即興のをまず一つ…その他のは頑張ってやってみようかな…
あの時から――あたしが魔法少女になってからまどかについた嘘は数え切れないほどだった…
「ついて来ないで!」
これだって嘘だ、本当は一緒にいて欲しかった…でもひとつのあたしの中にある真実がその嘘をつかせた
「…好き」
去ろうとしたあたしにそれでもついて来て、そのまま抱きしめてきたまどかが消え入りそうな声で呟いた。
「……あたし………だって…」
まどかが好き、だけど…だからこれ以上脆くて弱いあたしを見られたくなかった…それで嫌われるのが、拒絶されるのが怖かったから
昔からよく嘘をついた、まどかが好き…だけど世界や倫理、理性がそれを許さなかった、だからあたしは恭介が好きだって嘘をついた、だけどそれはもう過去の事。
未来…未来はどうなのだろう、きっとまたたくさんの嘘をつくと思う、どんな嘘なのかはわからない、優しい嘘なのか…それとも……
「ごめん…あたしも……好き」
あたしは自分の中のひとつの真実をまどかに伝える、過去も未来もどうでもよく、今現在のこの瞬間に縋りたかった、ただそれだけかもしれない―でも――それでも。
抱きついてきてるまどかを一度離して、今度はあたしから抱きしめ、唇を重ねる。
「――でもごめん…もうあたしは限界だから…一緒にいられない」
―またあたしは嘘をついた、本当はずっと隣で笑っていて欲しい…だけどそれを伝えたら……あたしは間違いなくまどかを不幸にしてしまうし―
まどかが道を踏み外してしまうかもしれない…それだけは―――して欲しくないから。
「だけど……あたしのわがままを許してくれるなら…もう少しだけ……このままでいさせて」
あたしはまどかを今この瞬間だけは離さないようにきつく抱きしめ、もう一度キスをした―
残酷かもしれない…それでもあたしはそうするしかなかった…
―もし奇跡が叶うなら…今度のあたしは全てまどかのために存在したい――って願いたい―
最終更新:2012年03月25日 22:10