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死血編 背景ストーリー 本編3 [[前>死血編背景(小説風) 本編2]]   「ではこれより、[[ディメンジョン・コネクター]]の可動実験を行う」 タレットの合図によりスイッチが入れられ、重々しい駆動音を立てて動き出す、ディメンジョン・コネクター。 「粒子加速度安定。超次元バイパス、接続準備よし」 「ユニバース・ゲート、再解放!超次元ユニバース・ホール、生成開始!」 順調に広がっていく新たな次元への入り口。 その様子を固唾をのんで見守るタレット、ピレーナ、そして次元院の研究者たち。 すると突然、辺り一面に深い霧のようなものが立ち込めた。 「!?なんだ?」 その場にいた全員が周囲を見回す中、研究者の一人がいきなり倒れる。 「ぐああっ!?」 「うわぁぁ!!」 一連の出来事にパニックになる次元院。 そして次々と周りが倒れていく中で、タレットとピレーナは霧が[[たくさんの獣>ファントム・ビースト]]の形になっていく様を見た。 「くっ…なんだこいつら!!」 「私だって知らないわよ!!」 二人は襲いかかってくる霧の獣たちを、ピレーナが用意してきたクロスギアでなんとかいなしていく。 しかし、そのなかで、ひときわ大きな霧の塊、それにまぎれて黒い影が研究所を抜け出したのを、二人は知る由もなかった。 同時刻、外… 「おい、今の悲鳴は何なんだ」 「いったい何が…」 警護のクリーチャー達がざわついているなかで、突然研究所から飛び出した霧の塊。 その場にいたクリーチャー達が一斉に身構える。 そして霧の塊が形をもち、出現した[[緑色の獣>弥生の幻獣ヴァクシン]]。 「なんだこいつは…」 「こいつが新しい覚醒者か?」 各々がそれぞれの見解を好き勝手に述べていると、獣は突然目の前のクリーチャーに襲いかかってきた。 「ぐうっ…!」 襲いかかった相手は、無敵と歌われるエンジェル・コマンド、[[聖浄の精霊ソレア]]。 太陽の加護を受けた彼に敗北はない。 ほとんどのクリーチャー達はそう考えていた。 だが… 「ぐあぁぁぁっっ!!」 大きな音を立てて倒れるソレア。 その体が鋭い爪と牙でバラバラにされていく。 その惨状にクリーチャー達は一瞬たじろぐが、その中から果敢に向かっていったクリーチャーがいた。 最近アーマード・ドラゴンの中で頭角を現していた、ガルベルシア・ドラゴンである。 「うぉぉおおおお!!!」 激しくぶつかり合うガルべリアスと怪物。しかし、ここでガルベルシアは敵のある違和感に気付いた。 (これは…ソレアの太陽の加護!?) 予期せぬ力に倒れるガルベルシア。 そして、それを合図とするかの様に、たくさんの似たような怪物たちが飛びかかってきた。 「がぁぁ!」 「ぐわっ!」 力では決して引けを取らないものの、その数に押され倒れていく猛者達。 その中で善戦していた血染めの大地、猛将フェリオンだったが… 「おのれ怪物どもめ!」 「……なるほど、お前はうまそうだ…」 「!?何奴ぐあっ!!!!!!」 突如聞こえてきた謎の声にフェリオンが振り向いたと同時に、その首に鋭い牙が突き刺さる。 「が……あ…」 そしてその牙が離れるとともに、猛将の血が辺りの大地を赤く染めた。 「!」 この異常事態に真っ先に気付いたのは、新たに手に入れたサポート用クロスギアで初代の銃をなんとか使いこなしながら戦っていたアナスタシア。 (なんなのアイツ、敵はあの怪物だけじゃないっていうの?) 「お嬢様!」 呼び声にハッと我に返ると、ヤミノバトラーが怪物から自分を護るための盾になっていた。 「ぐあっ!!」 「!!」 アナスタシアはバトラーにかみついている怪物を初代の銃で薙ぎ払う。 怪物は一瞬で消滅したが、バトラーは致命傷に近い傷を負っていた。 「バトラー!しっかりしてバトラー!」 アナスタシアは、自分の油断でバトラーに大けがを負わせてしまったことに大粒の涙を流している。 バトラーは、震える血まみれの手でアナスタシアの頬についた涙を拭きながら言った。 「…泣いては…いけませんよ。あなたは、由緒正しきロマノフの名を…継ぐもの…。あなたを…護るためなら、自分の命など惜しくはない…」 「でも、でも…!」 泣き続けるアナスタシアに対して、バトラーは最後の力を振り絞って笑顔を作り、こう続けた。 「……生きてください、お嬢様。私の分まで……あなたは、われわれの希望なのですから……」 頬に触れていたバトラーの手が力を失い、崩れ落ちる。 アナスタシアはその手をつかみ、握り締めた。 「バトラー……」 その周りで、血の匂いに釣られた怪物たちが一斉にアナスタシア達に飛びかかる。 「…魔弾「ヤザリス・ウィスパー」!!」 魔銃から放たれた龍の叫びにひるむ怪物。 その隙をついて、アナスタシアは魔銃の刃部分で怪物たちをなぎ払った。 「…生き抜いて見せる。ロマノフ家のために……バトラーのために……!!!」 続きはこちら ↓感想 - バトラああああああ! -- komekome (2011-01-29 10:39:57) - 主君のために散ったバトラーに敬礼! -- ペケ (2011-01-29 10:44:21) #comment #counter
死血編 背景ストーリー 本編3 [[前>死血編背景(小説風) 本編2]]   「ではこれより、[[ディメンジョン・コネクター]]の可動実験を行う」 タレットの合図によりスイッチが入れられ、重々しい駆動音を立てて動き出す、ディメンジョン・コネクター。 「粒子加速度安定。超次元バイパス、接続準備よし」 「ユニバース・ゲート、再解放!超次元ユニバース・ホール、生成開始!」 順調に広がっていく新たな次元への入り口。 その様子を固唾をのんで見守るタレット、ピレーナ、そして次元院の研究者たち。 すると突然、辺り一面に深い霧のようなものが立ち込めた。 「!?なんだ?」 その場にいた全員が周囲を見回す中、研究者の一人がいきなり倒れる。 「ぐああっ!?」 「うわぁぁ!!」 一連の出来事にパニックになる次元院。 そして次々と周りが倒れていく中で、タレットとピレーナは霧が[[たくさんの獣>ファントム・ビースト]]の形になっていく様を見た。 「くっ…なんだこいつら!!」 「私だって知らないわよ!!」 二人は襲いかかってくる霧の獣たちを、ピレーナが用意してきたクロスギアでなんとかいなしていく。 しかし、そのなかで、ひときわ大きな霧の塊、それにまぎれて黒い影が研究所を抜け出したのを、二人は知る由もなかった。 同時刻、外… 「おい、今の悲鳴は何なんだ」 「いったい何が…」 警護のクリーチャー達がざわついているなかで、突然研究所から飛び出した霧の塊。 その場にいたクリーチャー達が一斉に身構える。 そして霧の塊が形をもち、出現した[[緑色の獣>弥生の幻獣ヴァクシン]]。 「なんだこいつは…」 「こいつが新しい覚醒者か?」 各々がそれぞれの見解を好き勝手に述べていると、獣は突然目の前のクリーチャーに襲いかかってきた。 「ぐうっ…!」 襲いかかった相手は、無敵と歌われるエンジェル・コマンド、[[聖浄の精霊ソレア]]。 太陽の加護を受けた彼に敗北はない。 ほとんどのクリーチャー達はそう考えていた。 だが… 「ぐあぁぁぁっっ!!」 大きな音を立てて倒れるソレア。 その体が鋭い爪と牙でバラバラにされていく。 その惨状にクリーチャー達は一瞬たじろぐが、その中から果敢に向かっていったクリーチャーがいた。 最近アーマード・ドラゴンの中で頭角を現していた、ガルベルシア・ドラゴンである。 「うぉぉおおおお!!!」 激しくぶつかり合うガルべリアスと怪物。しかし、ここでガルベルシアは敵のある違和感に気付いた。 (これは…ソレアの太陽の加護!?) 予期せぬ力に倒れるガルベルシア。 そして、それを合図とするかの様に、たくさんの似たような怪物たちが飛びかかってきた。 「がぁぁ!」 「ぐわっ!」 力では決して引けを取らないものの、その数に押され倒れていく猛者達。 その中で善戦していた血染めの大地、猛将フェリオンだったが… 「おのれ怪物どもめ!」 「……なるほど、お前はうまそうだ…」 「!?何奴ぐあっ!!!!!!」 突如聞こえてきた謎の声にフェリオンが振り向いたと同時に、その首に鋭い牙が突き刺さる。 「が……あ…」 そしてその牙が離れるとともに、猛将の血が辺りの大地を赤く染めた。 「!」 この異常事態に真っ先に気付いたのは、新たに手に入れたサポート用クロスギアで初代の銃をなんとか使いこなしながら戦っていたアナスタシア。 (なんなのアイツ、敵はあの怪物だけじゃないっていうの?) 「お嬢様!」 呼び声にハッと我に返ると、ヤミノバトラーが怪物から自分を護るための盾になっていた。 「ぐあっ!!」 「!!」 アナスタシアはバトラーにかみついている怪物を初代の銃で薙ぎ払う。 怪物は一瞬で消滅したが、バトラーは致命傷に近い傷を負っていた。 「バトラー!しっかりしてバトラー!」 アナスタシアは、自分の油断でバトラーに大けがを負わせてしまったことに大粒の涙を流している。 バトラーは、震える血まみれの手でアナスタシアの頬についた涙を拭きながら言った。 「…泣いては…いけませんよ。あなたは、由緒正しきロマノフの名を…継ぐもの…。あなたを…護るためなら、自分の命など惜しくはない…」 「でも、でも…!」 泣き続けるアナスタシアに対して、バトラーは最後の力を振り絞って笑顔を作り、こう続けた。 「……生きてください、お嬢様。私の分まで……あなたは、われわれの希望なのですから……」 頬に触れていたバトラーの手が力を失い、崩れ落ちる。 アナスタシアはその手をつかみ、握り締めた。 「バトラー……」 その周りで、血の匂いに釣られた怪物たちが一斉にアナスタシア達に飛びかかる。 「…魔弾「ヤザリス・ウィスパー」!!」 魔銃から放たれた龍の叫びにひるむ怪物。 その隙をついて、アナスタシアは魔銃の刃部分で怪物たちをなぎ払った。 「…生き抜いて見せる。ロマノフ家のために……バトラーのために……!!!」 続きはこちら ↓感想 - バトラああああああ! -- komekome (2011-01-29 10:39:57) - 主君のために散ったバトラーに敬礼! -- ペケ (2011-01-29 10:44:21) - ソレア→ガルベルシアの流れは激戦を想像すればなかなか熱い展開 -- 紅鬼 (2011-01-29 16:19:41) #comment #counter

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