ファティマー

カイロに住む、貧乏な靴直しマアルフの悪女房。仇名で糞子(ウルラー)と言われていた。
マアルフは彼女に毎日幾度と罵られ、呪われ奉行へ訴えられたり等していたために、逃げ出してしまった。
後に、アアルフはドゥニャ姫に出会うが、ホラを吹いて嘯いていたために逃げなくてはいけない自体に陥るが、ドゥニャ姫は本当のことを言ったマアルフに呆れて笑い、逃がす。
その後、指輪に仕える魔神を手に入れ、王宮に戻り幸せに暮らし、子を設ける。
王やドゥニャ姫がなくなり、王子が成長した頃に、以前より醜悪になったファティマーが現れる。
指輪の秘密を知り、指輪を盗んだファティマーが指輪を使おうとした所、間一髪で王子がファティマーの首を刎ね、それから王家には平和が戻った。

【出典】
『千夜一夜物語』
 >>『70 蜂蜜入りの乱れ髪菓子と靴直しの禍をまきちらす女房との物語(第959夜 - 第971夜)』
   ・バートン版「靴直しのマアルフとその女房ファティマー(第989夜‐第1001夜)」
   ・東洋文庫版「靴直しのマアルーフとその妻ファーティマの物語(第989夜‐第1001夜)」
『アラビアンナイトストーリー』
 >>「171 靴直しのマアルフとその女房ファティマー(第989夜‐第1001夜)」

【関係キャラ】
ドゥニャ・ムスタシム


『アラビアンナイトストーリー』實吉 達郎/著  新紀元社
最終更新:2013年02月18日 18:25