サンドロ・ボッティチェリによる地獄図
『神曲』
13世紀から14世紀にかけてのイタリアの詩人ダンテ・アリギエーリの代表作
地獄編(33部+1部)・煉獄篇(33部)・天国篇(33部)の3篇(100)からなるダンテ主観の一人称形式で語られる長編叙事詩。
あらすじ
暗い森のなかに迷い込み、獣に行く手を阻まれたダンテは、かつての想い人、亡きベアトリーチェによって使わされた古代ローマの詩人ヴィルギリウスに導かれ、地獄、煉獄、天国を旅していく。
ダンテは地獄、煉獄、天国において、かつての知識人や神話、伝説、逸話、またはダンテの周囲に実在した人物に出会っていき、彼らの罪や罰、贖罪、愛などを見ていく。
『神曲』において地獄篇は約半分を締め、含まれる物語も多い。
そして、ダンテの地獄の描写はどの物語よりも細かく、これ以上に細かく地獄を表現している作品は無いとされている。
地獄編に出てくる地獄は漏斗状の大穴であり、地球の中心まで続き、最上部が第一圏、最下層が第九圏となり下層ほど複雑な作りになっている。
最終更新:2014年05月02日 10:17