魔法の覚醒とは
- 「ハリー・ポッターと死の秘宝」から十年後の世界を舞台に、マグル出身の主人公が学生生活を送りながら様々なトラブルを解決したり、ダンスをしたり、決闘したりするゲームである。
- キャラクターデザインを好きに決めることができる。好きな髪型、好きなメイクで好きな寮に入り、好きな杖を持って決闘に挑んでゆく。
- カードゲームである。ただしキャラクターを動かしたり、リアルタイムで魔力をためるなど、ゲームならではの仕様が多く組み込まれており、これまでにない斬新な戦闘を楽しむことができる。
- ダンスパーティや部屋のデコレーション、植物の栽培など、決闘以外のコンテンツも充実しており、様々なハリポタ世界を楽しむことができる。
決闘について
このゲームにおける斬新な要素であり、神ゲーたらしめている要素。
リアル対戦型のカードゲームである。
プレイヤーはホグワーツに入学して様々な呪文を学び、多くの魔法生物と親しくなっていく。
それらは戦闘時にカードとなり、魔力コストを払うことで使用することが可能。
プレイヤーは呪文か魔法生物からなる8枚のカードと、仲間カードと呼ばれる3枚のお助けカードを組み合わせたデッキを構築する。
決闘場はテニスコートくらいの大きさであり、その中を自由に移動して呪文カードや魔法カードを使用する。
カードを使うための魔力コストは時間で徐々に回復し、最大10コストで止まる。この魔力を呪文や召喚に使用しながら、相手のHPをゼロにすることが勝利条件となる。
遊戯王やデュエマなど、世の中に人気のTCGが多く存在することからもわかるように、カードゲームはとても面白い。どうすれば相手を倒せるかを考え、自分の切り札や役に立つカードを集めてデッキを構築したり。特定のカードに対抗するためのカードを用意したり。相手の行動から相手の狙いを予測して、それに対抗できるように動いたり。まるで将棋のような、頭脳の格闘戦が繰り広げられる。将棋やチェスと違うのは、デッキ選択による自分のオリジナリティと、どのカードが手札に加わるのかといった運要素があることだろう。この運要素も素晴らしい。完全な実力で勝負が決まるわけではないことが、我々に何度もプレイしたくなる麻薬のような情熱を与えてくれるのだ。
「魔法の覚醒」における決闘は、デッキ構築があり、特定のカードに対する対策のカードがあり、手札に来るかどうかの運がある。つまりカードゲームだ。カードゲームにおける面白い要素をすべて満たしている。
だがそれだけではない。カードの使用には、技術が十分に必要だ。例えば呪文ならばどこに向けて発射するか、相手のよける先を読んで狙う必要がある。このゲームではプレイヤーは自由に移動できるのだが、その移動速度が絶妙で、呪文が当たるか当たらないかぎりぎりの速度でしか動くことができない。そしてどのように狙えば当たりやすいかの感覚が、呪文ごとに結構違う。また、魔法生物を召喚するにしても、プレイヤーから見てどの位置に配置するかを調整できるので、自分の盾になるように出したり、相手の陣地ぎりぎりに出したりと、細かい操作が求められる。それらは練習することで上達することもできる、格ゲーのような要素である。
カードゲームのような頭脳戦を行いながら、反射神経を研ぎ澄まして、相手の攻撃をかわせるようにする。こちらの呪文はしっかり狙って、相手にあてられるようにする。
この知能と本能のバランスがしっくりとかみ合っているのが、このゲームの面白いところである。
最終更新:2024年08月13日 02:26