【名前】ヘスティ・ブラッドロータス
【性別】女
【年齢】???(本人が言うに数百年)j
【容姿】金色の長髪に紅い瞳、そして見た目は幼く人形のような可愛らしい外見。
基本的に黒を基調とした服を好んで着ており、稀に眼鏡を掛けている。
【性格】
精神は大人であるもののどこか子供っぽいところも。また性格が悪く生徒をいじめることが趣味。
【得意魔術】
黒魔術学
基本的にマイナス属性の魔術を扱う。言うなれば攻撃系や状態異常と言ったものが含まれるがヘスティの魔術はそれを更に陰湿にしたもの。
吸血鬼
吸血鬼として備わっている能力。霧になったりコウモリになったり肉体の再生力が高かったり力が強かったりとまさに吸血鬼そのまま。
ただし吸血鬼としての弱点も十分あり、メジャーなものは大抵通じる。
【簡単なプロフィール】
ネポック魔法学校の黒魔術学の教師。
見た目は幼いが侮るなかれ。その本性は正真正銘、真祖の吸血鬼であり今でこそ聞かないが昔は"血染めの紅薔薇"と呼ばれていたとかいないとか。
校長の顔馴染みらしく、そのツテで教師として雇われ魔術を教えている。基本的には高等部の担当だが他の教師が欠員している場合には中等部の授業を請け負うことも。
ちなみに彼女のことを知らずに失礼なことを言った生徒たちは一様に酷い目にあっているとか。
とにかく様々な噂が絶えない教師だ。
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【在りし日の記録】 |
《原点》
ヘスティ・ブラッドロータスの本来の名前はヘスティ・ザスティリア…とある魔術師の家系であった。決して大きくもなければ有名でもない。そんなところでヘスティは生まれた。
しかし父親は彼女が生まれてすぐに死に、母親だけが唯一の血縁となった。そしてそんな母親は父の死後魔術に傾倒するようになっていく。
『亡き父親を蘇らせる』
そんな禁忌を成し遂げるために————
《誕生》
ある日、目が醒めると身体は拘束されていた。
目の前には母親が居た。その表情は笑っていたけれど、しかしまるで作り物のような、仮面のようなそんな微笑み。
「……あなたは私の所有物なのよ。だから、これには何の問題もないの」
母親が取り出したものは何やら魔法薬のようだった。禍々しい色をしていて見ているだけで頭がぐわんぐわんと揺られてしまう。
「これはね、私と、夫の…あの人の為に必要な犠牲なの。娘のあなたなら分かるでしょう?」
"分からない、そんなの分からないよかかさま"
か細い声は届くことなく、魔法薬を口の中へと注がれる。
身体が燃えるように熱い——いや、実際に燃えていた。どす黒い炎に包まれ、その身体は焼けていた。
熱い熱い熱いあついあついアツイアツイアツイ。
そうして視界は暗転した————
《回帰》
5日目
今日はお腹を掻き回された。苦しかったけどどうしようもなかった。
ぐちゃぐちゃ、ぐちゃぐちゃと。かかさまは何度も何度もお腹を混ざる。
12日目
今日は何も見えなかった。でも目のあるところがとても熱い。
なぜ何も見えないのだろう?
————痛みにもすっかり慣れてしまった。
29日目
いだいいだいいだいやめてやめて殺さないで許してかかさまお願い助けてなんでもするから嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だいや……
————◼年後
何も居なくなった。声が聞こえない。
あの女は何年か前から居ないらしい。どうやら私は求めていたものと違うようだ、だから捨てられた。
この拘束具も私の血ですっかり錆びついてしまった。今ならきっと外せるだろう。
………ほら、簡単に外せた。
《怨讐》
あの魔法薬は、どうやら禁忌とされているものだったらしい。きっともう使われることはないだろうけど消えて欲しかったので製法書ごと悉く燃やし尽くした。
————そして、あの女を見つけた。
とある町で娼婦へと成り果てていたらしい。その目は虚ろで、まるで私のようだった。
あぁ、この女が私と似ている?違う、そんなことはあってはならない。
ボソボソと聞こえない声量で不気味に意味不明なことを呟いている。こんな女を殺す価値はあるのだろうか。
————いや、ある。この女こそが、私の癌だ。取り除くべき、消し去るべき"腫瘍"だ。
…………その日、私は生まれ変わった。
血飛沫を浴びながら。四肢を鮮血で染めながら。
《未明》
やがて、とある吸血鬼の話題が頻繁に上がるようになった。
『血染めの紅薔薇(ローゼン・ブラッド)』という二つ名を付けられ、何度も討伐任務が出された化け物。しかしその名はある時期を境にぱたりと途絶える。そして同時期、ネポック魔法学校へと新任教師が雇われた————
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最終更新:2018年02月25日 01:09