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とある虚無と幻想殺しの邂逅

最後の一人になるまで殺し合いを行え!

会場であの自称神の化け物が命じた事は大まかに纏めればこれ一つに集約される。
そしてそれは当然のごとくルイズに従えるような内容ではない。

「はあ。私にどうしろって言うのよ。大体何?神?冗談じゃないわよ。神なら私のサイトだって神の左手を持ってるんだから。
それに姫さままで捕まえて殺し合い。ありえないわ。ああもうっ、許せない」

ルイズは向けようがない怒りを言葉にして吐き出すと、近場のソファーにもたれ掛かって、深く深呼吸をする。
そしてしばし間を空けて、熱しきった頭が冷却されるまで数分時間を置く。

その間はとにかく一度沸いた頭を覚ます事のみに努める。

(……駄目だわ。こんなままじゃ敵に襲われたらすぐにやられちゃう。とにかく落ち着いて。集中しないとまともに
戦う事も出来ないわ)

とにかく冷静に、そう言い聞かせしばし時間を経過した後、もう一度バッグを開けて武器を確認する。
だが残念ながら自身愛用の杖は見つからず、代わりに出てくるのは紅く小さな宝石である。

「何これ?えっと……レイジングハート?」

ルイズは説明書を読み、おもむろにその紅い宝石に魔力を注ぐ。
すると……

「Hello!」
「きゃっ!」

突然宝石はしゃべりだし、思わず驚く。

「Are you a MASTER?」
「えっ…………あっ、そうよイエスよイエス。私がご主人様よ」
「OK!YOUR MASTER」

そして思わぬ質問に思わず、イエスで答える。
それは咄嗟に口から出た、どこか懐かしく感じる言葉だった。


****

「ったく、ふざけるなよ。殺し合いだ。まあインデックスもビリビリもいない以上さっさと帰りますか。まずは…・・・」

上条当麻は名簿で知人の存在がないことを確認すると、すぐに首に右手を当てる。
あらゆる幻想を打ち砕く右手であれば当然首の刻印も消えるはずである。
しかし、変化は起きなかった。

「あれっ!?おかしいな。どうしてだ?んっと、………あれ?何で消えねえんだよ」

上条は何度も右手で首を触る。時には押し付けるようにもするが、息苦しさを感じるだけで何も変化が起きはしない。

「…………まあ楽には帰してくれませんよね。………さあっと。まあどっちにしても動くのは朝になってからでいいか。
まずは……あそこにするか」

上条は適当な小屋を見つけるとそこに向かって歩く。
幸いにも灯りがともっているので夜では目立つ。
それ故に迷う事もなくすぐに辿り着く。

「さて。今夜はここで寝て明日に備えますか」

上条は特に警戒もせずにドアを開く。
すると上条の耳に聞き覚えのない声が響く。

「だれっ!?」

目の前の少女は明らかに魔法少女が持つような杖を上条に向けて構えている。
どこかしらインデックスが見ているアニメのヒロインが持ってる杖に似ているが、当然そこはスルー。
上条は真剣に答える。

「俺は……上条当麻。別に殺し合いに乗ってるわけじゃねえ。ただ今夜の寝床を探そうと思って入ったらあんたがいた。
それだけだ」
「……そう。私はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ」
「はっ、えっとルイズ・フランソワーズ……なんだっけ?」
「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ」
「ルイズ・フランソワーズ・ルブラン・ヴァリエールか。名前が長いな」
「…………………もう一度言うわよ。ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。さあ言いなさい」
「ルイズ・フランソつぅっ……舌噛んだ」
「もういいわよルイズで。みんなそう呼んでるから、フルネームを言う必要もないわ」

ルイズはそれだけ言うと半ば諦めたようにソファーに深く座るとため息をつく。
その態度には上条も何か感じるところがあるが、今はあえて口には出さない。

「……ところでトウマ。あなたはどうするの。8人殺して帰る。それとも戦う?」
「戦うに決まってるだろ。もしも人を殺すしか生き残れないって言うんなら、俺はその幻想をぶっ殺す!!」

ルイズの問いは愚問だ。
上条にとっては『人を殺して自分だけは生き残る』。
そのような選択肢は最初から存在しないのだから。

「ならもしも困っている人が居たらどうするの」
「助けるに決まってるだろ。あんたはどうするんだ?」
「………私は………大事な人なら助けるわね。知らない人は分からないわ」
「そうか」
「じゃあ私は行くわね」

ルイズは上条の意思だけを確認すると小屋を出て外へと歩きだす。

「ちょ、待てよっ!」

それを思わず上条は呼び止める。
何か嫌な予感を感じたのだ。

「何?」
「まだ夜なのに行くのか?明るくなってから行けば」
「時間がないのよ。姫さまにサイト。それに出来ればタバサとギーシュ。私は四人を探さないと駄目だから」
「でも夜は……」
「今は余裕がないの。それにサイトは………サイトは絶対に無茶をしそうだから、私が一緒にいないと駄目なの。
姫さまも危ないところがあるから誰か守らないときっとすぐに死んでしまう。もし二人が死んだら…………
私はきっと優勝を狙うと思う。優勝して仲間を生き返らせるの。でもそれはきっと最悪な結末だと思うから………
だから行くわ」
「なっ。でも」
「それじゃあね!」

それだけ言い残すとルイズは上条の制止を振り切り、夜の闇に消えてしまう。
そしてそれを上条は見送る………はずがなかった。

(なんだ……今の?変な胸騒ぎが……まさかあの子……くっ)

「冗談じゃねえ。もし死んだら………ふざけんな。俺がそんな暗い幻想をぶっ殺してやるよ!」

上条は先ほどルイズが闇へと溶ける寸前で何か嫌な感じがした。
それに『優勝を狙うと思う』という言葉も気になっていた。
そして上条当麻はその嫌な感じと放置し、安穏と熟睡出来るような人間でもなかった。
それ故に上条当麻は追いかける。
闇に消えたルイズが気になっていたから。

【A-Ⅰ 小さい小山の辺り 1日目 深夜】
【ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール@ゼロの使い魔】
【状態】:健康
【装備】:レイジングハートエクセリオン@リリカルなのはシリーズ 
【道具】:支給品 不明支給品0~2
【思考・状況】
 基本行動方針:殺し合いから脱出
1:サイトとアンリエッタとの合流を最優先。タバサとギーシュも出来れば探す
2:もしサイトとアンリエッタが死んだ場合優勝狙いに切り替える………?
3:危険人物は倒す。そうでないなら放置(現時点では上条当麻が安全と認識)
【備考】
登場時期は虚無の基本の三種魔法習得以降のいつか


【A-Ⅰ 小屋付近 1日目 深夜】
【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】:健康
【装備】:なし
【道具】:支給品 不明支給品1~3
【思考・状況】
 基本行動方針:殺し合いから脱出
1:ルイズを追いかけて人探しの協力をする
2:人を殺さないと生き残れないという幻想をぶっ殺す
【備考】
登場時期は記憶を失って、再び御坂美琴と出会って以降のいつか

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最終更新:2009年05月21日 20:38
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