依頼者:
ワズイー(Wazyih)
/ アルザビ辺民街区・土蛇の広場
依頼内容:
自称「ご当地限定冒険者」の2人組、
サリヤーフ(Saliyahf)とワズイー(Wazyih)。
目の前でケンカしていた原因は、ワズイーが
アルザビで荷物を落としてきたこと
らしいが……。
Wazyih : こんにちは、見ない顔だね?
……あっ、ひょっとして冒険者の人かな?
Wazyih : 僕はワズイー。
サリヤーフ(Saliyahf)って人といっしょに、
この街で困った人を助けたりしてるんだ。
Wazyih : 言ってみれば、キミみたいな
冒険者さんの、ご当地限定版って感じかな。
Wazyih : といっても……
僕はあんまり役に立てないんだけど。
この間だってさ、うっかり……
Wazyih : ……なんでもない。
ごめんね、ぼーっとして。
Wazyih : よかったら
サリヤーフにも会ってみてよ。
Wazyih : サリヤーフはどこにいるかって?
たぶん賢者横丁(Philosopher's Alley)
あたりにいるんじゃないかな。
Saliyahf : よっ、アンタ見ない顔だな?
ちかごろ話題の冒険者ってやつか?
Saliyahf : オレか?
オレはサリヤーフってんだ。
Saliyahf : ワズイー(Wazyih)ってのと
組んで、この街の連中の悩みなんかを
解決したりしてる。
Saliyahf : ま、アンタみたいな
冒険者の街限定版って感じだな。
Saliyahf : つっても、
そのワズイーってのはてんで冴えねえから、
実際オレがこの街を守ってるようなもんだけどな!
Saliyahf : ときにアンタ、
どっかでワズイーに会わなかったか?
Saliyahf : 最近アイツ、様子がおかしくてよ、
なーんか隠してるような……
Wazyih : さ、さ……
Wazyih : サリヤーフ!!
Saliyahf : うわッ!!
Saliyahf : なんだよ、ワズイーかよ!?
バカ野郎、おっ、おどかすんじゃねえよっ!!
Wazyih : ごごご、ごめん。
そんなつもりは……。
Saliyahf : ッたく、
おまえはいつもいつも……。
Saliyahf : で、どうした?
あっち見張ってろっつったろ?
Wazyih : う、うん。
……ええと、そのね。
Saliyahf : なんッだよ!
はっきりしろよ!!
Wazyih : ……落としちゃった。
Saliyahf : ああん? 話が見えねえぞ?
「落とした」って何を落としたんだ!
Wazyih : だからその……、
この間の商人さんに……。
Saliyahf : ……商人?
おまえ、まさか……。
Wazyih : うん、あのときは
断っちゃったけど、困ってるみたいだから
僕が1人で届けてきますって……
Wazyih : 荷物を預かって
人民街に行ったんだ。
そしたら、運悪く蛮族が攻めてきて……
追いかけられて……。
Wazyih : 逃げてる間に、荷物。
……落っことしちゃったんだ。
Saliyahf : …………。
Saliyahf : ……バッカ野郎!!
Saliyahf : おまえ、あの依頼は断っただろうが!?
Saliyahf : 人民街が危ねえのは
おまえだってわかってんだろ、ああ!?
Saliyahf : それをオレに
相談もなしに、1人で行ってきたってか?
弱っちい、おまえが!!
Saliyahf : しかも、依頼品を落とした?
Saliyahf : フザっけんな!!
Wazyih : だ、だって、
ほんとにあの人、困ったって……
Saliyahf : だってじゃねえ!
アレは断るって決めたんだ!!
Saliyahf : だいッたいおまえは……
Saliyahf : いつも!
Saliyahf : いつも!!
Saliyahf : いつも!!!
Saliyahf : 後先考えず、
勝手に行動しやがって!!
Saliyahf : スリがいりゃあ
追っかけていくわ……。
Saliyahf : エモノ持ったゴロツキに
真っ向から飛びかかるわ……。
Saliyahf : ケンカ止めようとして
2階から飛び降りるわ……。
Saliyahf : 落としたもん
拾おうとして、海に飛び込むわ……。
Saliyahf : いままでおまえが
1人でやり遂げたことがあったか?
Saliyahf : いっつも怪我して
逃げ帰ってくるのはどこのどいつだ?
Saliyahf : それを、何から何まで……
フォローさせられるのは誰だと思ってんだ!!
Wazyih : ごご、ごめん、
だから、探しに……
Saliyahf : そうッいうこと
言ってんじゃねえッ!!!
Saliyahf : もういい!
……おまえとはやってらんねえんだよ!
Wazyih : えっ……ええッ!?
ちょっと、待ってよ、サリヤーフ……!
Saliyahf : あーもうウザってえ!
だいたいそのボサッとした態度が腹立つんだよ!!
Wazyih : あ、う、ええと……。
Saliyahf : ともかくっ、
もうおまえと組むのはやめだ!!
そんなに危険な目に遭いたきゃ、
マムークにでもアラパゴにでも行っちまえ!!
Wazyih : そ、そんな……。
Saliyahf : …………。
Saliyahf : ったく。
……あのバカ野郎……。
Taishu-Yaashu : あっ、サリヤーフさん!
ここにいたんだね! 大変なんだよ~!
Saliyahf : おう。
どうした、そんなに慌てて?
Taishu-Yaashu : 大変なんだってば!
バルラーン大通り(Balrahn Way)で、
ヨソの連中に、女の人が囲まれてんだ!!
Saliyahf : 何だって?
うちの街の子がか!?
Taishu-Yaashu : うん、しかも囲んでるのは、
他の国から来た、傭兵っぽいんだ……。
Saliyahf : !!
Saliyahf : よ……、
傭兵だって……?
Taishu-Yaashu : サリヤーフさんだけが
頼りなんだ! なあ、助けにきてよ!
このままじゃ、女の人が……。
Saliyahf : お、お、おう。
すぐ、行くからな、おまえは先に
行っててくれ。
Taishu-Yaashu : ……?
わかった、早く来てくれよな~!
Saliyahf : 傭兵……。
傭兵ってことは……。
……そーとー強いんだよな……。
Saliyahf : ……そうだ、
アンタも冒険者なんだよな?
Saliyahf : い、いま聞いたとおりだ。
放っといてヨソ者の評判が下がってもアレだろ?
Saliyahf : あ、後でオレも行くからよ。
アンタちょっと様子見に行けよ、な!
たっ、頼むぜ!
Saliyahf : 女の子が絡まれてるのは
バルラーン大通り(Balrahn Way)って
言ってたよな。
Saliyahf : あ、後でオレも行くからよ。
アンタも様子見に行けよ、な!
Wazyih : あっ。
キミは、さっきの……。
Wazyih : えっ、女の子が傭兵に!?
大変だ、早く助けに行かなくちゃ!
Wazyih : あ、う、ええっと。
どこだっけ? い、急がなきゃ!
Wazyih : あ、う、ええっと。
どこだっけ? い、急がなきゃ!
Imeeya : ちょっと!
なによ、あなたたち!?
Caradoc : おうおう、アトルガンは
どれだけシケた国かと思って来たら、
けっこうカワイイ子がいるんじゃない?
Achetragond : ねえ、お姉さん。
きたばかりのボクらに、この街案内してよ?
その後イイコトしてあげるからさあ?
Imeeya : どいてよ!
急いでるんだから……。
Wazyih : や……やめろっ!!
Wazyih : か、彼女から離れろ!
で、でないと、この僕が……。
Caradoc : なあに、キミ?
お邪魔ムシってわけ?
Achetragond : へええ~。
そんな震えちゃって、ヒーロー気取り?
Wazyih : そ、その子から離れるんだ!
Caradoc : はあーあ、
傭兵さんがどういうヒトか、
わかってないみたいだねえ……っと!
Wazyih : う、あ、ッ!!
Saliyahf : やろうッ……!
Caradoc : さあて、
邪魔者もいなくなったことだし、
ゆっくりとお話のつづきを……
Achetragond : おっと、まだいるのかい?
まったくこの街は……
Caradoc : うぐっ、こいつ。
できる……!
Achetragond : くそう、覚えてろよ!!
Imeeya : あ、ありがとうございました!
Wazyih : うう……痛ててて……。
Wazyih : すごいね、キミ。
サリヤーフと同じくらい強いよ。
僕はちょっとカッコ悪かったけど、ね……。
Wazyih : っとと、早く戻らなきゃ。
キミにもちゃんとお礼が言いたいからさ、
あとで僕に会いに来てよ、ね!
Saliyahf : おっ、おう、アンタか。
Saliyahf : ワズイー? 知らねえよ、
アイツと組むのはやめたんだ、
アンタも見てただろ?
Saliyahf : ……アイツ、
傭兵なんかにゃかなわねえって
わかってて飛び出しやがって……。
Saliyahf : 弱っちいクセに
無鉄砲なんだからな。つきあわされる
オレの気持ちもわかるだろ?
Saliyahf : ……アイツは、いっつもそうだ。
オレなら絶対やらねえようなことを、
ホイホイやるんだからよ。
Saliyahf : ……ま、もう関係ないけどな。
Saliyahf : さて、見回り見回りっと。
Saliyahf : ワズイー? 知らねえよ、
アイツと組むのはやめたんだ、
アンタも見てただろ?
Saliyahf : ……ま、もう関係ないけどな。
Saliyahf : さて、見回り見回りっと。
Wazyih : あ、来てくれたんだね!
Wazyih : この間は本当にありがとう。
あの女の子もキミに感謝してたよ。
Wazyih : え? ケンカ?
……サリヤーフとは、まだ仲直りしてないんだ。
今回はそうとう怒らせちゃったみたい……。
Wazyih : 僕たち、2人とも
この街で生まれて、この街で育ったんだ。
…………………………………………………………………………………………
Saliyahf : バッカ野郎!!
なんでまたあんなガラの悪い連中に
関わったりなんかしたんだ!!
Wazyih : うう……だってあいつら、
こんな街なら好き放題出来るぜって、
お店を荒らしまわってたんだよ?
お店の人もみんな困ってて、それで……。
Saliyahf : ……はあ。
それで、ケンカ売ったのか。
Saliyahf : ったく、おまえは
昔から怖いモノ知らずだよな?
オレが行ってなきゃ今頃、海のもくずだぜ?
Wazyih : うう……。
そうなんだけどさ……。
Wazyih : ……ねえ、
サリヤーフはこの街が好き?
Saliyahf : あん? ヘンなこと聞くな。
生まれ育った街なんだ、当ッたり前だろ。
おまえはどうなんだよ?
Wazyih : うん、僕も好きだよ。
だからさ、ずっと考えてたことがあって。
Saliyahf : なんだ、そりゃ?
Wazyih : 僕、この街で
困ってる人たちを助けたい。
Wazyih : ほら、冒険者っているじゃない?
そんな感じでさ、悩み解決したり悪い連中を
追い払ったりするんだ。
Wazyih : そうやって、
みんながもっとこの街を……
Wazyih : この港や、門や、
噴水や茶屋もぜんぶ、好きになってくれたら
いいなって思うんだ。
Saliyahf : ……そう、か。
Wazyih : ねえ、サリヤーフ。
一緒にやらない? 2人で組んで、
依頼を受けたりしてさ。
Wazyih : きっと僕たちなら、
うまくやっていけるよ!
Saliyahf : へえ、依頼ねえ……。
Saliyahf : ったく、しょうがねえな!
ちょっと面白そうだし、つきあってやるか!!
…………………………………………………………………………………………
Wazyih : そうやって
冒険者みたいなことをしてる間に、
僕らの名前は広まっていったんだ。
Wazyih : うん、それなりにうまくいってたよ。
この間の依頼までは、さ……。
…………………………………………………………………………………………
Munahda : ……だからね、
人民街なら手数料が安いでしょう?
Munahda : でも、私みたいな
か弱いオトメじゃキケンじゃない。
かわりに出品してきてくれないかしら?
Saliyahf : …………。
Saliyahf : あの……な、
それって危険だからこそ安いんだろ?
Saliyahf : そういうのは自分で行くか、
じゃなきゃそれこそ、
浮いた金で傭兵でも雇えよ?
Wazyih : えっ、サリヤーフ……。
Saliyahf : こっちにだって競売所はあるんだ。
オレらにわざわざ頼むこととは思えねえな。
Wazyih : でも、あの……。
Saliyahf : とにかく、
その依頼はお断りだ。行くぞ、ワズイー。
Munahda : ……困ったわね。
せっかくたくさん仕入れたのに。
Wazyih : あ、あの、
僕でよかったら……。
…………………………………………………………………………………………
Wazyih : 僕、この街で
困ってる人はほっとけなくて、だから
サリヤーフに内緒で依頼を受けたんだ。
Wazyih : でも人民街で蛮族に追われて、
依頼品を道に落としてきちゃって……。
Wazyih : アレを拾って
ちゃんと届ければ、サリヤーフも
見直してくれるかな?
Wazyih : そうだ、キミは
人民街に行くこともあるよね?
もし見つけたら、僕に教えてくれないかな。
Wazyih : 僕も探しに行く予定だけど、
なかなか手が空かなくてさ。
何かのついででいいから、ね、頼んだよ!
Wazyih : 荷物は人民街の
どこか道端に落ちてると思う。
Wazyih : 夢中だったから、
さすがにどこで落としたかまでは……。
あ、う、ごめんなさい。
(_を調べる)
だいじなもの:ムナーダの珊瑚を手にいれた!
ムナーダの珊瑚
貿易商ムナーダから預かった
珊瑚のかけらの入った木箱。ラベルには
「最高級珊瑚・天地無用」と記されている。
振ると、ガチャガチャと音がする。
Wazyih : うっ……。
Wazyih : あ……ああ、キミか……
ははっ、またやっちゃったんだ……。
Wazyih : 落としたもの……
探しに行ったんだけどさ……
また……襲われて……。
Wazyih : う……うん、
大丈夫、大したケガじゃないよ。
荷物は見つからなかったけど、ね……。
Wazyih : ……ダメだなあ、僕は。
気持ちばっかり空回りして、
1人じゃ何にもできなくて……。
Wazyih : ……サリヤーフに、
愛想つかされるのも無理ないよね……。
Saliyahf : ……バッ……
Saliyahf : …………カ野郎!!!
Wazyih : サリヤーフ!?
Saliyahf : おまえってヤツは、
いつも! いつも! いつも!
弱っちいくせにでしゃばりやがって!!
Saliyahf : とうとう
ケガまでしてんじゃねえか、
この向こう見ず!!
Wazyih : …………。
Saliyahf : なんでおまえはそうなんだよ!
自分の身の程も知らねえで、
なんで飛び出して行くんだ!!
Wazyih : ……だって……。
Saliyahf : ああ!?
Wazyih : ……だって、好きなんだ!
Wazyih : 僕はこの街が好きなんだ!
ここに住む人たちも、
街並みもみんな好きなんだ!
Saliyahf : ……!
Wazyih : 決めたじゃないか!
ここで誰かが困ってたら助けよう!
この街を好きになってもらえるようにって!
Wazyih : サリヤーフだって
それは同じなんだろ!?
Saliyahf : ……それはッ……。
Wazyih : 僕はね、そのためなら1人だって、
Wazyih : 弱くたってケガしたってカッコ悪くたって、
できること精一杯やってみるよ!!
Saliyahf : …………。
Wazyih : …………。
Wazyih : あれ、キミの持ってるそれ……
依頼品の荷物じゃないか!
Wazyih : 拾ってきてくれたんだ!
ありがとう……さっそく届けに行かなきゃ!
Saliyahf : ……待てよ。
Wazyih : 止めてもムダだよ、
僕は絶対届けるから!
Saliyahf : 待てっつってんだろ!
Saliyahf : ……ほら、さっさと行くぞ!
Wazyih : ……え、ええっ?
Saliyahf : ……あー、面倒くせえ!
おまえ1人でまた
ケガでもしたら夢見が悪いから、
ついてってやるっつってんだよ!
Wazyih : …………!!
本当に!?
Saliyahf : だから、そう言ってんだろ!
グズグズしねえで早く来いっての!
Wazyih : え、あ、うんっ!!
Wazyih : ……っとと、そうだ、
キミにもずいぶんお世話になったよね。
Wazyih : あとで何かお礼を考えとくから、
また僕たちに会いに来て!
Wazyih : じゃあね!!
Wazyih : ……あれ、
サリヤーフそのキズ、どうしたの?
Saliyahf : なんッでもねえよ!
気にすんな……早く行くぞ、
また蛮族共が攻めてきちまうだろ!
Wazyih : あっ!
さっきはありがとう!
Wazyih : お礼するって言ったよね。
サリヤーフが持ってるから、顔出してみて。
Wazyih : お礼するって言ったよね。
サリヤーフが持ってるから、顔出してみて。
Saliyahf : おう、アンタか。
Saliyahf : さっきはばたばたしてて
何も出来なかったからな、ほら、これやるよ。
アトルガン青銅貨を3枚手にいれた!
アトルガン青銅貨
青銅で鋳造されたアトルガンの通貨。
皇国のシンボル蛇王ザッハークが刻印されている。
Saliyahf : ……アンタだけに話すけどよ。
実はオレも、人民街に探しに行ってたんだ。
結局、アンタに先越されちまったけどな……。
Saliyahf : ん? よく行けたなって?
バカにすんなよ、オレだって本気出せば、
そんなに弱かないんだぜ?
Saliyahf : ……その本気が
イザってときに出ねえから、ワズイーと
組んでるんだけどな……。
Saliyahf : まっ、いいや。
アンタもがんばれよ!!
Saliyahf : さて、見回り見回りっと。
Wazyih : あ、キミか。元気?
僕は相変わらずだよ。
いっぱい来る傭兵さんたちが街を気に入るよう、
がんばらないとね!
■関連項目
アトルガン白門
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最終更新:2015年06月01日 22:43