黒天、閃電

Darkness Descends
ラジュリーズとポーシャはどこへ……?
城の最奥で何事かが起きつつあるようだ……。
急がなければ……!


ズヴァール城外郭〔S〕


Lilisette : ふたりはいったいどこに……?

Cait Sith : まさか
玉座かしらン……?

Lilisette : 行きましょう。

…………………………………………………………………………………………

Lady Lilith : うれしいわ……
また、こうやって3人で
一緒にお話できるなんて……

Portia : ……

Lady Lilith : 昔はよく、一緒におしゃべりしたり
闘い方を教えてもらったりしたものね……
Lady Lilith : ……ねえ、
今でも昨日のことのように覚えているわ。
わたくしが十五になった時のこと……
Lady Lilith : わたくしが、ふたりに代わって
ヴァナ・ディールの指導者として
立った時のこと……

Ragelise : ……?

Lady Lilith : その志を忘れないよう、
怒りが、風化しないよう……
おかあさまから譲り受けた
この髪飾り……大事にとっているのよ。

Ragelise : 残念だが、お前の昔話に
付き合ってる暇はねえ……
Ragelise : お前は、知っているのか?
あの凄まじい気配の正体を……?


Lady Lilith : ……

Ragelise : オレにはもう後がない。

Portia : この呪痕あってなお……生きて
戦い続ける道があると言ったわね。
Portia : お願い。この人に……
わたしたちに、力を……

Lady Lilith : 禍神、現るとき
冥夜の乙女、降り立ちて……
Lady Lilith : 血塗られしその翼もて
宙司る女神とならん……

Ragelise : 預言詩か……?

Portia : いいえ、巷にある言は少し違う……。
Portia : 禍星、現るとき
暁の神兵、降り立ちて
女神のさずけし翼もて
常闇照らす光とならん……

Lady Lilith : 当然だ。
これは我が未来に伝わる詩。

Ragelise : ……?

Lady Lilith : 良い機会だ。すべて話してやろう。
Lady Lilith : ふたつの未来と
それぞれの、神兵たちの話を……


王の間〔S〕


Lilisette : ……リリス!
Lilisette : ふたりを返してッ!!

Lady Lilith : ……のこのこと
性懲りもない……。
Lady Lilith : 久しぶりの水入らずだ。
邪魔をするな。

Lilisette : はっ?

Lady Lilith : 今、ちょうど
聞かせていたところ……
Lady Lilith : 本当の黒い未来と
お前たちの、まやかしの白い未来の話を……

Lilisette : まやかしの未来……?

Lady Lilith : ……おやおや。
やはり、何も知らないのだな。
暁の神兵が聞いて呆れる。
Lady Lilith : ならばお前たちも聞いていけ。
なあ、ケット・シー?

Cait Sith : ……。

Lilisette : ……?

Lady Lilith : ……ねえ、そこのへちゃむくれ。
お前、未来から来たのだったか。
Lady Lilith : ならば、この大戦が
どうやって終わるのか、わたくしに教えなさい。

Lilisette : だれがへちゃむくれよ!
Lilisette : ……え、えっと、
ジュノ攻防戦で勢いづいた連合軍を
ザルカバード会戦で、おと……いや、
ラジュリーズさまが率いて、包囲戦を……
Lilisette : そして、五種族の英雄が
闇の王を打ち破って……

Lady Lilith : アッハハハハハ!
Lady Lilith : なんだその絵空事は。
子供でももう少しマシな作り話をするぞ。

Lilisette : ……なによっ!

Lady Lilith : そんな都合の良い話があるわけない。
お前たちでは、闇の王に勝てないよ。
Lady Lilith : 大戦には負ける。現に、今しがた
身をもってそれを痛感した者がここにいる。

Ragelise : ……。

Lilisette : で、でも、
じゃあ……

Lady Lilith : お前たちの未来……
お前たちのヴァナ・ディールは、アルタナが願って
そこなネコがでっち上げた……
Lady Lilith : ただの、幻だ。

Lilisette : !?
Lilisette : なによそれ。どういうことなの……?

Cait Sith : ま、待って。
アタクシから、きちんとお話するわ……
いつか、言わなきゃと思っていた……のン……
Cait Sith : ……本当の歴史はこうよン。
863年……
Cait Sith : 連合軍は、
ズヴァール城を包囲するンだけど
圧倒的な力の差で、返り討ちに遭って……
Cait Sith : 闇の王に、完膚なきまでに
叩きのめされてしまうのン……。
そう、まるで今の状況ねン……

Ragelise : ……。

Cait Sith : それから、中の国……そして
エラジア大陸……南方のオルジリアや
北方のラゾアまで……ヴァナ・ディールは
徐々に闇の王の手に落ちていったわ……

Lilisette : ……

Lady Lilith : ……しばらくは、暗黒の時代が続き
数少ない人間の生き残りは、
血盟軍の脅威に怯えて暮らした……
Lady Lilith : しかし、その後……
焦土と化した世界で、諦めず着々と
力を貯えた者がいた。
Lady Lilith : 雪辱と無念を晴らすべく
再び、戦うことを選んだ者たち……
Lady Lilith : それが、わたくしたちだ。

Cait Sith : でもっ! でもっ!!
その手段は、とても
人として許されるものではなかったっ!

Lilisette : ……いったい、なにを?

Cait Sith : 彼女らは、黒き神と契約し、
闇の王と同等の力を得たのですわっ……!

Ragelise : ……!!

Lady Lilith : ……そう。わたくしたちは、
この身を、不死の体に変えた。
終わらない大戦を、戦い続けるためにな。

Ragelise : ……まさか。

Larzos : お久しぶりでございます……
ラジュリーズどの。

Ragelise : ……お前、
ラーゾス……!?

Lilisette : ……でも、それじゃあ
わたしたちがいた、大戦が終わった
ヴァナ・ディールは……

Cait Sith : ……アルタナさまは、その
修羅界と化した未来のヴァナ・ディールを見て
変わり果てた人の子の姿を見て……
たいそう嘆かれたわ……
Cait Sith : そして、願ったのン。
世界を、人の子を、あるべき姿に戻そう、と……

Lilisette : ……それから?

Cait Sith : 9人のアタクシたちは
眠っていた時を司る番人、アトモスを覚醒させ
それぞれ過去へ飛び……
Cait Sith : アルタナさまの願った
「大戦に勝った」
ヴァナ・ディールの可能性をこしらえた……。

Lilisette : ……。

Cait Sith : 神兵の助けを借りて
歴史を徐々に修正し、
より、白き未来を強固なものにして……
Cait Sith : そして、アトモスが
「要らなくなった」リリスたちの未来を食べて
すべて、終了するはずだったのン。でも……
Cait Sith : ……それを知った
コイツらは、後から追ってきて……
再び歴史を修正しようと、ごちゃごちゃに……
Cait Sith : 結果、ひとつの未来を奪い合う……
アトモスに互いの時間を喰わせあう
形になってしまったわ……

Lady Lilith : ……つくづく、ふざけた話だ。
Lady Lilith : 分かっただろう?
どちらが、正しい? どちらが、正義だ?
Lady Lilith : わたくしたちがいた未来こそ
真の、ヴァナ・ディール。
Lady Lilith : お前たちのいた未来は、
遡って一瞬で作られた、ただのまやかしだ。

Lilisette : 本当なの……?

Cait Sith : ええ……。

Lilisette : どうしてっ?
なんで黙ってたのよ!?

Cait Sith : こ、これは……最重要機密で……
決して明かしてはならないと……

Lilisette : ……おかあさんの思い出も
おとうさんの記憶も……
全部、作りものってこと……?

Cait Sith : ち、ちがいますわっ!

Lilisette : でもっ!

Cait Sith : お願いッ、信じてッ!
アータたちは幻なんかじゃありませんわっ!
Cait Sith : アタクシたちは
少し、お手伝いをしただけ。
未来を作り上げたのは、まちがいなく
アータたち、人の子の力なのよン!
Cait Sith : アータたちの想いも、記憶も、
全部本当よン! 心が揺らいだら、
それこそヤツらの思うつぼですわッ!

Lilisette : でも……でもっ……

Ragelise : ……!!

Lady Lilith : さあ、茶番はここまで。
お目覚めになった我が主が、おいでになる……

Cait Sith : ……ふたりになにをしたのっ!
アータっ……!

Lady Lilith : わたくしたちは
女神とやらの救済を待つほど、
気が永くはないのでな。
Lady Lilith : よりしろを用意し、自ら
力ずくで、未来を手に入れるまで。
Lady Lilith : 黒き神よ!
光を遮り、時を創りしオーディンよ!
Lilisette : 黒き……神……


Lady Lilith : 大丈夫……
アストラル風を浴びても、大事無い……
Lady Lilith : その胸の印は
黒き神の眷属が験……
Lady Lilith : そして、
黒き神を呼ばう引き金となるのは
人の魂の高ぶり……
Lady Lilith : 黒き神は、激しい情を好む……
憎悪、悲哀、憤怒、そして……
Lady Lilith : 愛……

Lilisette : !!

Lady Lilith : 寄り代の、
力と想いが強ければ強いほど……
Lady Lilith : 契約後の、わたくしたちの力は
より強大なものとなる……!

Ragelise : ……グゥゥゥゥッ!

Lady Lilith : さあっ! 契約なさい。
白き未来の可能性など
微塵も残らぬよう、消し去ってしまえ!

Odin : 奇しき縁に惑わされ……
俗界に遊びて幾星霜……
Odin : ……余を
呼んだのは……汝なりや……?

Ragelise : ……

Odin : ……存念を……申すがよい。


Ragelise : オレは……
戦い続けなくてはならん……
Ragelise : 軍を追われようとも、
帰る場所などもうなくとも……
Ragelise : 力を、くれ……
あの、闇の王に匹敵する、
奴を打ちのめせる強さを……!
Ragelise : ……鎮めてくれ……
この怒りと……無念をッ……!!

Lady Lilith : 見事耐えるとは、さすが父上……。

Larzos : 数々のご無礼、お許しください。
すべてあなた方を正しい道に導くための……

Ragelise : ……父?

Larzos : 左様、あなた方は
このレディ・リリスの
お父上とお母上であられる。

Portia : ……!?

Lady Lilith : おとうさま、おかあさま……
Lady Lilith : あんな、バカで軽薄な小娘なんかより
わたくしの方が、強くて立派な、いい娘に育ったわ。
そうでしょう?
Lady Lilith : うんといって。
そうしたら、わたくしあの娘を……
Lady Lilith : 殺してしまうから……!!

Lilisette : !?

Cait Sith : ……[Your Name]っ!
リリゼット!?

…………………………………………………………………………………………

Haudrale : あちらは、
親子水入らずの対面中だ。
邪魔をしてさしあげるな。

Lilisette : なによそれっ! やめてよっ!
みんなして……!!
Lilisette : ……[Your Name]
[Your Name]……!!
いったい、どうしたらいいのよッ!?
Lilisette : ……わたし、
猛烈に腹が立ってきたわ……!!



(Throne Roomを調べる)

『黒天、閃電』でバトルフィールドに突入!
現在このエリア内にいるパーティメンバーのうち
自分を含めた6人がバトルフィールドに入れます。
制限時間:30分

Lilisette : ……わたし、
猛烈に腹が立ってきたわ……!!




Lilisette : ……手加減ナシよ。どっちが
正しい未来か、思い知らせてやりましょう!

Lilisette : いい調子よ!
見えてきたわ! わたしたちの未来がっ!
Lilisetteは、ダンサーズフューリーの構え。

Lilisette : よっし!
一気にたたみかけるわよっ!
グランドフィナーレ!
Lilisetteのトランス!

>>戦闘不能時
+ ...
Lilisette : そ、そんな……
おとうさん……おかあさん……

…………………………………………………………………………………………

Aquila : 君らの未来……
本気で潰しちゃうけど、いいよね?

Aquila : 痛いの、お見舞いしちゃおっかなっ!
Aquilaは、ウォタガIIIを唱えた。

Aquila : ばぁーん♪
Aquilaは、アルタイルブレットの構え。

Aquila : ……う、うぅ……うわぁぁぁぁん!
やだよう……僕が……負けるなんて……

[Your Name]はAquilaを倒した。

…………………………………………………………………………………………

Haudrale : そろそろ諦めろ。
お前たちは、存在してはならぬ者……

Haudrale : お前たちにも、お仕置きが必要だな……
Haudraleは、サベッジソードハンドの構え。

Haudrale : くっ……バカな……
リリスさま、お、お許しを……

[Your Name]はHaudraleを倒した。

バトルフィールドクリアタイム:[Number]分[Number]秒



■関連項目 アルタナミッション , ズヴァール城外郭〔S〕
Copyright (C) 2002-2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.



































最終更新:2015年06月13日 12:46
|新しいページ |検索 |ページ一覧 |RSS |@ウィキご利用ガイド |管理者にお問合せ
|ログイン|