冒険者の帰還

The Return of the Adventurer
依頼者:
 グィル(Gwill)
  / バストゥーク商業区・民家
依頼内容:
 依頼者がいつも世話になっている
 ダルザック(Dalzakk)にプレゼント
 したいので、材料の「シナモン」を
 持ってきて欲しい。


バストゥーク商業区


Gwill : こんにちは。ねえねえ冒険者さんって
お隣のミシェア姉ちゃんがプレゼント作るのに
手伝ってくれた人でしょ?
Gwill : 僕もダルザックさんにプレゼントしようと
思うんだけど、手伝ってくれないかなあ……。
仕上げのシナモンが足りないんだ。



(Gwillにシナモンをトレード)
シナモン
樹皮を乾燥させたスパイス。
防腐剤にも用いる。


Gwill : ありがと! これで
プレゼントが作れるよ!

Michea : グィル! ダルザックさん、
帰ってきたみたいよ!!

Gwill : ええっ! もう!?

Dalzakk : 騒がしいな。
いったい何をしている?


Gwill : お帰りなさい。ダルザックさん!
ええと……ミシェアお姉ちゃんが先!

Michea : お帰りなさい。ダルザックさんに、
旅のお守りをプレゼントしようと思って。
もう十分に一人前よ。ギルドの奴らなんかに
負けないんだから。

Dalzakk : 自分のことを職人だと自覚するなら、
タダで仕事をしないことだ。

Michea : はいはい。そういうと思ってたわ。
でも、受け取ってね。せっかくだから。

Gwill : 僕もプレゼントを……。いっつも家で
本とか読ませてもらってるから。

Dalzakk : 剣の修行を怠っていないか?
いくら本を読んでも銃士や冒険者には
なれない。それは夢物語だ。

Gwill : うう、相変わらず厳しいなあ……。

Dalzakk : すまん。礼は言っておくぞ。
また冒険にでかけなければならない。
グィル、留守を頼む。
Dalzakk : それとミシェア。
以前聞いた、赤いバラの価値の問いの答えは?

Michea : 違う色に見えているのなら、
なおさらその美しさを共有できる奇跡に
感動できる……と私は思います。

Dalzakk : いい答えだ。
それがわかれば一流の彫金細工師になれるだろう。

Gwill : ねえ、何?「赤いバラの価値」って。

Michea : グィルはこんな風に考えたことはない?
バラの赤い色は、本当に誰にでも同じ色に
見えてるんだろうか……?
Michea : 人によって違う色に見えてるのに、
ただ「赤」って言葉でくくってしまうから、
同じ色ってことになってるんじゃないかって。

Gwill : 炎も、太陽も同じ「赤」だったら、
本当は違う色に見えててもわからないってこと?

Michea : そう。それなら、美しいと言われる
赤いバラの価値は果たしてどこにあるのか。

Gwill : それでお姉ちゃんは、違う色に
見えてても、きれいって思えることが
素敵だって答えたんだね!

Michea : すごいわね! グィル!
さすがいつもダルザックさんの本を
読んでるだけあるわ。

Gwill : へへ……。

Michea : それはね、人の出会いにも
言えると思うの。私たち、世代や人種が違っても
このクラウツ橋の2階で出会い、今日みたいに
少しの時間でも喜びを共有できた。

Gwill : それが、奇跡?

Michea : ええ、素敵な奇跡でしょ?


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最終更新:2012年05月31日 22:45
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