依頼者:
エンセツ(Ensetsu)
/
バストゥーク港・民家
依頼内容:
天晶堂に売り払ってしまった品を
取り戻したい。
引き換えに指定された「奇妙な珊瑚」を
コロロカの洞門から見つけて来て欲しい。
Kaede : ねえねえ、ちょっと聞いて。
うちのおねえちゃん、侍で、銃士様なの。
ご近所でも有名だから知ってるかな。
あたいなんかと違ってすっごくかっこいいの!
Kaede : でね、あたいもおねえちゃんみたいに
刀が使えるようになったら強くて、
かっこよくなれるんじゃないかって思うの。
Kaede : でも……そのことおとうちゃんに
話したら、ものすごく怒られて……。
Kaede : 絶対おかしいよ、おとうちゃん。
なんだか最近天晶堂のカゲトラ(Kagetora)さんの
とこに出入りしてるみたいだし……。
Ensetsu : カエデ、何をしている?
お客様をあんまり引き止めるんじゃないぞ。
Kaede : ふんだ!
絶対何か隠しているんだわ!
Benita : 御近所のエンセツさんのところには
アヤメちゃんてよくできたお姉さんが
いてねえ……
Benita : 女の子なのに侍の修行して、
なんとまあ、ミスリル銃士にまで
任命されてしまったんだよ!
Benita : ミスリル銃士といやあ、バストゥークの
ガード、銃士隊のトップ5の一員てことだよ!
そりゃあまあすごいことさ!
Benita : ただ、いつも家にいるカエデちゃんは
あまり目立たないおとなしい子だけどねえ……。
ま、女の子だからそれでもいいんだろうけど。
Kagetora : 何?
エンセツの野郎が、ここに
出入りしてないか……だと?
Kagetora : ふん、ガキにまで気づかれるとは
間抜けな男だ。まあ、もともと戦闘要員にも
なれなかった男だからな……。
Kagetora : 奴に直接聞いてみろや。
生活も苦しいらしいからな。
何か助けてやるといいんじゃねえか。
Kagetora : ん? 俺と奴の関係?
そうだな……まあ、昔の恋敵ってとこだ。
Ensetsu : え? カゲトラの奴が
そんなことを……? 何を考えているんだ、奴は。
普段は秘密を語ることなど絶対にしないのに……。
Kaede : 秘密って何!?
おとうちゃん、何を隠してるの!?
Ensetsu : 何も隠してなどいない!
子供は黙ってなさい!
Kaede : いつまでも子供じゃないんだから!
おねえちゃんばっかり昔っからひいきするし!
あたいだって刀使えたら強くなれるんだから!
かっこよくなれるんだから!
Ensetsu : カエデ……。
Kaede : おとうちゃん、カゲトラ(Kagetora)の
おじちゃんから刀とか買ってるんじゃないの?
実はおとうちゃんも、刀の使い手なんでしょ?
Kaede : おねえちゃんは、どっかに
修行にでかけて刀の使い方覚えたって言ってたけど、
おとうちゃんが教えたんじゃないの?
Ensetsu : 何をバカなことを……。
Kaede : おとうちゃんなんか、
だいっきらい……!!
Ensetsu : これは恥ずかしいところを
お見せしてしまいました……。
女の子の成長は早いのですね。
男親にはとまどうことばかりです。
Ensetsu : いつかはあの子にも
本当のことを告げなければいけないと
思ってはいるのですが……。
Ensetsu : すみません。ひとつ、あつかましい
お願いを聞いていただけませんでしょうか?
Ensetsu : 実は、天晶堂を通して、
売ってしまった品を買い戻したいのです。
カゲトラにはその旨告げたのですが、
もうそれは
ノーグに送られたと……。
Ensetsu : コロロカの洞門でみつかるという、
奇妙な珊瑚を代わりに取ってくれば、
返してくれると……。
Ensetsu : 私などに行ける場所ではありません。
どうか取ってきてはいただけませんでしょうか。
お礼は必ずいたしますので。
(???を調べる)
嫌な気配がした!
[Your Name]は、Korroloka Leechを倒した。×3
(???を調べる)
だいじなもの:奇妙な珊瑚を手にいれた!
奇妙な珊瑚
コロロカの洞門で見つかった、
珍しい形の珊瑚。
Ensetsu : 奇妙な珊瑚を取ってきて
いただけましたか! しかし実は困ったことが
ありまして……。
Ensetsu : カゲトラはもうその品はノーグに
送ったのだから、自分で受け取りに行けと……。
Ensetsu : 私は故あって、ノーグに
行くことはできないのです……。
Ensetsu : 大変申し訳ないのですが、
ノーグにいるリョウマ(Ryoma)に、
奇妙な珊瑚を届けていただけますでしょうか?
お礼は、必ず……。
Ensetsu : あつかましいお願いですが、
どうかよろしくお願いいたします。
Kagetora : ああ、エンセツから受け取った
品のことか? あれならとっくにノーグに渡った。
既に流れた品を買い戻すためになぜ俺が協力しなきゃ
ならんのだ?
Ryoma : ……何?
エンセツの野郎から、奇妙な珊瑚を……?
Ryoma : ふん、自分で来ねえとは、
相変わらず肝っ玉の小せえ野郎だ。
あの面見たらぶっとばしてやるがよ。
Ryoma : まあ、あいつもようやく
この品の意味がわかったってことだな。
これでヨミも浮かばれるだろうさ……。
Ryoma : だがな、ひとつだけ言っとくぞ。
あのエンセツの野郎のために返してやるんじゃねえ。
かわいい2人の姪っ子のためだからな。
だいじなもの:抜けない短刀を手にいれた!
抜けない短刀
封をされていて、鞘を抜くことが
できない短刀。
Ensetsu : どうもありがとうございます。
一度は生活のために売ってしまったのですが、
どうやら娘のために必要になりそうで……。
Kaede : おとうちゃん!
その刀なに!? やっぱりおねえちゃんのために
新しい刀を……。
Ensetsu : まだおまえはそんなことを
言っているのか……! アヤメは私から
刀を受け取ったりはしていない。
アヤメの刀は自らの手でつかんだものだ。
Kaede : だったらどうして!?
Ensetsu : 仕方がない……。
いつかは教えねばならぬと思い、
この品を取り戻したのだが……。
Ensetsu : これは……おまえの母の
形見の品だ。
Kaede : え……?
Kaede : この……抜けない刀が、
おかあちゃんの形見?
Ensetsu : そうだ……。
正確に言えば、忍者刀、だ。
Kaede : 忍者?
Ensetsu : 私と、ヨミ……おまえの母は、
昔、東方からの文化の伝来する地、
ノーグにすんでいた……。
Ensetsu : 私はただの海賊船の船員。
ヨミは、父から忍の技を受け継いだ、
男顔負けの生粋の戦闘員だった。
Ensetsu : 強い女性だった。
だからこそ、私のような平凡な男に、
安らぎを求めたのかもしれない。
Ensetsu : そして彼女は、子供を……、
そう、おまえの姉、アヤメをみごもった。
そのとき、迷うことなく、私と一緒に
ノーグを去り、平凡な生活を送ることを決意した。
Ensetsu : その時ヨミは、こう言った。
決して自分の歩んできた道を否定するつもりはない。
自分の人生は忍びの道から外れるのではない。
忍びの道の先に新しい何かを見つけただけ。
Ensetsu : 苦しい忍びの道に
耐えることのできた私だからこそ、
強い母になってみせる……と。
Ensetsu : もしかすると、その時から
自分の体は長くは生きられぬと悟って
いたのかもしれない。
Ensetsu : それでもこの地で
10年近い時を過ごし、自らの命と引き換えに、
2人目の子供、おまえを残した。
Kaede : そ、それじゃあ……。
Ensetsu : 本当はおまえたち姉妹に
刀を握ってもらいたくはなかった。
Ensetsu : アヤメがノーグに修行に行くと
聞いたときも反対したが、侍の道を選んだときは
胸をなでおろした。影に生きる忍びの道を歩んで
もらいたくはなかったのだ。
Ensetsu : それに……アヤメより
おまえの方が母に似ている。
Kaede : あたいが、おかあちゃんに?
Ensetsu : ああ、だから余計に心配だった。
けれど、私は間違っていたのかもしれない。
Ensetsu : 忍者とは、東方の言葉で、
忍ぶ者、という意味だ。刀をただ振り回し、
耐え忍ぶ心を持たぬものに、忍者刀は抜けぬ。
Ensetsu : ヨミは、おまえの母は、
そのことを常に心に強く銘じるために、
その忍者刀に封をした。そしてきっと、
その意味を伝えるためにこの刀を遺した。
Ensetsu : おまえの道はおまえが決めろ。
それがどのような道でいかに苦しくとも、
その刀を遺した母の心を忘れるな……。
Kaede : ……おかあちゃん!
Ensetsu : あなたには本当に
お世話になりました。これも妻の形見に
なってしまうのですが、どうぞ、この書を
受け取ってください。
Ensetsu : カエデに将来必要にならないのか、と?
いえ、あの子に必要だったのは母の遺した意志です。
忍びの道を選ぶかどうかはあの子次第です。
Ensetsu : それに……きっとあの子もそのうち、
ノーグに行きたいと言い出すでしょう。
自分の道を、見つけるために。
忍者にジョブチェンジできるようになった!
Ensetsu : どうもその節はお世話になりました。
娘もわかってくれると思います。
Kaede : あたい、あの刀、大事にするんだ。
おかあちゃんの形見、おかあちゃんの
のこしたきもち。……刀を抜かない強さ、だよね。
Kaede : 今思うと、おねえちゃんも昔、
そんなこと言ってたような気がする……。
おねえちゃんは自分で答えを見つけたのかな……。
やっぱりおねえちゃんはすごいや!
■関連項目
ジョブ取得クエスト ,
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最終更新:2015年04月23日 21:52