デュナミス踏破者「ザルカバード編」


ザルカバード


Cornelia : 終わったの……?

Raogrimm : いや、憎悪が四散しただけに過ぎない。
Raogrimm : なにより、
俺が存在する限り奴は死なない……。
Raogrimm : いや、魂というものに
死という概念はないのかもしれん。
Raogrimm : [Your Name]……。
完全な統合を果たす前によくぞ、
よくぞここまで辿り着いてくれた……。
心から礼をいう……ありがとう。
Raogrimm : 石の力は消え失せたが
もう俺が憎悪に取り込まれることはない。
この世界を統べるモノの声を聞いたのだから……。

Cornelia : ……世界を統べるモノ?

Raogrimm : そう。深き闇の奥底。
どこともわからぬ場所に俺はいた。
そして、声が聞こえた……。



??? : ……石の力ニ 触レ
 人の身デ 在りなガラ 人を超エシ モノヨ。
 おまえノ 内よリ 生まレ 出デタ 憎悪ハ
 私の世界ヲ 侵食スル。
??? : これハ おまえヲ 引き入レタ
 我が過チ……。おまえノ 憎悪ノ たメニ
 私の世界ノ 秩序ハ 乱レテ しまっテ いル。

??? : おまえニ 役割ヲ 与えヨウ。
 憎悪ノ 終わリガ 訪レル 刻マデ 監視せヨ。
??? : どれホド 強大ナ 力ヲ 
 宿そウガ 魂の欠ケタ 存在ニ デュナミスの獄カラ
 抜け出ス 術ハ なイ。……そウ 母なる光ノ 下ヘ
 帰ル こトモ……



Raogrimm : 声の主がいったい何者なのか。
声は応えず、そして、聞こえなくなった。
Raogrimm : だが、俺は確信した。
声の主こそ、この世界デュナミスを統べるモノだと。
Raogrimm : 俺たちが生を受けた
ヴァナ・ディールという世界には
人智の及びつかない力の流れが存在する。
Raogrimm : そして、30年前。
石の力に俺が触れたことで世界の流れは
急速に変化している……。
そう、なにかへ向かって走り出したように。
Raogrimm : その行き着く先の未来に
なにが待っているのか、誰にもわからない。
それがヴァナ・ディールの望む真の姿なのかどうかも。
Raogrimm : その答えを見ることができるのは
[Your Name]、お前たちなのかもしれない。
Raogrimm : 煌く砂時計の宿す力も
間もなく切れるだろう。俺は監視者として
この世界に残らねばならない。
Raogrimm : [Your Name]、己を見失わず。
どんなに苦しい現実にも決して
屈さぬ強さを持つ冒険者よ、さらばだ。
Raogrimm : お前たち……?

Francmage : 1人では荷が重過ぎるだろう?
私でよければ、憎悪の終わりの刻とやらまで
付き合ってやる。それに、闇に堕ちた祖国の光景は
気持ちいいものではないしな。
Francmage : 理由はそれだけだ。
なに、おまえが気にすることではない。

Iru-Kuiru : 母なる光、世界を統べるモノ。
その言葉をきいてから、久しく忘れていた
私の探究心に火がついたようだよ。
Iru-Kuiru : ラオグリム、いくら君でも
1度火のついた私の探求心は消すことはできないよ。
そうそう研究の片手間でよければ
君の仕事にも付き合ってあげるよ、ふふふ。

Yow Rabntah : そんな辛気臭い顔しなさんなって!
調査隊のメンツが30年振りに揃ったんだ。
Yow Rabntah : ま、今度は北の地じゃないけどさ。
あたしらはもう時間には縛られないんだ。
長くなりそうなあんたの仕事、
手伝うにはもってこいの人材だろ?
Yow Rabntah : あんたが迷惑だっていったって
引き下がる気はないから、あきらめとくれ。

Ulrich : さすがの貴様も
今回ばかりはダメかと思ったんだがな……。
ふ、しぶとさは相変わらずだな。
Ulrich : どうした、言葉もないか?
魂とやらに死がないか、いまここで試してみるか?
Ulrich : 貴様を裏切り!
仲間であるコーネリアの命を奪い!
そして、すべての事件の引き金となった男が
目の前にいるんだぞ!?

Raogrimm : すべては30年前にはじまった。
そして、30年前にすでに終わったこと……。
憎悪に囚われたとはいえ、俺は仲間であった全員を
自ら手にかけ、その命を奪った。
Raogrimm : だが、再び憎悪に囚われ
闇へ堕ちようとした俺を救い出してくれたのは
かつて仲間であったお前たちだ。
Raogrimm : 礼をいうことはあれど、
非難することなど俺にはできない……。
たとえそれが誰であろうとな。

Cornelia : ……ラオグリム。

Raogrimm : ……本当にいいのか?
声の主は「憎悪の終わりが訪れる刻まで」といった。
だが、わかれた魂である俺が存在する限り
憎悪が消えることがないかもしれない……。

Cornelia : ラオグリム。
もう貴方1人で苦しむのはやめて……。
私たちがここにいることが、もう答えなのよ。
Cornelia : 犯した罪は償わなければならない。
死してなお、それがこの世界の監視というのなら
共に行動した私たちも一緒に償うわ。
Cornelia : 憎悪の終わりが訪れる刻まで……
いえ、この世界が在り続ける限り、私は貴方に。

Raogrimm : コーネリア……。



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最終更新:2013年08月18日 18:36
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