――――――――――――
【男子寮】
アウルを追って空間の亀裂に飛び込んだロックは、何故かすぐにアンジェリーナと再会した。
アンジェリーナは、『アウルは大丈夫だから、スフィンクスを片付けるのを手伝いなさい。』と言って、
ロックを男子寮の69号室へと導いた。
部屋に着いたロックとアンジェリーナは、ポンデ以外のスフィンクス達を正四面体の箱に押し込む作業を始めた。
――――――――――――
【死王の領域】
エ「…確かめるのは簡単よ。」
リ「エ、エルザ何するのよっ?!」
エ「だっ、大丈夫よ!あの二人ならきっとあれくらい簡単に防ぐわ!
それに、あの二人じゃなかったら吹き飛ばされてしまえばいいのよ!ね!?」
>「ね、って・・・・・・」
ケ「エルザ……乱暴なのはいけないよ」
フ「何処かの誰かが昔言ってた敵を倒すにはまず味方からじゃあるまいし・・・・」
レ「誰だー、衝撃波撃った奴!
今出てくれば許す、3秒以内に出て来なかったら少しばかり痛い目見てもらうぞ~。」
ル「痛い目みて見てもらうのですわ~3、2・・・」
リ「わ――――!!待って待って!!私ですリリアーナです!!レイド先生ごめんなさーい!!」
ミ「うわーん!レイド先生あたしもいまーす!だからファイアーボールなんか撃たないでーっ!!」
ケ「ああ、ごめんなさい。すぐ行きますから。」
リ「レイド先生、お怪我は無さそうですね?ルズも無事ね、ああ良かった~!!
あっ、私たちはこの先に用があるだけで、ここでペンダント争奪戦をする気は無いです。そうよねっ皆?」
ミ「そうそう、リリアーナの言うとおり。
レイド先生達が戦ってた死王を、なんとかして退けようと思ってただけなんです。
あたしが、魔の森で助けてもらった恩を忘れて、レイド先生やエース先生と戦うはずないじゃないですか」
ケ「お久し振りです。レイド先生、エース先生」
レ「これはこれは皆様団体で。ケオスは久しぶり、だな。
俺はこの通り結構無事だよ。」
フ「私も今はペンダントや優勝商品より無事にここから生きて出る方が大事ですわ!!」
リ「エース先生、もしかして休んでいるのはラル君・・・じゃなかった、ラルヴァさんですか?
怪我してるってルズから聞いたんですけれど・・・・・・?」
リ「・・・・・・・・・・しばらく動かせそうにないですね」
フ「大丈夫・・・・のはずがありませんわね」
レ「面目無い…俺達が付いていながら無茶させ…」
ミ「かなり重傷なんだね…そうだ。ルズの使い魔カプセルで回復してあげれば?」
ル「わたくし使い魔カプセルを落としてしまったのですわ~申し訳ないのですわ~」
フ「そういえば私の使い魔カプセルって今、誰が持っているのかしら?」
リ「キャ―――― っ!キャ――――っ!!ケンタウルスのお化けぇぇえ――――っ?!」
徹「貧乳、ですって?私の愛しのリリアーナが貧乳?(以下「大きくすれば良い」まで語りつづける)」
ミ「ええっ!?アンデッドケンタウルス!?」
ケ「やあ、ヴァンエレン、ミオ。」
ミ「マオ?あんたなんで馬なんかに乗ってるのよ?」
ヴァ「この先には魂の入っていない骨が山となって積まれている。
どうやら死王はそこにいるようだな」
マ「魂の入ってない骨か……死霊術師が飛びあがって喜びそうな場所だな。」
ヴァ「(略) 怖い思いをしたくない奴はここに残って成り行きを見ておれ。
いまから会う奴はいままでの魔物たちの比ではないぞ。 (略)」
ミ「なーに格好良い事言って、1人でおいしいところ総取りしようとしてるのよ?
ここまで苦労してやって来て、今さら怖じ気づいて残る奴なんているわけないでしょ。
それにアンデッドが怖くて修道服が着てられるかっての」
ケ「ここまで来て流石に静観とはいけないよ。もちろんついて行かせてもらうよ。」
レ「何言ってんだこのダボ吸血鬼が。
やられっぱなしで終われるかよ。自分のケツは自分で拭く。
お前一人であの骨野郎を倒せるとも思わねぇしな。」
ヴァ「バッキャロォォォーー!死んでしまうかもしれないのだぞぉー!」
――――――――――――
(徹「それに小さいのならば大きくすればいい。まぁ、私は今のリリアーナのちっぱいが大好きだけどね」 )
ヴァ「そうか…あぁ、そうだ。
貧乳よ、メラルから渡せと言われたカードだ。
私の優しさに狂ったように歓喜して受け取るがよい」
リ「キャー!キャー・・・・・・・あ、あれ?」
マ「お、おいなんでカードを素直に渡しちゃうんだよ!せっかく
『メラルからのプレゼントだ、欲しいか?フフフ』とか言いながらチラつかせて
困らせてやろうと思ってたのにぃー!!」
リ「な!なあんだ、吸血鬼とマオさんじゃない!!もう、あんまり脅かさないでよね」
マ「うるさい三流!吸血鬼じゃない、ヴァンエレンだ!ちゃんと名前を呼べ!!それと不愉快だから僕の名前を呼ぶな!!」
リ「い、一応お礼は言っておくわ。ありがとね。
ねえ、ところでメラルさん本人はどこにいるの?姿が見えないんだけど?
とにかく時間が惜しいから、移動しながら話さない?いいよね?」
――――――――――――
リ「そ、それとごめんね?私、ちょっと驚いちゃって」
リ「やだ、テツコさん血が・・・・・あ、さっき驚いた時、私の頭がぶつかったとか?」
徹「こ、こんなの、も、ももも、もう、た、たた耐えられそうにないの、私は」
リ「てててて、テツコさん?」
徹「私に、どう、どうして欲しいの。にゅふ、にゅふふふふ」
徹「わ、私、ああ、貴女が好きよ。(略)だってここには無粋なギャラリーがいるもの」
徹「でも、でも、流石に我慢が出来そうにないの。ということでリリアーナ成分を今すぐに補給させて!」
徹「揉(ry)」
ケ「わぉ……ここから先はR指定だね。」
ケ「ごめん、エルザ。」
徹「リリアーナ、貴女は最高よ」
フ「多分あれは惚れ薬の影響であって本来の彼女ではないと思うのだけど・・・・さすがの私でも引きますわ」
エ「……何すんのよ!?」
徹「リリアーナ殿」
リ「あっ・・・・・ああっ・・・・・・私・・・私!!」
エ「ケオス!何もしなければ私はあなたに親切なのに!そんなに冗談が好きなら、今度は冗談で私が…イワモト?」
徹「おぜうさまの度重なる無礼をお許しください。今のおぜうさまは薬により、そのお心を狂わされておりますゆえ。
本来のおぜうさまは、もっと気高く高貴な乙女でございます。どうか、寛大な心でもって接してください」
リ「違うの尾白さん!謝るのは私の方!テツコさんはちっとも悪くないの!」
エ「どうしたの?イワモトに何が起きたの?これも薬のせい?」
リ「そうよ。全部私のせいなの。
テツコさん東方出身だから、きっとこちらの薬の耐性が低かったんだわ。だから効きすぎてしまったのよ」
リ「どうしよう。あのテツコさんにこんな事までさせてしまって・・・・・。私が悪いの。私のせいなのよ。
どうしてあの時、チョコに媚薬が混入した事に気づかなかったんだろう。
いくらテツコさんが解毒剤を飲んで元に戻っても、こんな目にあわせた私の事きっと許してくれないわ。
ううん、テツコさんだけじゃないわ。他にチョコを食べた皆だって・・・・・・ふえ・・・・うええええん!!」
――――――――――――
ミ「ねえ。それで結局メラルはどうなったの?
どこかに逃げちゃった?それとも…殺しちゃった?」
ヴァ「殺してはいない。
メラルとの戦闘を終えてから急いでここに来たからどうなったかは知らぬが…。
この地下図書館からは脱出しているかもしれぬな」
ク「もしくは渡していない分の回復薬を使って回復しているかもしれないな。」
ミ「そっか、殺してないのか…ありがと。
メラルがこっちに合流しに来ないからちょっと気になってね」
ミ「あ、そうだ。死王のことなんだけど」
――――――――――――
レ「リリアーナの言う通り、話は移動しながらにしよう。
エース先生はここでラルヴァを頼むよ。」
A「僕が行かなくて大丈夫ですか?」
レ「俺が死んだ時の保険っつー事で。」
A「…了解です。」
レ「それじゃあ、死王狩りに行きますか。」
――――――――――――
エ「さっきのアレ、私…悪い事をしたなんて思ってないから。」
レ「そうでっか。まぁ、お前の行動は間違いじゃなかったよ。
むしろ正解かもな。このゲームは本来なら自分以外敵なんだから。
敵に攻撃して罪悪感を感じる必要は無い。」
レ「さ…俺に構ってないで、リリアーナを励まして来なさい。」
レ「今のリリアーナに必要なのは心の支えとなる友達だ。色々と多感な時期だからさ…。」
――――――――――――
リ「テツコさんはね、本当はこんな人じゃないのよ。いつも凛としてて、清楚で、素敵なお姉さんって感じで・・・・・」
ル「月刊白百合でもカラー特集組んでいましたわ~」
リ「魔法が使えなくなった私のために、東方に伝わる術について色々教えてくれたの。
学園で教わる魔法は無理でも、東方の術の中にはもしかしたら使えるものもあるんじゃないかって」
リ「どうしよう・・・テツコさんは飛行巫女なのに・・・・・・。こんな事させて、もし霊力が落ちてしまったらどうしよう。
もしそんな事になったら、私どうやって詫びればいいの?」
リ「ねえ尾白さん、テツコさん大丈夫だよね?術が使えなくなる事無いよね?
だってこれはテツコさんの意思じゃなくて、媚薬のせいなんだもの!!」
尾「術の云々については問題ないと思われますが…」
尾「それほどまでに人の心を色に狂わせる強力な薬の後遺症が全くの零、とは考えられませぬ。
例え解毒に成功したとしても、おぜうさまのお心には何がしかの影響が残るやもしれませぬ」
(エルザ、リリアーナの胸倉を掴む)
エ「あんた、いいかげんにしなさいよ!」
エ「全部私のせいですって?媚薬を入れたのはあなたじゃないくせに!
チョコに媚薬が入った事に気づけなかったぁ?
ベアトリーチェの毒がどれだけタチが悪いかは私達、嫌というほど味わっているわ!
それを見抜けなかった事が悪い事なら、あなたがその能力を持っていたって言いたいわけ!?
冗談じゃないわよ!調子に乗ってんじゃないわよ!
あんたにそんな力があるわけないじゃない!
責任を負うことができるのは、その力を有するものだけよ!あなたにそんな資格はない!」
エ「あんたがそうやって何でも自分ひとりで抱え込もうとするのは、
結局それが一番楽だからよ!違う!?あんたは誰かに責められるのを恐れているんだわ!
だからその前に自分から許しを請うの!私が悪いの!全部私が悪いの!
だから許して!私を責めたりしないで!私が悪いのはわかっているから…って!
でもそれは、自分が正しいと主張する勇気のない臆病者のやる事よ!
誰からも悪く思われたくないと足掻く偽善者のやる事よ!
あなたはみんなの事を第一に考えるエゴイスト(自己中心的な人間)よ!!」
エ「…もう自分を責めるのはやめて、リリアーナ。あなたは悪くないんだから。
あなたが悪くない事を、私が請け負うから。」
リ「それでも、私のことを好きでいてくれるのね。――――ありがとう、エルザ」
リ「エルザ、あったかい」
――――――――――――
(死王の領域A)
(エミューより指輪を二つ受け取る)
メ「…ありがと。エミュー。」
メ「契約により結ばれしメラル・エルディーンと」
エ「エミュー・トラストフが共に願う。」
エ・メ『『今を以って我等を、我等を結びし契約より解き放ちたまえ!』』
メ「…エミュー。また後で…ね。」
エ「ああ。」
メ「実はね。エミューは私の使い魔じゃないの。緊急時に
私を確実に避難させる為に…姉さんが送り込んだ護衛。
それがエミューの正体。
そして、これがエミューの本当の力。今までは私とエミューの
仮契約を利用してエミューを故意に弱体化させてたの。
契約が有効な間はエミューの力が隠れるようにね。」
メ「そして、それを今開放したの。元々エミューは氷系と同じくらい
空間系の術のが得意でね。空間の捩れを
修正したりするのは十八番だから…きっと、
最悪でもかなりの時間を稼いでくれるはず。
最も…私の使い魔じゃないと発覚した以上、
学園でエミューと一緒に過ごすのは無理だけど。」
メ「…そろそろ十分離れた頃ね。」
メ「私はリリアーナの元に行くわ。それじゃあ。」
――――――――――――
【死王の領域】
レ「おっとっと…。」
死「こんばんわ」
マ「………ん?」
死「あひゃ、あっは」
フ「だ、誰か!ヴァンエレンさんの首を拾って胴体とくっつけて差し上げて!!」
死「まずは首ひとつ」
フ「リリアーナさん!?」
エ「ヘクト・プレッシャー!」
リ「エルザ!!」
(エルザ、闇の雷直撃)
フ「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
リ「レイド先生エルザが!エルザが!!わあああ!!」
レ「…出てこい死王っ!テメェはマジで許さねぇっ!!!」
ク「先生!!今挑発しても相手の思うつぼですよ!!
今は各自でどこから来るかわからない攻撃に備えないと!!」
フ「・・・・・・」
マ「………………ヴァン」
ミ「みんな!リリアーナの近くに転移魔法の気配があるよ!
また死王かもしれないから警戒して!」
フ「え!?」
ミ「メラル…?なんでこんなところに?」
メ「安心して。流石に…今更貴方達と戦う気はないわ。命を懸けずに
命がけの決闘と同等の戦いを出来る間は、私は手段を問わず戦いを
目指していたけど…今はその前提が崩れたんでしょ?
なら…全力で協力させてもらうわ。ただし…これから見る
一切の事はこの場にいない誰にも口外しないって約束して。
恐らく、それの有無によって…一部の人の使える手段や
道具が大きく変わるでしょうし。…学園長だけは例外でいいけど。」
メ「リリアーナが信じる位だからオリハルコン塊の1ケースや2ケースで
口外するようなしょうもない人はいないとは思うから…
大丈夫だとは思うけど…ね。」
ミ「は?はは……」
メ「それと、もう一つ。今、エミューが空間の修復に全力を出しているわ。
実は、エミューは私の使い魔じゃなくて、私の姉さんの使い魔でね。
恐らく、今のエミュー以上にこの作業が適任な人間は、
リバース内にはいないと思うわ。今のエミューには、それだけの力がある。
そして…エミューは間違いなく十分な時間を稼いでくれる。
その点だけは、安心していいわ。」
メ「代価も大きいけど…。」
ミ「あんたの言いたいことはわかったわ、メラル。
強敵との戦いになるんだから協力は大歓迎よ。
こっちの状況だけど、さっき死王の奇襲を受けて、ヴァンエレンとエルザが戦闘不能になってる。
…誤解の無いように言っておくけど、まだ復活ルールは崩れた訳じゃない。
これから、あたしたちはそのルールが崩れないように守りに行くのよ。
あんたの…じゃなくてお姉ちゃんの使い魔なんだっけ?
まあどっちでもいいけど、その為にエミューも頑張ってるんだから」
――――――――――――
フ「もはや相手が猫ちゃんだろうと・・・・いいえあんなことをする存在が猫ちゃんであるわけがあ
りませんわ!だから全力で叩き潰して差し上げますわ!!」
メ「言葉じゃなくて行動あるのみ…か。あなたの評価。
大幅に改める必要がありそうね。」
ミ「…それはどうも」
フ「ギズモちゃんの召喚カード・・・・これでギズモちゃんを呼べば」
フ「お願い!ギズモちゃん!!」 (ギズモ、登場せず)
フ「・・・・・おかしいですわねえ?」
――――――――――――
ミ「そうそう。口外禁止の件だけど、それだけ信用してもらえてるなら答える必要はないわよね?
疑問への返事は言葉じゃなくて行動あるのみ。
メラルの方こそ、うっかり誰かに口滑らせたりするんじゃないわよ」
――――――――――――
ル「もー。仕方ないのですわ~」
リ「・・・・・・あった」
リ「ありがとう、エルザ。
・・・・・・そうよ。ミルクの言ったとおり、まだ復活ルールは崩れた訳じゃない。
エルザの器が壊れても、魂まで壊れたとは限らない」
リ「おやすみエルザ。・・・・・・また後でね」
――――――――――――
ル「さあ!ケオスとやらのペンダントですわ~。
わたくしの優しさに狂ったように歓喜して受け取るがよいのですわ~!・・・・・・・あら?!」
リ「エルザについては一切ノーコメントだから」
リ「尾白さん、テツコさんの具合はどうかな?
といっても薬草キットもアイテムも全部なくしちゃったから、本格的な治療は出来ないんだけど・・・」
リ「私思うんだけど、さっきの猫がもう一度ここに襲撃してくる可能性は低いと思う。
だってあいつ、笑ってた。私たちが仲間を失ってショックを受けるのを楽しんでた。
だから一度には殺さない。鼠をいたぶる猫のように、自分の手の内に引き込んで、じわじわなぶり殺しにする気よ。
それにあいつ、今度は自分の気配を消そうともしない。
誘いの罠か、それとも、いつでも私たち皆殺しに出来るって言う自信の裏付けかしら?頭にくるわ」
リ「レイド先生、私、あいつに目にもの見せてやりたいです!
ねえ、ケオスさんにメラルさん。死王について何か知らない?それが無理なら、闇の雷についてでもいいわ。
どんな些細な事でもいいの。頭のいい二人なら、対処法のヒントくらい知ってるはずでしょう?」
マ「頭のいい二人?一人忘れてないか?僕は二人にトータルでは勝っているエリート中のエリートだぞ。」
マ「僕に任せろ。対処法なんて言わない。ここにいる全員を僕一人で雷から守ってやる……
あの闇の雷は正直他の人間じゃあ防ぐのは無理だ。教師でもまともに防御魔法なんか使ってたら追いつかない。
だが僕ならできる!僕なら自信がある!ただし、これをすると僕は他に何もできなくなる。つまりそれだけに集中しないと無理だ。」
レ「一番手っ取り早いのは囮だな…。
俺が囮になって、奴が現れたら死ぬ気で取り抑えるから俺ごと奴を殺す。
というのが理想だが、奴はランダムに狙って来るからな…。
運良く俺の元に現れない限りこの作戦は使えないか…。
う~む…。」
マ「理想?死ぬ気で囮を務める作戦が理想なわけがない。もし失敗したら教師レベルの人間を失う。分の悪い賭けもいいところだ。
これだからなまじ責任感が強くてプライドが高い教師は……全く。
…ここは全員協力するんだ。いいか?だれも責任を一人で背負う必要はない。全員が一蓮托生なんだ。
まず守備や補助に攻撃、役割分担をしてメリハリをつけたほうがいい。自らのすることを理解していたほうが戦いやすいからだ。
大丈夫、話せる時間はある。さっきの奴はリリアーナの言うとおりだこちらが憔悴し混乱するのを楽しんでいる。
おそらく警戒心が高い僕たちにもう一度奇襲などやってこないはずだ。それにクリスが友人に転移魔法の阻止を頼んでいるだろうしな。
むしろ罠か何か張って僕たちがしびれを切らすのを楽しげに待っている可能性の方が高い。
エミューが空間を修復してくれていることだし話す分には余裕があると思っていい。」
マ「まず守備や補助はクリスやケオスが好ましい、皆を補助魔法で臨機応変にサポートしてやってほしい。
お前達は冷静で的確な判断力と応用力を持ち、突発的なアクシデントに対し非常に強い。立派にできるはずだ。
攻撃はミルクとフリージアといったところか。二人ともオーソドックスだが破壊力を持っているからな。
そして今度は攻撃のサポート、ミルクとフリージアの魔法は破壊力は高いが使いにくい。
ミルクは仲間も巻き込む可能性があり、フリージアはタメに時間がかかり直線的で当てにくい。
そこでレイド先生とエース先生、そしてメラルなどが風魔法や重力魔法で相手を妨害し動きを緩慢にさせ注意を分散させる。
こうすることによってミルクは攻撃の範囲をしぼれるだろうしフリージアは攻撃をあてやすくなるはず。
他のラルヴァとかそこで寝ている奴は……まあ起きたら得意だと思うところに回ってもらえ。
正直僕はここの人間の特徴を全部把握してないからな。
こんなところでどうだ?正直僕も思いついたレベルでしか話をしていないから他に何か良い作戦やフォーメーションがあるなら言ってくれ。」
フ「お~ほっほっほっほ!私に任せなさいな!!」
ミ「わかった。その代わりあたし、防御は全然自信ないからね。しっかりサポート頼むわよ」
フ「そういえばミルクさんの攻撃魔法って・・・・なんでしたかしら?」
ミ「あたしのは核熱魔法系。指定範囲を爆発させるタイプの奴ね。
連打しなきゃ効果は一瞬だから、同時攻撃しないよう気をつけてれば相殺も心配ないんじゃない?」
フ「急速冷凍してから急速加熱すれば壊せないものなんてありませんわv」
ミ「じゃあ、基本フリージアが攻撃した後であたしが攻撃か…」
――――――――――――
メ「私は闇の雷を実際に見てはいないから、どういう代物かは想像でしか言えないけど…
マオの火力を完全に諦めて専守防衛させるのは勿体無い気もするわね。
向こうがその術を多用してきそうなら仕方ないけれど。
後、強力な決定力を持つレイド先生を陽動に専念させるのは余りに勿体無いわ。
相手を、私達全員で挑んで五分の相手と想定するなら…生半可な火力の攻撃は
あっさり防がれるはず。逆に、向こうの本気の攻撃を生徒一人の力だけで
防ごうとしても厳しいでしょうね。だから、術の防御は複数人でしたほうが良いし、
レイド先生には自由に動いてもらえば良いと思うの。
もちろん先生が落ち着いてくれる事が大前提だけど。」
リ「メラルさんったら冗談ばっかり。レイド先生なら心配要らないよ~。だってレイド先生だもん」
マ「ああ、わかっている、僕も防御に回らない限りは攻撃に回るつもりだ。
それと、さっきも言ったが僕はここにいる全員の力を寸分たがわず把握しているわけではない。
レイド先生の力を正直僕はあまり見たことがない。そこらへんは自らの自己判断に任せる。
お互いが状況に応じて自らの最大限の力が発揮できるスタンドプレーをして結果的にチームプレイがうまれる。
それこそが本当のチームワークだ。正直僕はそれに期待しているところが大きい。」
メ「後、もう一つ。私の重力系の術は、一部を除けば確実に天井の崩落を招くわ。
それに、相手を生き埋めにしようとするならともかく向こうが転移を使う以上
それは望めない。しかも下手をすればこっちまで生き埋め。だから…
今の状況では使いにくいのよ。最も…陽動向きの術はまだまだあるから大丈夫だけど。」
リ「メラルさん達の見解はほぼ同じみたいね。
基本は防御と攻撃パートに分かれて、闇の雷を使ってきた時はマオマオが防御して後のメンバーがフルボッコって感じかな?
敵のスペックが分からない以上ある程度出たとこ勝負になるのは当然だけど、他に何か意見はある?」
ク「マオ、もしかして直接闇の雷を受け止めようと思っていないだろうな。
一応闇の属性も混ざっているんだから、なるべく受け流した方がいいと思うぞ。」
マ「僕がそんな三流みたいな真似をするわけないだろう。そんなことするのはただの莫迦だ。」
メ「それと、これが一番肝心なんだけど…マオ。
私が預けた魔法薬、私以外の全員に回してあげた?
魔力と体力を万全に整えるのは、戦闘の基本よ?」
メ「死王…ね。類推でしかないけれど…死者の王と言うからには
死霊の類だと思うの。実際、配下がそうだったみたいだし。
だから…ありきたりだけれど、火や光には比較的弱いかもしれないわね。」
リ「分かった、覚えておくね」
フ「相手が死霊でも肉体があるなら・・・・・ありますわよねえ?」
ミ「物理攻撃してくるんだからこっちの攻撃も効果あるはずでしょ。
ま、完全に霊体ならあたしがターンアンデッドで地獄に逆落としにしてやるから」
――――――――――――
リ「えっと・・・・・・あ、あのね、実はさっき、アウルを追ってロックが時空の裂け目に飛び込んだの。
だから、もしかしたらエミューとロックは今頃ばったり出くわしてるかも!」
リ「 ――――えーと・・・その・・・つまり何が言いたいかというとね・・・・・・。
きっとロック以外にも空間に飛び込んだり、修復しようと考えたりする生徒は居ると思うの。
そういう人達がきっとエミューの力になってくれると思うわ!だから、エミューは大丈夫だよ!」
リ「エミューが姉君の使い魔だったなら、メラルさんとは主従じゃなく友達なんでしょう?
すごく心配だけど、友達は信じなきゃ。で、私達は私達に出来る事をがんばろうよ。
エミュー達の負担を減らすためにも、皆で無事に帰るためにも・・・ね?」
メ「わかってるわ。そもそも、信じてなかったら…
エミューを一人で放置なんてしないわよ。」
リ「ところでマオマオ、さっきの話に私のポジション出てこなかったんだけど何すればいいのかな?
―――― あっ分かった、私は鏡を壊す役ねっ!了解~!!」
ク「まて、今鏡はリバースと現実世界を直接つないでいるんだから、下手をすれば現実世界に影響が出るぞ。」
マ「…………もう勝手にしてくれ。それと、マオマオはやめろ……」
リ「そういえば、アンデットに回復薬とか回復魔法掛けたらどうなるんだっけ?
ほら、ヴァンエレンを回復したいんだけど、一応吸血鬼だからどうしたものかと――――」
マ「ヴァンエレンは死んだよ。吸血鬼でも首を刎ねられたらいくらなんでも助からない。」
――――――――――――
リ「そんな・・・まさか!フリージア危ない!転移魔法よ!」
フ・ミ「「え!?」」
(突き飛ばされたショックで胸の谷間からルズの使い魔カプセルが転がり落ちる。ギズモ強打によりフリージア昏倒)
ミ「ちょ、ちょっとフリージア!?大丈夫!?」
ミ「おっと」
(フリージア直撃コースの本をキャッチして、気絶したフリージアの上にのせる)
――――――――――――
ル「ああっ女王様~おかわいそうに、色ボケ使い魔のせいでこんなお姿にっ・・・」
ル「さあマオ様、その魔法薬さっそくフリージア女王様のために使わせていただきますわ~とうっ!」
(ルズはマオから魔力用と体力用の魔法薬を掠め取っていった)
ル「さあさあ女王様、これを飲んで元気になってくださいまし~」
(ルズは意識の無いフリージアの口を開かせると、両方の瓶をの中身を全部ぶち込んだ)
フ「qあwせdrftgyふじこlp!?」
(あまりの不味さに飛び起きるフリージア)
フ「て、敵襲ですの!?死王はどこですの!?」
ル「さあ、これで良し!なのですわ~。・・・・・・あら?」
ル「まあまあまあ、【擬人化の魔本】じゃありませんの~。懐かしいのですわ~」
――――――――――――
リ「フリージア大丈夫?・・・あれ、ギズモ?あなた現実世界に残ってたんじゃ」
ギ「あvリリアーナお姉ちゃんだvお姉ちゃ~んv」
リ「キャ――――?!」
ミ「ちょっとこら!リリアーナから離れろって言ってるでしようが!
こんな所で無駄な力使ってないでさっさとはーなーれーろーっ!!」
リ「キャ――――っ!ギズモちがう違う!顔をうずめる相手間違ってる!フリージアはあっちだってば~!!!」
べりっ!ぶちぶちっ!
リ「キャー私の服が――― っ!!やだ誰かボタン拾って――――っ!!」
ミ「うわっ!?ごめんリリアーナ!!」
ル「うるさいのですわ~!こんな時に何を騒いでおりますの~!
これじゃ女王様がお休みになれないじゃありませんの~!!」
――――――――――――
ク「マオ、本当にこんなメンバーで大丈夫なんだろうか…」
マ「いないよりましだ……って思いたい」
ケ「心配ないよ、クリス。みんなやる時はやるから。」
ケ「それより、役回りが一緒だね。よろしくお願いするよ。」
マ「……まあとりあえず、ここに回復薬がある。メラルからの差し入れだ。
適当に置くからみんな適当に飲みたい奴だけ飲んでおけ」
――――――――――――
ル「そーんなにリリアーナが好きなら、わたくしが今すぐ望みを叶えてさしあげますわ~!!」
ル「さあ、黒猫ルズの最大かもしれない奥義!受けてみよ!なのですわ~!!はああああ!!!」
ミ「ちょっとちょっとルズ!こんな所で最大奥義なんて…!」
ル『使い魔はみんなリリアーナになーあれ(ハアト)』
青「ち――――っ?!!!!」
(白い煙がはれた後に立っていたのは、どこから見てもリリアーナその人だった)
ミ「ええぇぇぇぇぇぇええっ!!?」
ル「リリアーナが一人しか居ないからもめるのですわ~。ならば数が増えれば問題解決なのですわー。
んもう、わたくしったら天才なのですわ~オーホッホッホ!!・・・・・あら?」
ル「・・・・・はっ?!この薄い胸は一体?!ま、まさかわたくしまでリリアーナに化けていますの?!」
リ「薄・・・・・ほ、放っといてよ!!っていうか私に化けて身体のあちこち確認するのってプライバシーの侵害よ!!
――――ちょっとマンダ!私の姿のまま服脱いだら本気で怒るからね!!ルズ、早く元に戻してよ!」
ル「まあまあ、細かい事は気にしないで先を急ぐのですわ~」
リ「・・・・・・・こ、細かくなんてなーい!!」
ル「同じ顔が幾つもあったら、誰がどの魔法を使うか分からなくて死王だって混乱するのですわ~。
戦略としては十分『あり』ですわ~」
青「ちー」
メ「味方も混乱させるんじゃないかしら?」
リ「本当は単に面白がってるでしょ?」
ル「ほーほっほっほ!何の事か分かりかねますわ~」
フ「リリアーナさんがひいふうみい・・・・いっぱいですわ!?どうなってますの??」
ギ「わぁいvリリアーナおねえちゃんがいっぱいだぁv」
――――――――――――
リ「わーんレイド先生ー!ルズがひどいんですー!!」
レ「良いか諸君、戦場では冷静でなくなった奴は十中八九死ぬ。
俺のように、常にクールで冷静な大人を目指すように。」
リ「レイド先生ありがとうございます!私も先生みたいにクールになれるようがんばります!!」
ミ「はーい。あたしも気をつけまーす」
ル「さあさあ、いくらエミューとやらががんばってくれても、時計の針は元には戻らないのですわ~。
手遅れにならない内にさっさと行きますわよ皆様」
ク「そうだな、こんなことしている間にもリバースの崩壊が進んでいるかもしれないからな。」
ミ「あ、リリアーナ。さっきはムリにギズモを引っ張ってごめん。
一応拾えたボタンを渡しておくね。全部そろってればいいんだけど」
――――――――――――
ル「使い魔カプセルの中は今のところ変化はございませんわね~」
ル「無理やり二人押し込んでしまいましたけれど、エルザ様大丈夫かしら~?」
――――――――――――
【男子寮69号室】
(スフィンクス回収作業後)
ア「ポンデ、席を外しなさい。私はロックと少し話があるの。」
(アンジェリーナはベッドの上でロックに馬乗りになり、手についた血を舐めていた)
ア「ロックの味がする。」
ポ「………お嬢様?」
ポ「…お嬢様……どうしてロック様を殺しあそばされたのですか?」
ア「理由によっては、承知しかねる…という意味かしら?」
ポ「めっ、めっそうもありません。ただ、私には理由が…」
ア「理由…そうよね。あなたには理由が必要だったわね。だったら、私があなたに理由をつくってあげる。
私はロックが好きだった。でもロックは他の女が好きだった。だから私は悔しくてロックを殺した。
こんなところでいいでしょ?説明は以上よ、ポンデ。」
ポ「お嬢様、本当に大丈夫ですか?」
ア「あなたは私の何を心配しているの?私はとても冷静よ。そう、これほど冷静になれたのは久しぶりだわ。
ポンデ、代わりの服を用意しなさい。この服はもう着れないわ。」
ポ「お嬢様、今日ここであった事…私は絶対忘れませんよ。」
ポンデは、どこからとも無く大きな袋を取り出した。ポンデは軽く一礼して“姿くらまし”をしてしまった。
ア「…私はポンデに嫌われたのかしら?」
ア「それともロックが好かれたのかしら?」
(中に入っていた服、それは純白のウエディングドレスだった)
ア「ポンデ…一体何を考えてこんなものを花束に隠したのかしら?」
ア「せっかくの、一生に一度の晴れ姿なのにね?」
ア「ごめんなさい…さようなら…ありがとう…他に何て言えばいいのかしら?」
ア「私はこれから、あなたがちゃっと生きている世界を造りに行ってくるわ。」
(アンジェリーナはおもむろに、何もない空間に向かってバッと拳を突き出した。
パンチで空間に穴を開けた、その亀裂の中に身を投じる)
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(空間の亀裂内)
(自分が下に落ちているのか、それとも上に昇っているのかわからない。
アンジェリーナは背中から大きな白い翼を展開し、目的地へ急ぐ)
――――――――――――
【死王の間】
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リ「なにこれ?・・・・・・キャッ?!」
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一匹のチェシャ猫が…血を流して死んでいた。
すでに息はなくおそらくリリアーナたちへ奇襲をかけた直後に息をひきとったと思われ……
ミ「し、死んじゃってる!?」
死「死ぬか!まだ終わっていないぞ」
ケ「うん、簡単に終わらせるつもりは無いよ。君にはそれ相応の責任を取って貰うから。」(#^ー^)
死「そう簡単に成仏できるかよ。
俺の復讐は終わっちゃいない」
マ「うんうん。それでなくちゃあだめだ。」
ク「成仏?違うだろ。おまえはここで消滅するんだ。」
ケ「復讐?…くだらないよ。そんな事自己中心的な理由でエルザやヴァンエレンの命を奪ったの?」
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(リリアーナに向かって)
死「もともとはあんたと同じ人間なんだぜ?
そんな扱いしちゃダメだよ…。
お前、祟りがあって殺されちゃうぜ?」
リ「あっそっか!骨さんごめんなさい」
リ「ちょっと待ちなさいよ塩!祟られるなら私より貴方が先じゃないのよ!
そんなこと、アンデットを操り死者を冒涜し続ける貴方にだけは言われたくないわっ!
っていうか貴方血が出てるじゃないのよ、笑うか治療するかどっちかにしたら?」
ル「出ましたわねー死王!よくもエルザ様にひどいことを!もう許しませんわー」
青「ちー!!」
死「なぜこの異常事態にあのじじいは動かないんだろうな?
いつも一緒のハゲやレオの野郎もでてきやしねぇ…
せっかく俺をこんな姿にしやがった借りを返そうと思ったのにな」
レ「アホか。お前みたいなヘナチョコ、学園長やレオ先生が手を下したら瞬殺だっつの。
だからまぁ、俺がちょっと遊んでやろうと思ってな。」
ケ「借りを返すつもりならその人に返してよ。周りを巻き込まないでほしいなぁ。」
死「まあ、来る者は拒まないが来ようとしないのならば別だ。
このまま終わらしてやるよ…。
残った邪魔者をすべて蹴散らしてからな」
メ「学園長に復讐?あなたには無理よ。学園長がアクションを起こさない
ということは…今のあなたは学園長達自ら動く程の相手じゃない。
つまり…あなたは私達の前に倒れると確信しているって事なんだから。」
リ「そうよそうよ!こっちにはレイド先生だっているんだからね!レイド先生はすごいんだからね!」
リ「復讐っていうけど、何の理由も無く学園長が貴方を猫にするわけ無いでしょーが!
塩、胸に手を当ててよーく考えてみたらどう?思い当たる事無いわけ?」
ル「そもそもリバースに参加したいなら、ちゃんと参加届出せば良かったのですわ~。
お陰でアンデットを倒してもペンダントが手に入らないじゃありませんのー」
ケ「おかしいなぁ、どうしてなのかなぁ。
復讐したいのはわかるだけど、今は校内イベント期間中なんだよ。
こんな不特定多数の人間を巻き込むような時に行動を起す必要、無いんじゃないかな。
ちゃんと、空気読もうよ。
ねぇ、僕の言っている事、僕の意見、そんなに間違ってる?」
リ「もし心当たりが全然無いって言うのなら、リバースから出たあと一緒に学園長室に行こう。
誤解だったのなら話せばきっと分かってくれるよ。
だから今は、手下を纏めて元の場所に帰ってくれない?
貴方たちが入ってきたから、空間が歪んで皆すんごく迷惑してるの。ね?お願い」
ケ「彼のものたちに優しき光の加護を…強壁陣。」
(闇の雷発動)
マ「やっぱりきたか!よぉしいくぞ!!」
(両手に雷を宿し、その電気を中性に変え始める)
マ「うぐぐ……ううっ……」
(馴れない作業のため、雷の放電が腕に裂傷と火傷が出来始める。集中が途切れがちに)
マ「ま、まずい……あうぅ……」
ク「癒しの力よ
大いなる恵みをもたらす風に乗りて
かの者の傷を癒し給え」
ク「ヒーリングウィンドウ」
マ「……ありがとう。」
マ「よし、いくぞ!防御魔法なんかとは違う高度なものを見せてやる!!」
(両腕を死王の放った雷に向け、細かい粒子を空気中に散布。
次の瞬間、死王の放った黒い雷は爆散して光の粒子なりとなって降り注ぐ)
リ「・・・・・・そう、交渉の余地無しってわけ」
――――――――――――
マ「フフフ……どうだ?受け止めるわけでも防御魔法で防ぐわけでもない。
スマートかつ完璧で無駄のないこの僕の術……なに?なんでか知りたい?」
ケ「凄いよ、ミオ。流石だね。」
フ「私も私の役目を果たす時ですわ!」
フ「薬のおかげで魔力は満タン!遠慮なく放てますわ!!」
後は確実に当たるチャンスを待つだけだ!!
フ「ギズモちゃん!例のもの・・・・フランクリンバッチは?」
ギ「リリアーナおねえちゃん、これあげるねv」
(ギズモ、青サラマンダーにフランクリンバッチを渡す)
青「ち~?」
フ「なんでですのぉ!?」
ミ「…って、さすがにぼけ倒してる場合じゃないだろ!
みんな!作戦どおり役割分担は任せたわよ!」
ル「心配には及びませんわミルク様、フリージア女王様にはこのルズがついているのですわ~!
さあマンダ!共にフリージア女王様をお守りするのですわ~!!」
青「ち~」
――――――――――――
レ「皆成長したな~。各々がやるべき事をちゃんと理解してる。
俺も俺の役目をちゃ~んと果たさないとな。」
――――――――――――
マ「そこまで言うなら教えてやろう。
僕は一時的にこの空間に中性の電気をぶつけることでプラズマを生み出した。
これがどういうことか分かるかい?」
ミ「メギドラオン!!」
(大量の骨ごと死王を攻撃すべく、ミルクが魔法を解き放った)
ケ「僕からの贈物もあげるよ。遠慮しないで…」
ケ「少し…頭冷やそうか。天よりの怒りの一撃を受けよ。神の御手、ゴットハンド。」
――――――――――――
マ「そう!プラズマを発生させることで電気の通り道を四方八方に作り出したというわけだ!」
リ「ロック?」
(リリアーナの身からハードニングの加護が失われていく)
リ「ハードニングが・・・・そんな・・・・・・そんな事って・・・・・・」
――――――――――――
ル「死王!これを御覧なさいまし!」
マ「そしていくつもの行き場ができたあいつの黒い稲妻は散開……」
ル「最高級のマタタビ入りですわー。猫の姿をとっている以上この誘惑に耐え切れるかしら~ん?」
ル「そーれっ!」
(ルズは鼠の玩具を、フリージアが攻撃しやすい位置に放り投げる)
(空間を引き裂き、純白の花嫁衣装&背に白い羽根を生やした淑女アンジェリーナ登場)
ル「まあっ!アンジェリーナ先生ですわっ!わたくしたちを助けに来てくださったのですわね~」
リ「え・・・ウ、ウエディングドレス??」
(アンジェリーナ、鼠のおもちゃを拾い臭いをかぐ)
ア「なんだか、いやらしい臭いがするわ。」
(アンジェリーナ、鼠のおもちゃを懐にしまう)
ル「まあっいやらしいだなんて(ハアト)。実は最高級のマタタビを使っておりますのよ~。
この違いを分かっていただけるなんてルズ感激なのですわ~」
ア「リリアーナ、あなたいつからそんな軽口を叩くようになったの?」
青「ち~!!」
ア「リリアーナ、いつから雛鳥の真似をするようになったの?かわいいじゃない。」
リ「黒猫に気をつけて!そいつは敵です!!」
ア「猫はいつだって私の敵なのよ。」
リ「それと先生、ロックを知りませんか?彼が掛けてくれていたハードニングが消えたんです」
リ「ロックはアウルを探しに空間の亀裂に入ったんです。途中で、逢いませんでしたか?」
ア「逢ったわ。」
ア「ロックは死んだわ。」
ア「私に殺されたのよ。」
ア「リリアーナ、私はあなたも殺しに来たのよ。
でも、あなたが黒猫を殺したいのなら、それまで待ってあげましょう。」
レ「ちょっとちょっと、いきなり殺すってのは物騒なんじゃ…」
ア「私にこれ以上…質問する事も、指図する事も、反抗する事も…許さないわ。」
マ「アハハハハハ!分かったか諸君、この僕の凄さが!
ああ、我ながら恐ろしいよ。エリートの中のエリートの僕だ!」
ア「私はこれから冗談を言うわ。よろしいかしら?」
レ「はぁ……。どうぞ。なるべく早くして下さると助かります。」
マ(フフフフ……フフフフフ……アハハハハハ……アハハ……ハハ……
はぁー……誰 も 僕 の 話 聞 い て な い……)