「あっ、ふぁ・・・あぁぁ。」

 広々とした、松明のくべられた洞窟の中で一組の男女が絡み合う。
 女のほうは息を呑むような妙齢の美女。
 男の妄想を具現化したようなエロティックで肉感的な体、少し尖った耳と褐色の肌、そして人間では決して得られない美貌が、彼女が希少なシャドウエルフであることを証明していた。

 一方の男はまだ少年といっていい年。おそらく人間であろう。
人間の少年にシャドウエルフの美女が跨っている。
一見すれば女が少年を犯しているように見える体勢。

「あっっ、あはっ、もっ、もう無理だから・・・。も・・・許してぇ。」

 しかし実際には全くの逆。

 女は快感と恐怖と疲労でぐちゃぐちゃになっただらしの顔で少年を見下ろし、一方見つめられる少年には笑顔も見える。
 女の体はありとあらゆるところがぬるぬるとてかりをおび、性器や肛門、口からさえも愛液や唾液と混じって白濁液が滴り落ちている。
 既に“四周”犯された後だった。
 今まで味わったことのない快感地獄へと叩き込まれ、何度も中出しされ、精液を浴びせられ、男が射精した回数すら把握できない。
 ましてや女が絶頂に叩き込まれた回数など・・・。
 快楽に狂い、絶頂地獄に叩き込まれ、失神してはより強い快感にたたき起こされと言う繰り返し。
 男は女のあらゆるところに何度も射精し、女はそのたびその何倍も逝かされた。
 完全に体力を失い、数十回に及ぶ失神の果てに完全に意識を手放す。これで“一周”。
 凌辱はそれでも終わらず、暫くたてば強制的に覚醒させられ、女は“二週目”へと叩き込まれる。
 既に女は精神は完全に崩壊していた。

 そしてなお、女の中には男の滾りきった肉棒が鎮座していた。あたかも支配するように、脅迫するように。
「無理も何も・・・この通り、僕動いてもいないじゃないです・・・かっ。」

 ずちゅっ。

「きゃひいぃあぁぁ。」

 男がほんの僅かに腰を突き上げる。
 それだけで女は狂ったような悲鳴を上げ痙攣する。髪を振り乱して涎を撒き散らし、目は完全に裏返ってしまっている。
 そして暫く硬直した後、男の胸に崩れ落ちた。

「あふっ、あっ、ああぁ。」
「ふふっ、お姉さんのイキ顔、なんかかわいいね。」
 女を抱きしめ、体を90度回転させて側位の体勢をとった男が無邪気に微笑む。その笑みはまさしく少年のもの。
 そしてそのまま絶頂の余韻で目の焦点すら定まらない女に口付けた。
 女の目が一瞬で見開き目に強い恐怖の色が浮かぶ。
 しかし口付けは女が危惧したものとは違う、やさしい口付け。
 それでも与えられる快感は今まで味わったどんな口付けさえも一瞬で記憶から消してしまうほどのものだ。
 だがそれでも女の瞳からじわじわと恐怖が薄れ、与えられる柔らかな快楽に、とろんとしたものになる。
 やさしくも口の中を蹂躙する少年の舌。舌で快楽中枢を舐め熔かされるかのような快感。
 そしていまだ全く衰えず膣を広げる少年の巨根。心臓とリンクし絶えることのない滾りはそれだけで快感を生み出し続け、少年の腰が緩やかに動きそれを増幅していた。
 逝くためではない動き。まるで愛しい人との後戯のように。抱きしめる少年の腕も女の髪を梳くように撫でている。

「んっ、くふぅ・・・ぁはあぁ。」

 何時しか女もそれに応えていた。舌を積極的に絡ませ、最愛の人を前にするよりもなお愛しげに少年の体に腕や脚を巻きつける。
 長い長い口付け。

 やがて少年は唐突に口付けを終わらせた。
 女の舌がそれを惜しむように少年の舌を追ってくる。
「あふぁああぁぁ・・・んぁっ。」

「んふふっ、すっかり蕩けちゃったねお姉さん。」

 女の表情は完全に蕩けきり、口は半開き、目もとろんとして焦点の合わない瞳でなんとか少年を見つめている。

「どう、気持ち良かったかな。」

「あぁぁ・・・ふぁい・・・気持ふぃよかったれふぅ。」

「んふふふふ、ホントかわいいなぁ。」

 すっかり呂律の回らなくなった女をいつくしむようになで、頬ずりをする少年。

「ああふぁああふぅ・・・。」

 女はすっかり思考能力を失い喘ぐ。腕の中の少年が自分にこの上ない幸福を与えてくれる天使にも思える。

「でもそっちから襲ってきたくせにこんな簡単にダウンするなんて、お姉さん達ちょっとだらしなさ過ぎない。ちょっとチューしたり、おっきなおっぱい揉み揉みしただけですぐビクビク痙攣して逝っちゃうし、おまけにちんぽ突っ込んだらあっという間に逝き狂っちゃうし・・・もうちょっと頑張ってくれないと、僕満足できないよ。」
 少年に愛撫される多幸感と積み重なった疲労で弛緩しきった女の体がビクッっと強張り、見開かれた目に怯えの色が浮かぶ。
 彼女は思考回路を焼ききられた頭でぼんやり思い出していた。今この洞窟の中、自分の視界のそとには12人の仲間達が白濁まみれで倒れていることを。
 全員が彼女と同じ尖った耳と褐色の肌を持ち、美貌もまた劣らないの女達。
 すでに神話でしか語られることのない光の上位種族ハイエルフと、同じく闇の上位種族であるダークエルフの間に生まれたとされるシャドウエルフ。
 シャドウエルフは、数が極端に少ないが為に地上で大きな勢力を持つにはいたらないが、現在地上にいるあらゆる種族の中でも最も優れた美貌と能力を持つ種族の一つとされる。
 その彼女達が全員裸で倒れ付し、その褐色の肌はその面積の半分以上を濃厚な白濁液で塗りつぶされ、膣から、口から、菊門からさえも白濁液をどろりと溢れさせ、中には鼻から白濁液を溢れさせてるものさえも・・・まさに精液の海に沈んでいると表現するのに相応しい状態。
 この惨状を作り出したのは地上で最も下等とされる人間の男。紛れもなくこの年端もいかぬ少年だった。

「ごめっ・・・なさい。謝りまっ・・・あふっ・・・から、許して、くだふぁぁぃ。」

 恋人との逢瀬から再び恐怖のどん底へと引き戻された女は必死に少年に許しを請う。

「んん~~、別に謝ってほしいわけじゃないんだけど・・・。」

「ゆるふぃて・・・もっ、ダメなのぉ。」

 少年が緩やかに腰を動かすたびに女の体が細かく震え、目には怯えの色とともに涙が浮かんでいた。


 女はシャドウエルフのグループのリーダーだった。
 シャドウエルフは普通小さな群れを作って生活する。ほとんどが特定の定住場所を持たず、盗賊のような暮らしをしているものも多い。
 地上のあらゆる生物の中でも群を抜く能力を持つシャドウエルフたちは多くの町人や冒険者にとって脅威となっている。
 彼女達もそんなグループの一つ。そしてちょうど交配の時期を迎えていた。

 シャドウエルフは他のエルフ同様混血を嫌う。にもかかわらずシャドウエルフは全員女性である。
 当然他の種族の男と交配するしか子をなす方はなく、そうすると混血児が生まれてしまう。
 そんな彼女達が純潔のシャドウエルフの子をなすための唯一の方法が人間の男との交配だった。
 人間の遺伝子は、シャドウエルフとの交配時には自分の遺伝情報を残すことが出来ない。そのため生まれてくるシャドウエルフは100%母親の形質を持つ純粋なシャドウエルフとなる。
 そのためシャドウエルフの女達はときに人間の男を攫い、グループ全員で輪姦し、死ぬまで犯す。
 彼女達にとって下劣な人間など生殖のための道具であり、対等な恋人や夫などには端からなりえないのだ。

 この女達のグループもまた生殖道具を探して少年の住んでいた人間の村を襲い男を漁った。
 眼鏡にかなわない男は女子供は虫けらのように扱い、気の向くままに殺した。そして村の中央近くにある教会で見つけた怯える少年を気に入り、この洞窟へと攫ってきたのだ。もちろん、犯すつもりで。

 その場にいた全員が呆気にとられる中、少年の反撃が始まる。
 口付けていた少女から唇を離す。
 彼女が口内を圧倒的に蹂躙する少年の舌で既に何度も絶頂に導かれていたことなど、周りの女達は知る由もない。
 押さえつけられていた腕を振りほどき手近な女の胸を、尻を、性器を、どこでもめちゃくちゃに愛撫する。
 洞窟にシャドウエルフの女達の嬌声が響いた。
 異変に気付いたリーダーの女が魔法を詠唱しようとするのを唇でふさぎ舌を口内へ滑り込ませる。
 もちろん挿入している一物をピストンするのも忘れない。女を一瞬で絶頂へと叩き込む。
 女が何度も逝き抵抗できないほどにぐったりしてくるとすばやくその巨根を抜き、次の生贄へと挿入する。
 少年は無我夢中でシャドウエルフ達に性技で戦いを挑んだ。

 女達は快感とともに混乱の中に叩き込まれた。少年の手は性器や、胸、尻はもちろ、臍や二の腕さえも敏感すぎる性感帯へと変えていった。
 唇を奪われた女は激しい口付けに口内を蹂躙され、舌を快楽の捕虜にされる。
 何よりも少年の肉棒を招きいれようものならあっという間に快楽の渦に飲み込まれ、激しいピストンに絶頂地獄へと叩き込まれた。
 少年は次々と、効率よくシャドウエルフの女達を攻めた。挿入するまでの時間稼ぎとして愛撫やキスで快感を叩き込み、陶然とさせる。その女が正気づくころには他の女をなぶり終え再びキスで思考を奪う。
 そして、ひとたび挿入されれば女達は次々絶頂地獄へと叩き込まれ、身動き取れなくさせられた。
 自分達が連れてきた男がとんでもない怪物だったことを、少年が総ての女達に体で教え込むまで、たった10分ほどしかかからなかった。

 シャドウエルフの女全員に少年のペニスの味を教え込んでようやく少年は動きを止めた。既に二者の立場が逆転したことは明白だった。
 怯える獲物だった少年は異常な性技の技量と底なしの精力をもって女達を返り討ちにした。
 女達は快楽を叫び、何度も絶頂に達する。
 快楽に沈む女達はまともに身動きすらとれず、何人かは股間から濃い白濁液を溢れさせている。
 それを眺めた少年は、攫われて以来始めて、顔に笑みを浮かべた。
 既に一度ならず出したにもかかわらず全く衰える気配のない少年の滾りきった肉棒。その欲望を満たすために少年は動き出す。
 そして・・・悪夢は始まった。

 シャドウエルフたちは一人ずつ、少年の姿をした怪物の餌食となった。初めはただ単純にヴァギナにペニスを挿入され、激しく抽送される、極一般的なセックス。
 しかし女達の感じ方は異常であった。狂ったように声を上げ、ビクビクと痙攣する。
 一突きで絶頂に導かれることすらあり、どんな女も5回と持たず逝かされ続けた。しかし少年は抽送をやめない。  
 圧倒的な快感、そして自分が壊れてしまうのではと言う恐怖を一突きごとに叩き込まる。
 そして少年は膣に精液を叩き込む。または体にぶっ掛けて汚す。なんどもなんどもなんどもなんども。
 女達は一人ずつ、失神し、完全に意識を失うまで犯しつくされた。

 そしてまた快楽を目覚ましとして起こされる。

 そしていま、リーダーだった女は一人少年に抱かれていた。
 面白いものでも見るかのような目で女を見つめる少年の顔には、“支配者”の意地悪な笑みが張り付いている。
 すでに自分では指一本動かせないほど体力を消耗しきった女には、呂律の回らない口で許しを請う以外になすすべなどなかった。

「ゆるふぃ・・・おねふぁぃ・・・しまひゅ。」

「だから別に怒ってないってば、謝ることなんかないよ。」

 少年は無邪気な笑みを浮かべ女をあやす様に言う。

「ただ、お姉さん達から誘ったんだから、ちゃんと満足させてよね。」

 ズンっ。

 女の膣内に悠然と挿入っていた“真の支配者”が再び激しい滾りを“獲物”へとぶつけ始めていた。

「ーーーーーっーー」

 少年は体を精一杯反らし、声にならない悲鳴をあげる女をニコニコと見つめながら、また激しく腰を動かし始める。
 自分基準で快感を求める動き。
 それが女をどれ程の地獄へと叩き込むかなど、少年はまったく気にしてはいない。

「ちゃんと満足させてねお姉さんっ。とりあえず日の出まではこのままでいいよね。」

 少年の腰が射精のために本格的に動き出し、女はなすすべもなくまた逝かされる。
 すでに東の空に太陽は昇りつつあるのだが、山の西の斜面にある奥まったこの洞窟の中へは光は届かず、少年もまたそれに気付かない。
 シャドウエルフの女達がこの怪物から開放されるのは、まだ先である。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年01月02日 02:39