「いはひゃぁああああ!おほぉ、うほぁああああ!!!いぐのぉぉ!!いっでるぅぅううう!!」
最早数を数えるのも面倒になる程繰り返された、絶頂の叫び。
その叫びは、最早人のそれを外れ、半ば獣の如き様相を呈し始めている。
少女の前後を挟むように貫き、その叫びを聞きながら、二人の男はどこか浮かない表情をしていた。
「……なぁ」
「……ん?」
「いぐのどまらないぃぃぃいい!! もだめぇへはふふぉぉぉえええ!!!」
「……薬、強すぎたんじゃないか?」
「……だな」
非合法どころか、裏のルートでも滅多に流れてこない秘薬、アルケニー・アルケミー。
乙女をたちまち雌豚へと変じさせるという謳い文句は、何一つとして間違っていなかった。
処女だった、まだそういった行為に備えすら取れていないであろう幼い少女が、破瓜と同時に
喘ぎ始める程に、その薬の効果は強烈だった。
否――強烈すぎた。
「ひはぁふふぉぉぉ! うんひゃぐほはぁへぇ! もっろぉ、もっろぉおおふぅぅぅうううう!!」
「……もっと、って言われても、正直、ここまで狂われると、なぁ?」
「……だな」
あまりの薬の効果に、少女は人としての己を忘れつつあった。
喘ぎも獣のそれに近くなり、男達はまるで本当に雌豚を犯しているかのような錯覚に陥っていた。
当然ながら、というべきか否か。それほど気分は盛り上がらない。
「あぐああぁくぁあ、あぎ、うぐががげごぉぉ!!!??? いぐぅぎぅぅぅゆぅぅぅうううううう!!!!」
「……んじゃまぁ、出すか」
「……だな」
「いがぁぁあああぐぅううううんんんんぁああああああああぐひぃぃぃぃい!!!!」
幾度目かわからない絶頂に、少女の身体は、重力に逆らうかのように跳ね回った。
股間からは飛沫が飛び散り、瞳は白目を剥き、見るに絶えない形相を晒している。
男達は、事務的に前後の穴に射精し、少女の身体を押さえていた手を離した。
跳ね回る少女の身体は、勢いそのままに銜えていた男達の逸物を吐き出し、大地に落ち、
それでも尚痙攣し、水揚げされた魚のように大地を跳ねる。
「あひゃぁ……ひぃふ……ほふぅ……」
既に焦点を結んでいない、半ば以上が白目に占められた瞳を、それでも動かし、
更なる快楽を、快楽を与えてくれるものを探し、震える身体で地を這いずる少女。
その股間からは朱に染まった白濁が垂れ流され、口からは泡の混じった涎が垂れ流されている。
「……マズったなぁ」
「……だな」
その少女を……いや、獣を見下ろしながら、男達はため息をついた。
「……やっぱ、身体小さすぎ?」
「……だな」
「……今度は、大人の女に試してみようぜ」
「……だな」
去り行く二人を、獣は本能で追いかけようとした。
自らに、自らが望む物を与えてくれる存在を。
だが、痙攣する身体では、立たぬ足腰では、最早尽きようとする命では、それは叶わない。
「あ……あぎ……いぐ……いげせえ……で……」
獣の小さな吠え声が、二人の背中を虚しく打ち――そして、獣は物言わぬモノになった。
最終更新:2013年05月16日 10:49