「美樹ちゃんつかまえたあっ!」
うえ。
優香に捕まってしまった。
今回かくれんぼに負けたのは、あたしとアキラくんの二人。
優香は二人の手首を、同時にひっしとつかんでる。してやったり、な表情だ。
転校生のアキラくんはちょっと小柄な男の子。母性本能をくすぐるタイプの美少年で、
狙ってる女子も多かった。
女子と男子の比率が3対1のうちのクラスで、男子を捕まえる確率は小さくて。アキラくん
みたいな『上玉』がイケニエになる可能性はさらにマレだ。
だから優香には、よくやったぜっ、えらいえらい、と、女子みんなからの賞賛の嵐。うん、
アキラくんの責められまくる姿ってば、あたしもかなり気になるぞ。
「さ、アキラくん、ちょっと我慢してね」
「あ、待って、ちょ、優香ちゃん痛いよっ」
優香はアキラくんのチンコの根本を、ゴムでキツくキツく縛っていく。精液を出さない
ようにするためだ。こうでもしないと、男の子に対してイカセまくりなこの罰ゲームが
成立しないんだもの、まあ仕方が無い。
男子はみんな涙目だけど、それが罰ゲームってもんだよね。
いつのまにか、アキラくんは柱に拘束されていた。
後ろ手に両手首を縛られ、その先を柱に結ばれてる。足首も床に結わえられ、硬く上を向いて
そそりたったおちんちんを隠すことさえできない状態に。
アキラくんの、下唇を噛んでぐっと恥ずかしさをこらえてるその姿がなんともたまらない。
くふふふふっ。女子一同、そんなアキラくんの姿態に笑みがこぼれる。
「ひゃ、つ、冷たいっ」
チンコにローションを垂らされて、すこし涙目のアキラくん。
きゃーっきゃーっ!
なんと萌えるシチュなんだろ、とわくわくしながら見ていたら、
「さ、美樹ちゃんはコッチだよ」
そっか、今回はあたしもイケニエだったよ。ちぇ。
「優香、ね、ね、ちょっとだけ待ってくれないかな? あたしもアキラくん責めてみたいよー」
「だめだよ美樹ちゃん。我慢して、それが罰ゲームってもんだよね?」
「…………orz」
はいはいそうですかそうですか。
仕方ない、あたしは大人しく椅子に縛り付けられることにした。
両手を椅子の背に縛り付け、両足は高々とVの字に持ち上げられて、左右それぞれ教室の柱に
括りつけられてしまった。ぐるりと取り囲むクラスメイトに、おしりの穴まで丸見えで、
うひゃ――――っ、これはかなり恥ずかしいよ――っ!
「美樹ちゃん、それじゃ、いくね」
あたしに媚薬を飲ませてから、優香はバイブを取り出した。
それは人差し指くらいの細く小さなバイブで、それを見てあたしはちょっとほっとする。だって
それは、あたしと優香のおそろいのものだったから。
普段使い慣れているものだったら、やっぱりなんだか安心だよね。
――なんて思っていたら甘かった。
「ひぁンッ! や、そこ違ッ!」
優香はローションを塗りたくったそのバイブを、あたしの後ろ、つまりその、
おしりの穴に突き刺したのだ。
「やだやだ優香ヤメてよ! おしりヤダっ!!」
「大丈夫だよ美樹ちゃん。私はいつもコッチだけど平気だよ?」
自分の性癖を一般的と考えるな~~っ! と、ツッコミを入れたかったけど、スグに
それどころじゃなくなっちゃう。
おしりの穴から甘い刺激が全身に広がって、アッというまに絶頂寸前まで押しやられて
しまったからだ。
「ヒィゃぁぁぁ――ッ! なにこれなにコレナニコレ……ッ!!!!」
「えへへ、気持ちイ――でしょ?」
わかんないっ! わかんないよわかんないよっ!!
頭を振って悶えるあたしに、クラスのみんなは当然ながらヒトゴトだ。
「うっわー、美樹ちゃん気持ちよさそー。でも、おまんこひくひくしてちょっと物足りなさそ」
「入れて欲しいなら早く言ってよ、俺たちみんな待ってるからさ」
にやにやと笑うみんなの言葉も、あたしの耳を左から右へとすり抜ける。
うねうねと動くバイブがあたしのおしりを蹂躙して。腰が勝手にぴくっぴくっと跳ね上がって
痙攣し、やがてその痙攣は全身へと広がっていく。
気持ちいい。すごく。たまらなく。気持ちいい。
でも、そんなに気持ちいいのに、それは始まりでしかなかった。
「さ、次はこれだよ~~」
そう言って優香が持ち出してきたのは、あたしの持ってきた電気あんま器。復讐のつもり
かな、優香は無造作に、あたしのアソコに電気あんまを突き立てた。
「クヒィィイっ!」
「ほらほら、気持ちいいでしょ?」
「ひゃあっ! ダメ、イっちゃうッ! あ~~ぁぁぁあ~~~~~~ッ!! クヒぃっ、
らめ、らめぇぇっ! いっひゃういっひゃう!! おなかがしゅごいのいっひゃうのッ!
止まらないの止まらないのッ あ~~~~~~~~~~!!」
大きく目を見開いたまま、あたしは失神してしまった。
* * * * * * * * * * * * * *
気絶していたのは、多分ほんの数十秒。
くちゅ。ちゅぱちゅぱ。
いやらしい、ねっとりとした水音で目が覚めた。
優香が隣で、アキラくんのチンコをなめ回している音だった。
電気あんまも細型バイブも、あたしの体からは取り外されていた。いまクラスみんなの
注目は、優香とアキラくんに集中してる。
あっ!
優香がおもむろにアキラくんにまたがって、おちんちんを自分のあそこに押し当てたのだ。
これは、ヤッちゃうつもりなんだ……っ!
あたしたちの間には、本番をするときには必ずイケニエの同意を得ること、という
ルールがあった。それも『相手は男女問わず、やりたい人全員とすること』という条件に
対しての同意を。
だってみんなであそぶイカセ鬼なのに、特定の人とだけエッチして二人だけの世界に
入られたら白けるじゃない?
でも、男子がこの条件を飲むことは滅多にないし、女子は恥ずかしがっちゃうしで、
本番しちゃうのは珍しい。それもあのおとなしい優香がそんなことしだすなんて。ちょっと
ビックリだ。
あーんでも優香の処女はあたしのものだったのにーっ! あたしもアキラくんとエッチ
したかったのにーっ! ちくそーっ!
「ずーるーいーぞー!!!!」
あたしの叫びなど構わずに、アキラくんのチンコは優香の中にずぶりずぶり埋まっていく。
「きゃぅ」
まだ媚薬から覚めてはいないんだろう、優香は痛がりもせずにアキラくんを受け入れて、
やがて自分から腰を上下に揺り動かしはじめる。
「ひィンッ! 気持ちいいッ、アキラくんのが入ってきて気持ちいいよ気持ちいいよぅ!!
あぁぁああんッ!」
優香のアソコからは愛液がぴちゃぴちゃと吹きこぼれてた。表情はとろけきってもう
めろめろ。
でも、これで終わるわけないし。だってこれじゃあ優香がイカされているばっかりだもの。
「んぁあっ!」
アキラくんが色っぽい嬌声を上げる。
優香がバイブをアキラくんのおしりに突き刺したんだ。
うわあ、あれ、さっきまであたしが使ったやつだよ? キタナくないかなあ。間接キッスは
よく聞くけれど、同じバイブをおしりで使いまわした時って、間接なにになるんだろ?
っていうか、考えたらかなり恥ずかしくなってきたので、バイブのことは頭から消去しとく。
「ウグァァァァァァッ!!!!」
バイブが中まで入り込むと、アキラくんは獣のような叫び声をあげた。
両手両足しっかりと拘束されているので、腰だけで、ものすごい勢いのピストン運動を
開始する。
まだ媚薬の効果が残ってる優香が、そんな激しさに耐えられるはずもなくて、
「ひぃぁんっ! すごい、アキラくんすごいよすごすぎだよ、あっ、あっあっ、あ――――ッ!
イク、イクイク、イッちゃうッ、イッギぃぃぃいいいぐぁぁぁああああッ!!」
優香もまた獣みたいになって、そのままガクリと倒れこんでしまった。
うう、これはたまらない。あんまりだよ。
こんなの見せつけられて、あたしのどうしろと? あたしだって媚薬の効果はまだ
フルパワーで継続中なのに~~っ!
優香を押しのけて代わる代わるアキラくんにまたがっていく女子たち。なまめかしい声を
上げるアキラくん。
もう、我慢なんてできないできないできっこないっ!!
「みんなずるいよっ、自分達ばっかりっ! 誰かこっちに来てっ! 誰でもいいから、
あたしのおしりとおまんこに、おちんちんを一杯突っ込んで――――ッ!!」
恥ずかしい科白にも省みず大絶叫するあたしに、男子がみんな駆け寄ってきてくれた。てへへ。
――――まだお日様は明るくて。今日のかくれんぼ、いつもよりずっと時間がかかりそう。
最終更新:2013年05月16日 13:21