476 名無しさん@ピンキー 2009/03/15(日) 20:24:16 ID:Yhb6+hm+
サキュバスと契約を交わした代償として息子を差し出すことになった男。
フツーだったらそのまま引き渡したり、土壇場になって息子の命が惜しくなったりするが、この男は一味違った。
「そうだ。
どうせ息子をサキュバスどもに引き渡すのであれば、連中にとって受け取って嬉しい代物に仕立てよう。」
そう思って息子を密かに改造。
サキュバス相手では決して枯れず、唾液や精液には対サキュバス用の性感が鋭敏になる媚薬成分が含まれ、挙句の果てには夢中で腰を動かすときの動き方やリズムが自然と相手の女のツボをつく動きになってしまうように細工。
男の息子を受け取って巣に持ち帰ったサキュバスは、自分たちの群れがそのまま彼のハーレムと成り果てる事を知らない……
とかどうよ?
477 名無しさん@ピンキー 2009/03/15(日) 22:35:09 ID:w8S6BUSO
>>476
絶倫男はサキュバス相手でもへっちゃらなんだろうな…
乗っ取りの過程はどんなだろうか。
「初物は私が…」と皆を退出させた群れの長が5時間後に虚ろな目をして部屋から出てきたかと思うと
「これから1時間ごとに上役から順に入って来い。8時間ごとに人間用の食事もな。」という指示を残して
自分の子供たちを両脇に抱えて部屋に戻っていった。とか。
「ま、精といってもたかが知れている。下っ端共の餌にしてやれ。」
と下級サキュバス達の区画に送られてから3ヶ月後…
私達が立て篭もる地下倉庫の扉は今にも破られようとしている。
『サキュバス解放戦線』を名乗る下級サキュバス達が蜂起したのは12時間前
「闇夜を彷徨い精を掠める呪われた運命からの開放」を掲げた彼女らは下級サキュバスとは思えぬほどに強く
鎮圧部隊は次々に撃破され巣の要所は占領されていった。
解放戦線の捕虜になったはずのサキュバスが数十分後には解放戦線の戦士として全身白濁まみれで戦い始めるという事が士気に大いに影響した。
「なんらかの手段で無尽蔵の精の生産に成功したとしか思えない。」
魔法技術に通じたあるサキュバスの意見であった。解放戦線の異様な強さもそれが原因だというのだ。
もっともそう言った彼女は5時間前に解放戦線の捕虜となり、現在は巣の放送室から過激なアジ演説を飛ばしているので詳細は不明である。
群れの長は「精を掠めるしか能がない夜盗の親分」であるというこの演説は本来なら彼女の命に関わる内容だが
今の彼女は気にする風でもない。
解放戦線のアジ演説や会話に時々あらわれる「ごしゅじんさま」なる言葉
この言葉がこの騒乱の鍵である事は間違いがない。はたして何者なのだろうか。
ふと気がつくと扉を打ち破るべく連発されていた攻撃魔法の騒音が止んでいる。
倉庫のスピーカーからは先ほどまでのアジ演説とは違う声が流れ出した。
「偉大なるご主人様は諸君らとの堂々たる決戦を臨んでおられる!
受けて立つ覚悟があるならば扉の防御魔法を解除せよ!繰り返す!受けて立つ覚悟があるならば扉の防御魔法を解除せよ!」
この申し出に対する答えは―――長自らが扉を開く事によって示された。
今この倉庫にいるサキュバスは21人
先ほどまで防御魔法をかけ続けていた3人とまだ未熟な子供である5人は戦力にはなりえない。
実質的には13人、しがない長付きの小間使いである私がこの13人に含まれる事を今は光栄に思う。
この先もそう思い続ける事ができるのか?その答えはいま倉庫の入り口に立つ小柄な影との戦いの先にあるのだろう。とか
最終更新:2013年10月14日 12:06