きのう何食べた?


聞いているわけではなく、よしながふみさんの漫画名です。

俺が、スーパーで売られてる商品の値段に興味持つようになったのは、この作品がキッカケです。
商品の、『底値(その商品の一番安い値段?)』って概念も、この漫画で始めて知りました。
まあ、底値とか食費とかに拘ってる主人公が弁護士だから俺とは全く状況が違うけど、通ずるものは結構あるよ。
(『激安』ってフレーズに「俺は騙されねえぞ」ってのは、共感出来てなんだか笑った)。

出て来る料理も、『クッキングパパ』とかの料理漫画に出て来る料理は、
「こんなに手の込んだもの作れないわっ・・・」って思える料理ばかりなんですけど、
『きのう何食べた?』に出て来る料理の数々は、「あっ、これぐらいなら作れるかもっ・・・」と思える料理ばかりです。

ぜひ読んでください。

何故か主役の2人が同性愛で、当たり前のようにストーリーに溶け込んでるのが凄いです。
普通、同性愛っていったら、
「差別はよくない」って高尚なテーマか、「同性愛に苦しんでる」とかそんなありがちな設定ばかりなんですけど、
『当たり前のように同性愛者である』っていうのがなんだか感動しました。

同性愛っていうデリケートなテーマを、説教臭くなく、違和感無く取り入れてるのは本当に見事だと思います。

同性愛者の主人公の母親から息子に対する態度も、「なんかリアルだなっ・・・」と思えます。
絵柄にしろ、出てくる登場人物、台詞にしろ、作者の人柄の良さは垣間見えます。
恐ろしいほどの善人は出て来ないけど、恐ろしいほどの悪人も出て来ない。
不思議と、なんだか心が温かくなる不思議な漫画。
安っぽい感動とか、『お涙頂戴』とかが一切無いから・・・なのかも知れない。

付録?に付いてる『底値表』は、底値なのに高いな・・・って疑問が拭えないけど、舞台が東京だからなんだろうか。


ちなみにこれの影響で、手作りイチゴジャムでパンが食べたくなりました・・・。


最終更新:2012年04月04日 13:59
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