50歳からの運動でも死亡率改善=スウェーデン研究
50歳まで定期的な運動をしてこなかった人が、それ以降に運動を始めても健康に効果があることが、スウェーデンの研究で明らかになった。しかし、実際に効果が出るまでに10年かかるとみられるという。
この研究は、スウェーデンの男性2205人を対象に、50歳の時点から20年以上追跡調査をしたもの。
ウプサラ大学の研究員リーサ・ビューベル氏は、「若い人たちが運動をする効果はこれまでの研究でもわかっていたが、年配者にも運動増加の効果があるという結果が出たのは今回が初めて。いつ運動を始めても、遅すぎることはない」と電話インタビューで話した。
被験者らは50歳までの運動量によって3つのグループに分けられた。50歳以降の初めの5年間については、あまり運動をしてこなかったグループの死亡率が最も高く、よく運動をしてきたグループの死亡率が最も低かった。しかし10年が経過すると、50歳から運動を始めたグループの死亡率は最も運動をしてきたグループの死亡率と変わらなくなったという。