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Sheep,Clouds,Thunder

あらすじ:

カリルの反乱軍に命じられたPC一行は、コリマー部族の親ルナー派の暴王ブラックマーの権力基盤である「黒樫の氏族」へ羊泥棒をかけます。

NPC

  • “槍匠”オルスタロール:カリル反乱軍の将の一人。
  • “三たび生まれたもの”アスボーン:ベティ・レイカ女王の臣下。ガイドとして登場。
  • “嵐返しの”ダースタン:黒樫の氏族の族長。ペローリアの嵐神ドバーダン(Doburdun)の信者。
※こちらも参照:「サーター紳士録~英雄戦争黎明編~

シーン1:導入

カリルのキャンプ。槍匠オースタロールから、ひどい味のマトンシチューを食いながら、ブラックマー王の面子を潰すため、彼の権力基盤の氏族である「黒樫の氏族」から、魔法の「赤い羊」を盗んでくることを依頼されます。

アップルレーンでガイドと会い、ターンディサイの森を抜け、ダースタンの邑(ステッド)に忍び込んで羊を盗んでくるという計画です。ターンディサイの森は精霊の森で、人が通れない森なので、そちらからの略奪については手薄だろうという判断です。アップルレーンで会う人物は、その精霊の森を通るまじないを知っているのだそうです。

なお、黒樫の氏族は森の精霊“古老”との古い約定で、森を通ることができます。(追跡はある、ということ)


シーン2:略奪の準備

牛泥棒の神フィノヴァンに対して儀式をおこなったり、カリルのキャンプから物資を調達したり。


この時点で、何人からか援助の申し出があります。
  • ジファー・ウルフソン:熱烈な反ルナー運動者。「サーター紳士録」も参照。雲を呼んで赤い月の魔術をブロックする儀式を行うことを提案。彼に借りをつくると、後々ルナーへの攻撃に手を貸せと呼ばれたりいろいろあるかもしれません。
  • “ リーヴァースの娘”ジェノーラ:ガガースの略奪団の女性リーダー。PCたちが忍び込んだタイミングで邑(ステッド)を略奪して混乱させてやろう、と提案してきます。ガガース信者と結ぶことは、オーランスの慣習上あまり褒められたことではないことは先に言っておくとよいでしょう。彼女の提案を受けると、略奪はしてくれますが、後にカリルのキャンプに来て報酬を要求した暴れたりしてトラブルが起きます(PCたちの信頼失墜は免れないでしょう)。
  • “踊って止まぬ”デルクローヴァ:コーラートの祈祷師。スネークパイプ・ダンサーズの指導者? 「サーター紳士録」も参照。精霊の呪物を貸してくれます。彼に借りをつくると、精霊の呪物の材料を探しにルナー支配の町にいってこいだとか、後々苦労する可能性があります。

なお、この時点で「帰るときどうするか?」をPCたちに決めさせておいた方がよいでしょう。このシナリオではオースタロールがアンブローリ(シルフ)を呼んで逃げちゃうんですが、NPCがシナリオ進めてしまうとおもしろくないので。

羊をかかえて追跡をかわすにはどうしたらいいのでしょうか? 

シーン3:アップルレーン

アップルレーンはシナリオ「グリングル質店の攻防」の時点から様変わりしています。

万神殿は七母神の神殿になり(ユーレーリアの寺院は残っている)、「おばかさん」はいなくなって、グリングル質店は焼け落ちています。村のまわりには柵が築かれて、名物だった林檎の木もすべて切り倒されています。ルナーの支配がいきわたったサーター各所で見られる風景です。

ブリキ亭で“三たび生まれたもの”アスボーンと落ち合ったところで、森を抜けるときの注意を受けます。精霊“古老”との約定を破れば二度と森を出ることはできない、とのこと。

そこにアスボーンを追ってきたルナー部隊がブリキ亭を包囲し、急襲をかけてきます。

シーン4:森を抜けて

ターンディザイの森に入るにあたり、アスボーンは儀式をおこなって、まじないをかけた松ぼっくりをPCたちに渡します。それを無くせば、森から出ることはできない、と注意を受けます。森では魔道や神性起源の呪文は効果が減退します。(精霊の地のため)

ターンディザイの森については、「もののけ姫」にでてきた森みたいに描写するといいんじゃないでしょうか(笑)。遭遇案としては以下のようなものが。

  • EWFの廃墟?ドラゴンの顔をしたゴーストがいる。
  • 石でできた巨大な甲虫。よく観察すると動いている。これは南の「石の森」から抜け出たもので、300年ぐらいかけてここまでたどりついたらしい。
  • 暴れ馬。ドドド。精霊の不興を買うので構わない方がいい。
  • 知性のある赤狐。しゃべります。「おや、人間のにおいだよ。この古老の森でなにをしておいでかね? いやいや、当ててやろう。盗みをしようというのだね? ふうむ。これは“嵐返しの”に教えてやった方がよいだろうねぇ」 そこでニヤリと狐は笑って、「それとも巣に帰ろうね。巣には腹を空かせた子狐たちがおってねぇ…。さてさてどうしよう」
  • 数百年前に道にまよったヒョルト人たちの一団を見かける。アスボーンは構わないようにと忠告する。「彼らはもう助からない」。彼らに声をかけると、PCたちもタブーを破ったことになり、道にまよう。(精霊界にとらわれる)
  • 巨大なアリンクスの精霊がいる。突然下りてきて、PCたちに同行する。交渉次第で、助けてもらうことも可能。

シーン5:ダーンスタンの邑

氏族のトゥーラ(領土)に入るときに、ワイターの警戒をすり抜けねばなりません。幸い、黒樫の氏族は新しく作られた氏族のため、ワイターはあまり強くありません。失敗すれば、族長のダーンスタンはワイターから警告を受けます。

いかに気づかれずに羊までたどりつくかに知恵をしぼらせてください。

牧童を不意打ちし、素早く羊を盗み出しても、ダーンスタン氏族の追跡があります。“嵐返しの”ダーンスタンはかなり強力な英雄で、槍匠オースタロールでないと太刀打ちができません。ぼやぼやしていると、氏族の民兵団や守護戦士までで張ってくるので、早く逃げ出すことが肝要です。

黒樫の氏族は、ペローリアの「従順な嵐の神」ドバーダンや、ヤーナファル・ターニルズ、ホン・イールなどを信仰しています。

敗北すれば、槍匠オースタロールは殺され、PCたちはとらわれて奴隷に売られることになります。(おそらくペローリアへ)

終幕

オースタロールは、羊の一匹を儀式用に要求しますが、ほかの羊はPCたちで分配することができます。PCたちはカリルのキャンプでオースタロールからの賞賛を受け、カリル自身もPCたちに目をおくことになります。

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最終更新:2008年09月07日 23:06
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