「いってきまーす」

 そういって学校の寮をでる。いつも家をでるときは左足から。けれども、今日は右足からでてしまった。柄にも無く緊張しているのだろうか…それとも…浮かれている?

 僕が通うことになるこの国唯一の学校は、都市部の中心にある。寮からそれほど遠くないところにあるけど、まだ僕はこの国に来たばかり、見るもの全てが珍しいものばかりで、ついつい足を止めてしまう。

 気付いたらあっと言う間に始業時間目前だ。急ごう!

最終更新:2008年05月25日 20:05