彩花は、何の関心もない目で男を見つめ、呟いた。
「Anger me.」
乾いた唇を舌先で舐める。
彩花は乱れた髪を手櫛で整えながら、壁にめり込むように倒れている男を見下ろした。
あんな程度の能力では、和田の心には些細な波すら立ちっこない。
それはきっと、彩花が特別な能力者だからではなく……
ーー虐げられるのには、慣れちゃったからかな。
吹きすさぶ北風の中、彩花は僅かに自嘲の笑みを浮かべた。
『ANGERME』が『Anger me.(私を怒らせてみろ)』に読めてしまうということから思い付いたネタ
誰か前半埋めてくれると嬉しいです
投稿日:2014/12/26(金) 17:40:15.63 0
最終更新:2014年12月28日 12:29