「じっちゃま、今日は風が強いね」
「そうじゃのう、里保。お天道様の機嫌が悪いのかもしれんの、ホッホッホ」
「里保、風が強いの嫌~い。だってお空の神様が怒っているみたいじゃけえ」
「ホッホッホ、そうかもしれんのう。
じゃがな、里保、あの風はのう、お天道様がわしらに話しかけておるのじゃよ」
「え~そうなの?ねえ、じっちゃま、なんて言っているの?」
「ありゃりゃ、里保には聴こえておらんのか?しっかり聴くことじゃよ」
「そんなこと言っても里保はまだちっちゃいんだよ。じっちゃまみたいにできないよ」
「ホッホッホ、今は聴こえんでも焦らぬことじゃ。いいことを教えるとするかの
空には空の、土には土の、風には風の、そして水には水の呼吸があるのじゃ」
「呼吸?吸ったり吐いたりすること?」
「そうじゃよ。わしら水軍流は代々、水の呼吸を伝えておる。
里保もまずは水の呼吸をしっかりと身につけることかのう。
そうしたらいつしか風も土も空の声も聞こえるようになるのじゃよ」
「わかった、里保頑張る!」
「それからいつもわしらがしているように感謝することじゃの。
『ありがとう』の気持ちを忘れないことじゃ」
「うん!わかった、じっちゃま、ありがとう!」
「よしよし、いい子じゃ。ん?どうした里保や、わしのおでこなんて触って」
「イヒヒ・・・しわしわ、ポンッ!じっちゃま、大好き!!」
・・・保全
最終更新:2012年06月08日 07:49