“史上最悪の能力者、小田さくらを警護しろ。”
突然下された指令に戸惑いながら、新幹線で目的地へ向かう譜久村聖率いる新生リゾナンター。
彼女たちの前に現れた組織からの刺客は…カマさんだった。
「小田ちゃんは渡してもらうわよ」
日焼けした肌を包むピンクのシャツ。 首元に絹のストールを巻いた素敵なヤツが手にしたアイフォンのアプリで不思議なメロディをかき鳴らす。
「ん、何か派手なシャツを着た禿げ上がったオッサンの姿が一瞬見えたような」
「あなたは千里眼を持つ工藤遥。 そうあなたには見えたのね、私の能力、キャンドル・イン・ザ・ウインドが」
「風の揺れるロウソクッ・・・」
突然突っ伏した遥を聖が抱き起こすが…。
「ホッホッホッ、無駄よ。 私の弾いたメロディを耳にしたあなたたちはもう逃れられない」
カマさんの能力、キャンドル・イン・ザ・ウインドは人間の脂肪を蝋燭のように燃やしていく能力だった。 体内の脂肪が尽きた時、生命の火も燃え尽きてしまう。
「そのショートカットのお嬢さんは体脂肪が少なめだったから、早く効果が出たみたいね。 でも遅かれ早かれあなたたちも」
カマさんの言葉通り聖を始めとする他のリゾナンターも次々に倒れてゆく。
「最近の女の子だったら体脂肪率、10パーセント台ってところかしら。ウフッひとたまりもないわね」
ミッションの成功を確信したカマさんの足首を誰かが掴んだ。
その掴む手は車内の床から生えている。
「3*(自粛)パーセントで悪いかぁぁぁぁぁ!!!!」
物質透過能力者、鈴木香音の活躍でリゾナンターは危機から抜け出して、スレも危機から救われた。
その代わりに大事な何かを失った気もするが、行けリゾナンター。未来は君たちのものだ。
投稿日:2013/04/14(日) 01:48:02.28 0
最終更新:2013年04月14日 11:12