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マーサー王物語 第10章

1 :名無し募集中。。。 :2008/04/13(日) 10:09:29.44 0
    国王の救出

2 :名無し募集中。。。 :2008/04/13(日) 10:38:25.98 0
    そして伝説へ

3 : ◆dO/kErKplo :2008/04/13(日) 10:47:30.80 O
    まとめサイト(保管庫様に感謝)
    http://ookami-bc.hp.infoseek.co.jp/txt/kingdom.html

    登場人物紹介(ネタバレ満載なので初心者の方は注意して下さい)
    http://ookami-bc.hp.infoseek.co.jp/txt/kingdom/characters.html

    ※まとめサイトの『モーニング帝国編 【第三章~激戦~】』は一部レスが飛んでいる箇所があるので
     その辺りのレスは≪過去ログ≫の欄をご覧ください


    まだまとめサイトに保管されていないログは以下の通りです、HTML化されているのでそのまま見れます

    マーサー王物語 第6章+
    http://f57.aaa.livedoor.jp/~moshimo/moshimo_log/moshimo592.htm

    マーサー王物語 第7章
    http://f57.aaa.livedoor.jp/~moshimo/moshimo_log/moshimo593.htm

    マーサー王物語 第8章
    http://f57.aaa.livedoor.jp/~moshimo/moshimo_log/moshimo598.htm

    マーサー王物語 第9章
    http://hccweb5.bai.ne.jp/~hee54201/source/up0350.htm

4 :まぁさパパ ◆WTfH3549Z6 :2008/04/13(日) 12:20:12.70 O
    おはようとゆいたいです

    1さん・作者の方々・保全隊のみなさん乙です

    悲運の国王の登場はこの後…


5 :名無し募集中。。。 ◆LUGh2GKwx2 :2008/04/13(日) 12:58:38.45 O
    新スレ、並びに前スレ1000突破おめでとうございます
    取り急ぎ、お祝いまで

6 :まぁさパパ ◆WTfH3549Z6 :2008/04/13(日) 14:06:06.87 O
    緊急保全

7 :名無し募集中。。。 :2008/04/13(日) 15:36:43.32 0
    まぁさ

8 :外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/04/13(日) 16:13:48.28 0
    新スレおめ

9 :外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/04/13(日) 17:26:27.80 0
    マーサー王物語外伝Ⅷ アトラスの娘。14

    3人がヤグーと一戦交えた頃、モモコが戦場に到着した
    先行した部隊は壊滅と言っていいほどの状態だった。それはまるで、竜巻にでもあったような凄惨な光景だ。
    200に近い屈強な兵が目立った外傷も流血も無く倒れ伏し、その真ん中に立つのは血にまみれたシミハム。
    体の小さいシミハム用に作られた軽い皮鎧は、そのいたる所が切れ、負傷しているようだった。
    モモコは混乱する。王国兵士が闘っているのは帝国剣士ヤグーのはずだった。
    それがなぜ、王国の兵士とシミハムが戦っているのか理解できない。
    「シミハム、何してるのよ!その人たちは味方よ!」
    モモコの叫びにシミハムはいつものオドオドした目つきではなく、威嚇するような鋭い眼光で睨む。
    「モモコ・・・何でここに・・・味方ですって?その人たちは世話になってる家を襲って火をかけたのよ?
    知ってるでしょ、最初に世話になった人。モモコこそ裏切ったの?」
    「違うわ!その人たちはタラステル家の部隊で私達を助けに来たのよ!」
    ここで信じられない事にシミハムが薄くニヤリと笑った。人を見下すような笑い方で。
    「カッパーさんや陛下からはそんな事、聞いてないわ。私まで騙そうって言うのね。」
    モモコはシミハムの変わりように戸惑う。何がここまでシミハムを変えてしまったのか。
    シミハム自信もわからなかった。いつもの自分であればとっくに逃げ出していた。
    おそらくははじめての実戦で眠っていた闘争本能が無理やり引き出された結果だろう。
    今までの訓練では模擬刀で斬られれば、実際には戦闘が可能だとしてもそれで負けだった。
    だが実戦では鎧の上から斬られても、打点をずらせば、傷を負わせる事すら出来ないことに気付く。
    そうやって攻撃を防ぎながら敵を倒し続ける。もともと集団戦や乱戦は得意だった。
    いわば200連勝したのと同じ自信がシミハムに生まれていた。
    眠っていた闘争本能と実戦で得た自信。それにレベルの高い仲間と切磋琢磨してきた技術が加わり、完全にシミハムは別人に見えた。
    だが、モモコとて自分の信じる正義のためには、シミハムを何とかしなければならない。
    さもなければシミハムは反逆の罪で殺されてしまうだろう。
    自分が何とかしなければ。

10 :外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/04/13(日) 17:57:42.79 0
    マーサー王物語外伝Ⅷ アトラスの娘。15

    先に打ちかかったのはシミハム。
    緩めた多節棍の斜め上からの強烈な一撃。一番威力のある先端部分が避ける様子も無いモモコの左肩へヒットする。
    バキッ、と乾いた折れる音がする。折れたのは「ギョニクソーセージ」。
    モモコの暗器「ビックリ箱」の中の一つ、「棘鎧」だ。木製の武器は勿論、下手をすれば剣でも使い物にならなくする。
    だが、砕けたのは6本のうちの1本。まだまだ攻撃するには不自由しない。
    モモコの通常の攻撃パターンはほとんどが意表を突くことで威力を発するものが多い。
    モモコの武器は「棘鎧」「毒塗り発射針」「超小型ダーツ」「逆メリケン」「超強力電磁石」の5つは知っている。
    訓練では攻撃を仕掛けた隙に、発射針のカウンターでいつも負けていた。
    シミハムはいつもの負けパターンを気にすることなく、棍に繋げた「ギョニクソーセージ」を真っ直ぐに突く。
    コレなら鎧に当てずにピンポイントで攻撃できる。躊躇う素振りも見せず真っ直ぐに急所の喉笛を狙う。
    モモコは掌に装着している「逆メリケン」で喉をかばい、真っ直ぐに後ろへ跳ぶ。
    衝撃を吸収しつつ、敵の動きを単調にするためだ。そして小指がピンと伸びると必殺の発射針が飛び出す。
    それに対してシミハムはそれを読んでいたかの如く、棍の関節を緩め間合いを詰める。
    発射針は散弾と同じで遠いほど広範囲に広がる。一気に詰めた間合いはもう数センチも無い。
    針はことごとく皮鎧に刺さったが貫通する程の威力はない。すぐさまモモコは逆メリケンで顔を狙う。
    シミハムはかろうじて腕で受けるが当たった左手首は赤黒く変色して腫れてくる。
    痛みに顔を歪ませながら、モモコの膝に蹴りを入れる。
    「つっ!」
    「いたぁ」
    お互いの手の内を知り尽くした者同士の死闘は始まったばかりだ。

11 :名無し募集中。。。 :2008/04/13(日) 19:24:56.12 O
    ほっ

12 :外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/04/13(日) 20:32:03.87 0
    マーサー王物語外伝Ⅷ アトラスの娘。16

    モモコは焦れていた。いつもならとっくに勝負がついているはずなのにシミハムは一向に倒れる様子も無い。
    訓練と同じように攻撃は当たっていたが、決定打には至っていない。
    モモコの真骨頂は相手を油断させて置いての奇襲だけに、一番やりにくい相手と言えた。
    超小型ダーツと逆メリケン以外は自分からの攻撃手段が無いためにどうしても受身にならざるを得ない。
    逆メリケンの攻撃も当たってはいるのだが、シミハムの戦意は依然として高い。
    モモコも足を中心にダメージを受けていたし、シミハムは全身傷だらけだ。
    額からも血が流れ顔半分が真っ赤だし、ギョニクソーセージを握る手も血で濡れている。
    発射針は全弾打ちつくし、ダーツも残り少ない。どうしようか思案をする中、一瞬、集中が途切れるモモコ。
    その隙を突いて右下手からの一撃が襲う。避けきれないと判断し間合いを詰める。
    ガッシリと脇で多節棍を抱え込むが肋骨が2,3本持っていかれただろう。
    お返しとばかりに逆メリケンを見舞うが、手首をつかまれる。
    鼻先が触れそうな程の至近距離で見詰め合う。
    もう国がどうの、守る人がどうのと闘う理由は関係ない。
    ただ、目の前のライバルを倒したいという闘争本能だけに二人は支配されていた。
    急にシミハムがスッと身体を離す。何かあるのではと思いモモコは慎重に、一旦距離を取る。
    ここでモモコも勝負に出る。棘鎧を外し身軽にしてから、手直に転がる剣を拾い勝負を決めにかかる。
    (シミハムにも勝てないようじゃ今の攻撃方法じゃダメね。もっと考えないと。)
    そう思いつつ、中段に剣を構える。
    すると、シミハムは何を思ったか、スッと目を閉じ体の力を抜く。
    武器こそ放さないが、先ほどまでの殺気は雲散霧消する。
    「シミハム!馬鹿にして!」
    頭に血が上ったモモコは剣を振りかざし、無防備なシミハムへ渾身の一撃を見舞う。

13 : ◆dO/kErKplo :2008/04/13(日) 20:48:49.77 O
    とうとうシミハムとモモコの戦いが始まりましたね・・・
    ルールの無い現場こそシミハムの真の力が発揮されるのは納得ですね
    このままシミハムが負けるとは思えないので何があるのやら・・・

14 : ◆dO/kErKplo :2008/04/13(日) 20:51:28.47 O
    帝国兵を蹴散らしたミキティらは駆け足で外へと向かう
    当面の目標は達成したとは言えまだまだ迫り来る追っ手を振り払わなくてはならないからだ
    ミキティ、リカチャン、マツーラが弱ってる今戦えるのはゴッチンしかいない
    万に一つの可能性でゴッチンが不意でも突かれたらその時点でアウトなのである
    まあそんな事はほとんど無いだろうが帝国が隠し玉を残してないとも言い切れ無い
    それならばそんな面倒臭い事が起きる前に逃げてしまう、これに尽きるのだ
    走り出して数分は経った頃、ミキティらは城の外へとたどり着く
    そして一派は外に出た途端、遠方から迫り来るあるモノに気づく事となる
    近づいてみて初めてわかるがそのあるモノとは馬車とも見間違うほどに巨大な犬ゾリであった
    ただしそのソリを引く犬はまるで子犬のようにちまちましていてどこにそのようなパワーが隠れているのか不思議なくらいだ
    そしてミキティらはその小さな犬とそれを操る者の顔を知っていた
    「ナッチか・・・ナッチもようやく戻ってこれたんだな」
    ナッチ・オソルトワルツ・・・彼女こそがミキティ一派らの最大の隠し玉とも言うべき存在だ
    彼女もまたゴッチンやリカチャンと同じく元黄金剣士であり、帝国を支える柱と呼ばれていた時期もあったと言う
    そのようなナッチが何故にしてミキティに加担しているのかは定かではないが
    なんにせよ黄金剣士クラスの猛者が3人もミキティ側についているというのはかなりの脅威だ
    「ミキティ~助けにきたべさ~」
    一派らの負傷を確認したナッチはすぐにみなが思いのほか手こずった事を悟る
    しかし足である自分が駆けつけたのならもう大丈夫
    後は全員をこの大型ソリに乗せ、荒地をも平気で走りぬくアサミに引っ張らせれば良いだけなのだ
    馬なら脚を壊してしまうような段差でもアサミならば大丈夫
    アサミはパワフルに、そして素早く目的地へと駆けていく
    「ナッチさん今すぐいくべ~みんなそこで待っててね~」
    だがよく見ると様子がおかしい
    どうもナッチは早くこちらに向かおうとするあまりブレーキの事を考えてないようなのだ
    このままだとアサミは猛スピードで突っ込み強く衝突してしまう事だろう
    そういえばナッチは犬ゾリの扱いを覚えて日が浅いと聞くが・・・
    「ナッチブレーキ!!ブレーキ!!」
    「え?なんか行ったべ?」
    「もう良い!!私が止め・・・」
    犬ゾリを止めようと果敢にも前に出たマツーラだったが、それも虚しく一派らは一人残らず轢き飛ばされてしまった

15 :名無し募集中。。。 :2008/04/13(日) 21:09:00.26 0
    そして帝国に平和が戻りましたとさ

    続け

16 :外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/04/13(日) 21:09:01.17 0
    ナッチ&あさみきたーーーー!!
    でも、ナッチだけは帝国側だと思ってたんだけどな~

    シミハム外伝の方は大体書きあがってるんですが結末どうしようか思索ちゅうです

17 :名無し募集中。。。 :2008/04/13(日) 21:10:57.33 O
    相変わらずうまくネタにしますなww

18 :名無し募集中。。。 :2008/04/13(日) 21:34:59.73 0
    前方確認不注意ww

19 :名無し募集中。。。 :2008/04/13(日) 21:46:19.68 0
    娘。リーダー経験者=帝国側
    その他=ミキティ一派
    と勝手に想像してたのでナッチの登場は納得

20 :名無し募集中。。。 :2008/04/13(日) 22:01:58.01 0
    過去の人>帝派
    今の人>帝国&王国じゃね?

21 :名無し募集中。。。 :2008/04/13(日) 22:08:49.33 O
    四天王最強が自称になっちゃったからねェw
    優先順位はあっても全員めけてーを裏切っても不思議じゃないから侮れない

22 :名無し募集中。。。 :2008/04/13(日) 22:32:36.79 0
    眼を閉じて気を収めるとこは何か中国武術の達人ぽくていいね
    こういう闘いの描写は好きだわ

23 :外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/04/13(日) 22:56:57.63 0
    マーサー王物語外伝Ⅷ アトラスの娘。17

    何故こうなってしまったのか、シミハムは考える。
    考え直してみてもコレは避けられなかったと思える。
    ならば全力で目の前のモモコを倒すしかない。
    自分は正しいと思う方向へ進んできた。
    そう思うとスッと体と心が軽くなる。目の前のモモコは鎧を脱ぎすて剣を拾った。
    不思議な感覚が身体を包む。モモコの考えている事が手に取るようにわかる。
    静かに目を閉じると、モモコの呼吸が聞こえてくるようだ。それに自分の呼吸を合わせてみる。
    すると自分が周りの景色に溶け込み、まるで水にでもなったような気分になる。
    静かに高原の中を流れる清水。厳つい岩の間を静かに流れる清流。
    そこへモモコの渾身の一撃が頭上から襲う。この剣の一撃は防ぎきれない。
    シミハムは静かに持っていたギョニクソーセージを三本束ねて頭上にかざして攻撃を受け止める。
    そしてシミハムは目を閉じたまま棍に刃が食い込んだ一瞬、ギョニクソーセージを斜めにし剣の軌道をそらす。
    モモコの剣はそれらを一気に切り飛ばし、シミハムの左肩をざっくりと切り裂いた。
    だが、清流はここから激流へと変化する。
    両手に残ったギョニクソーセージの残骸。右手には1本の棒と長さが半分になった2節棍。
    その2節棍で先ほど痛めたモモコの脇腹へ一撃。
    続けて下段の攻撃は膝に、最後の一撃はモモコのコメカミにヒットする。
    元々、軽めに作ってあるギョニクソーセージの一撃だけに致命傷にはならなかったが、気絶させるには十分な打撃。
    「・・・な、なんで・・・」
    モモコが信じられないといった顔でばったりと倒れこむ。
    その後には耳が痛くなるような静寂だけがシミハムを包む。

24 :名無し募集中。。。 :2008/04/13(日) 23:54:26.37 0
    smhmはアナーキーだな

25 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 00:13:55.08 O
    シミハムかっけー!

26 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 00:47:13.27 O
    >>20
    キッカやツボハッチあたりはすでに過去の人か

27 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 01:04:53.11 0
    北斗のトキみたいだな

28 :外伝・二人の堕天使 :2008/04/14(月) 01:38:40.95 0



    一方、こちらは王国兵の一団。
    一見ただの戦闘演習をしているかに見える一団だが、その剣の先は確実に帝国のほうへと向けられていた。
    帝国兵らしき集団を見つけ次第、小競り合いを起こす気でいるのだ。今は周囲に小国として軽んじられてい
    るマーサー王国、帝国との戦争は無謀だと常識人は考えるだろう。しかし王国は確実に力をつけている上に、
    最近は帝国が和平路線に転換しつつあるという。その隙を突いて適度に帝国を痛めつけた所で条件付の停
    戦にまで持っていく。そのことはメロニアやシスコムーンなどの近隣諸国に「王国は帝国に伍する力を持って
    いる」という十分なアピールになる。王国の一部の貴族たちが書いた筋書きであった。
    このまま西に進めば、帝国の警備隊と衝突するのは明らか。その機を窺がおうと、兵の一人が双眼鏡に目を
    通した時のことだった。
    「たっ隊長!東から物凄い勢いでこちらに向かってくる二人組がいます!!」
    慌てふためき、この一団の指揮官に報告する。
    「何だ?この近くには牧畜農家が数軒あるだけだと聞いていたが」
    帝国兵がこちらに気づいて奇襲をかけるなら、西の方角からのはず。隊長が訝しがっていると、隊の遠くのほ
    うで男の野太い悲鳴が聞こえた。
    「敵襲!敵襲です!!先ほどの二人組が、隊に攻撃を仕掛けています!!」
    「何者かは知らないがたったの二人、すぐに片付けろ」
    まさかこの数分後、隊が全滅することになるとはつゆ知らず。
    隊長は遥か西の先にある帝都のほうへ向き直った。

29 :外伝・二人の堕天使 :2008/04/14(月) 01:40:22.44 0
    「きさまら何者だ、名を名乗れ!!」
    仲間の一人をやられ激高した兵士の一人が、目の前の小さな少女たちに向かって叫ぶ。
    「うちらはここら一帯を仕切ってる野盗や。うちはキラワ・レーテ・ルンダヨや。で、こいつが…」
    「フットル・ユンジャ・ネヨ…だっけ?」
    「あほか!もうどっちでもええわ、とにかくお前ら身包み全部はいだるから覚悟しいや!!」
    物覚えの悪い相方に呆れつつ、アイボンは背中から自らの武器を取り出す。
    「死んだら堪忍してや。うちの『ボウサンガヘヲコイタ』は手加減できるもんと違うからな」
    銃軸の周囲に六本の銃身、それが一斉に火を噴いた。
    連射された銃弾が、次々に兵士たちの体を貫く。あっという間に4、5人の兵士たちが地に伏した。
    「くそっ、弓兵!あいつの動きを止めるんだ!!」
    素早く体を屈めて弓を番えた兵士が、アイボンに照準を合わせる。しかし。
    「それはさせないよっ」
    いつの間にか目の前に、もう一人の少女が接近していた。ノンは弓兵の懐に入り、その腹にガン
    トレット『ジュッカイバライ』を装着した拳をめり込ませる。一撃、二撃、三撃、まるで拳のマシンガ
    ンのようにヒットするその拳は弓兵の着ていた鎖帷子をずたずたに切り裂いた。
    「銃を持ってるチビには後ろから回り込め!素手のチビにはリーチのある武器で応戦しろ!!」
    指示通りにアイボンの後ろに回りこむ兵士たち、だが自らの浅はかさをすぐに知る。銃かと思わ
    れた武器が、まるで剣のように自らに振るわれたからだ。
    「うち一応剣士なんでな。こういう使い方もできるんやわ」
    よく見ると銃身の周りが、鋭い刃に覆われている。退けば弾丸に狙われ、近づけばばっさり斬ら
    れる。彼女の隙を突こうとした兵士たちは、どちらかを選択せざるを得なかった。

30 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 01:41:59.41 0
    一方、複数の兵士に囲まれたノンは。
    「近づく暇も与えず串刺しにしてくれる!!」
    槍を構えた兵士たちが、中心のノンに向かって切っ先を突きつける。ところが当のノンは涼しい顔。
    「どうぞー、どこからでも」
    「バカめ、死ね!」
    一人の声を合図に、一斉に襲い掛かる槍。よける素振りさえ見せないノンは哀れ全身を槍で貫か
    れてしまった。
    と思いきや、各々の槍は何もない地面に仲良く刺さっていた。
    「やつがいない!」
    一人が焦りの声をあげるや否や、槍がまるで千歳飴のようにぽろぽろと斬り落ちていく。他の者
    の槍も同様に崩壊し始めると、一同はパニックに陥った。のもつかの間、各々が尻を押さえて倒
    れ込む。ノンが所謂「カンチョー」をかましたのだ。ガントレットをつけた手で。
    「ノン、汚いなぁ」
    「使ったあとちゃんと洗ってるもん」
    「そういう問題と違うわ。にしてもこいつら相手に『フィッシング』使うことないやろ」
    「えーっ、だってマリちゃんに教わったばかりだから使ってみたくてさ」
    フィッシング、とは彼女たちの師であるヤグー・ミニマロン・カリスマリの得意とする体術である。
    常人を超えた素早い動きで残像を作り、そこにあたかも本人がいると思わせる。それを見た相手
    がまるで釣られるように残像に攻撃を仕掛けてしまうのだ。ちなみにヤグーの使うフィッシングは
    それよりもさらに上を行く「ビッグ・フィッシング」と呼ばれている。

31 :外伝・二人の堕天使 :2008/04/14(月) 01:45:25.33 0
    「こ、これは一体どういうことだ!!」
    報告が途絶えたのを怪しく思った部隊長が様子を見に来ると、10数人の兵士が倒れていた。
    目の前にいるのは二人の小さな少女。
    「おー、あんたがここの隊長さん?まあ、楽しくやらせてもらってますわ」
    「ぐ…たかが野盗が調子に乗るなよ。王国の威信にかけて、貴様らを生きては帰さん!」
    隊長が手を上げると、残りの40名あまりの兵隊たちが即座に集結する。
    「アイボーン、もうさっさと終わらせちゃおうよ」
    「せやな、あれ使うか」
    「おっけー」
    二人は目配せをして、それから動き始めた。
    アイボンは長物の武器を振り回し、敵兵たちをなぎ倒す。そしてノンは持ち前のフットワークで
    周囲をかく乱する。
    「こいつら、チビのくせして大胆な動きしやがる!!」
    「アホか、『小さいヤツほど大きく踊れ』って言うやろ!」
    ヤグーが自らのチームを結成した時に最初に彼女たちに教えたのが、その言葉であった。
    二人の予想外の熾烈な攻撃に兵士たちが包囲網の輪をつい、広げてしまう。すると、ノンが急
    に地面に仰向けになり両足を屈めた。そこへ、アイボンが全速力で駆けつけ、ノン目がけてジ
    ャンプした。アイボンはノンの両足の裏にちょうど自らの足裏を合わせるように着地。そこから
    さらにジャンプをすると同時にノンがアイボンを上空高く蹴り上げる。凄まじい勢いで天空高く
    舞い上がるアイボンを、ぽかんと見ている王国兵一同。
    「これでしまいや!!」
    手に持った特殊ガトリング銃「ボウサンガヘヲコイタ」が、眼下の王国兵たちに雨あられのよう
    な銃弾をお見舞いする。ばたばたと倒れてゆく兵たち。アイボンが地上に着地した時には、ノ
    ン以外に立っている者はいなかった。

32 :外伝・二人の堕天使 :2008/04/14(月) 02:09:38.57 0
    「歯ごたえなかったね。これならゾネ族のほうがよっぽど強いわ」
    一仕事終え、標準語に戻ったアイボンが肩を回して言う。
    「アイボンはいいよね、ノンはアイボンの撃った銃弾を避けたり弾いたりしなきゃいけないのに」
    「いいじゃん、それもリーダーの仕事だよ」
    不平面するノンをあしらいながら、アイボンは東のほうへ歩き出した。
    「は?いつからノンがリーダーになったのさ!て言うかもう行くのアイボン!待ってよー!!」
    遅れてノンもアイボンの後を追いかけてゆく。
    あっという間に一部隊を壊滅に追い込んだ二人。さすがは黄金剣士、と言いたい所だがこれは
    彼女たちの実力の片鱗に過ぎない。
    ヤグー・ミニマロン・カリスマリとともに組んだチームは、戦争の際に特攻部隊として投入される
    ことが多かった。三人の背格好と、部隊の威力がまるで小さなモーニング帝国そのものだ、とい
    うことから彼女たちの部隊はミニ・モーニング略してミニモニ隊と呼ばれていた。
    一方、ノンとアイボンが壊滅させた王国の部隊の中に、数人の生き残りがいた。
    その一人が現在の王国を支える食卓の騎士が一人・ウメサン・アラブ・ソイビーンの父であるスデ
    デ・ゴキツカム・ソイビーンである。「銃は剣より強し」を身をもって体験した彼は王国に生還した後、
    娘に重火器の使い方を教えるようになったという。

33 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 02:43:43.96 O
    スカイラブw

    うまく繋げるね

34 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 05:04:30.98 0
    あげ

35 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 06:24:05.32 0
    >>32
    梅父スゲー


    それはとにかく遥かな西の戦士は無視されているのは許せん

36 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 07:38:34.54 O
    そろそろ『北の氷壁』リンネの登場か

37 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 09:18:14.45 0
    投げまくりか

38 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 11:06:42.85 O
    从o´ー`从 zzz

39 : ◆dO/kErKplo :2008/04/14(月) 12:23:19.98 O
    「ごめんごめん、まあ皆丈夫そうで良かったべさ」
    大型の犬ゾリに乗った一同は誰も口を開こうとはしなかった
    いくらよく鍛えられた戦士達とは言え一歩間違えば轢き殺されるところだったからだ
    せっかく帝国兵から逃れる事が出来てもこんなところでくたばってしまえば意味が無い
    しかし轢き飛ばした張本人はまるで罪を感じてはいないようで
    「お詫びに帰りは全速力でアサミを走らせるべ、アサミが本気を出せばあっという間に・・・」
    ナッチのこの態度にはキレたのかマツーラは胸倉を掴み怒鳴りだす
    「ナッチの運転で安心なんか出来る訳無いでしょ!?私が運転した方がまだマシだっての
     ほら代わって代わって」
    「え、でもマッツーは新しいアジト分かるの?」
    「は・・・?何それ」
    マツーラはそんなの聞いてないぞと言った感じで辺りを見回す
    やがてその視線はコンコンの方へ向けられ、コンコンもそれを感じ取る
    「コンコンまさかあんたまた・・・」
    「はい、別にマツーラさんには言わなくても良いかと思って・・・」
    「またかよー!!」
    またしても一人だけのけ者にされたと自覚したマツーラは疲れ果てその場にグッタリと倒れてしまう
    そして今回はさすがに堪えたのか珍しくも瞳に涙が浮かぶ
    「なんでいつもこうなの?傭兵だから?・・・ちょっとさ、さすがにショックなんだけど・・・」
    「いえ違います!決してそんなのじゃないんです
     ただマツーラさんはあれこれ考えさせるよりただ戦わせた方がよく働くと思って」
    「ああ、そう・・・」
    コンコンの表情が本気だっただけにマツーラはより一層ショックを受けてしまう
    マツーラがこんな感じのテンションになった時は決まってミキティの出番で、今日もフォローを入れるように説明が補足されるのだった
    「マツーラ、正直言うともうあのアジトは場所が割れてるんだよ」
    「えっ!?」
    ミキティはマコが盗み聞きしていた事、そして近いうちに帝国か王国のどちらかと接触を取るであろう事を説明する
    となればこれ以上今までのアジトを拠点とするのは危険極まりない
    「これからはマーサー王との根気勝負だが・・・長ければ半年から一年はかかるかもしれない
     なんせあの王は相当意地っ張りだからね」
    「だからその期間を無事に過ごせる新たな隠れ家が必要なんです」


40 : ◆dO/kErKplo :2008/04/14(月) 12:37:31.09 O
    >>19-20
    実際その二つを兼ねあわせているのかもしれません
    実はその場で思い付いたりした順に割り振ってたりしてたんですけど
    気付けばそんな規則になってましたねw
    まあ現メンと歴代帝王が国を守るのは当然か・・・
    あ、登場人物に関してはもうあらかた出尽くしました
    あとは一人か二人出るか出ないかってとこですね


    >>外伝さん
    これは・・・きよみず!
    そうなんですよ、シミハムは流れを感じ取って自然体で動くタイプにしたかったんですよ
    そういえば本編では最近シミハム活躍してませんね・・・


    >>双子外伝さん
    週刊ビッグフィッシングとか梅パパとかネタ満載ですねw
    しかしこのコンビは自由奔放で強いなあ
    辻がファイター系で加護がガンナー系というのはイメージしやすいですね
    (それでいて二人とも剣の要素を持っているからすごい)

41 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 14:05:05.22 O
    从o´ー`从 zzz

42 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 15:51:54.20 0
    王様昼寝中。。。

43 :ウメサン決心中。。。 :2008/04/14(月) 15:53:34.34 O
    「翔ぶ翔ばない行く止める また迷うこの気持ち
                         素直になって待つ 自由になる瞬間」

               : :
    .          : /\ :
    .        : ノノ~ハヽ :
          : / リl|;´∀`l| <時々進めないもがくけど何か立ちはだかるけど私を試すけど
        : / └─O─O┘  \ :
    .    :  ̄ ̄ : (  ) ) :  ̄ ̄ :
      _,,..-―'"⌒"~ ̄"~⌒゛゛"'''ョ
     ゛~,,,....-=-‐√"゛゛T"~ ̄Y"゛=ミ
     T  |   l,_,,/\ ,,/l  |
     ,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,,/
     ,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /
     _V\ ,,/\,|  ,,∧<ニ:彡


44 :ウメサン決心中。。。 :2008/04/14(月) 15:55:51.44 O
             「幸せは何処にでも待ってる 何処へでも行ける私」

                         /\
                        ノノ~ハヽ
    .                  / リl|;´∀`l| <どりゃー!
                    / └─O─O┘ \
                     ̄ ̄(_ノ_丿  ̄ ̄ ̄
                     彡
      _,,..-―'"⌒"~ ̄"~⌒゛゛"'''ョ         「この道その先へ…」
     ゛~,,,....-=-‐√"゛゛T"~ ̄Y"゛=ミ
     T  |   l,_,,/\ ,,/l  |
     ,.-r '"l\,,j  /  |/  L,,,/
     ,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /
     _V\ ,,/\,|  ,,∧,,|_/          ――投げっ放し!完――

45 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 17:45:40.01 O
    保全

46 :外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/04/14(月) 19:07:45.07 0
    どこ行くんだウメサンww

47 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 20:11:29.28 O
     ノノハヽ ウメェ~
    .リl|*´∀`l|   ii
     ∪  つ[]  ハ
     (⌒つと)  |コ| <ニ:彡

48 :まぁさパパ ◆WTfH3549Z6 :2008/04/14(月) 20:11:58.23 O
    こんばんはとゆいたいです

    あげ


49 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 21:28:40.14 0
    あげほ

50 :外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/04/14(月) 21:58:36.00 0
    マーサー王物語外伝Ⅷ アトラスの娘。18

    戦闘の高揚感が去った後、いつもの精神状態に戻っていくとシミハムは我に返る。
    数多の敵兵を倒し、あのモモコをも倒してしまった。
    「・・・モ、モモコ・・・、大丈夫?」
    小さな小さな声で呼びかける。が、返事が無い。当然だ、自分が倒したのだから。
    仲間をこの手で、しかも実戦で倒す。大それた事をしてしまったと、徐々に恐怖が襲ってくる。
    完全に理性を取り戻したシミハムは、モモコの肩を掴んで揺さぶり、目を覚まさせようとする。
    「モモコ・・・モモコォ!」
    「待て、あんまり動かすな。頭を打ったからな。」
    シミハムが涙ながらに振り返ると、そこには立っていたのはチサンだ。後ろには農場の主人達もいる。
    「よかった、無事だったんですね。でも、私・・・」
    「知ってるよ。ずっと見てたからな。おい、シミハムの仲間をアジトに運んでやれ。
    シミハム、ここは黙ってついてきてくれ。全部、話すから。」
    そう言うと、モモコを簡単な担架を作り運ぶ。シミハムは恐怖と事態を飲み込めないのとで呆然としながらついていく。
    「ああ、それとお前の仲間って、まだ、いるんだよな?」
    「え、ああ、はい・・・」
    そう言って、振り向くと。
    「ゴメンな、さっき、3人ほどぶっ飛ばしちまった。一緒に謝ってくれよ。」
    事も無げに言うチサンの言葉に、シミハムは驚く。自分とモモコ意外といえば、マイミ、ウメサン、メグの3人だ。
    食卓の騎士の中で実力は5指に入る3人だ。自分よりも確実に強い者を一人で倒したという。
    さっき、戦闘が行われた場所に行くと、マイミとメグを介抱しているウメサンが一行を見つける。
    「あー!さっきの!なによ、とどめでも・・・って、シミハムじゃない、どうしたのよ!」
    「あのね、ウメサン・・・」
    そう言って、事情を説明する。ウメサンは腑に落ちない表情だったが、さっきやられたばかりで逆らう気は無いらしい。
    大人しくついてくと、戦場になった場所からさほど遠くない場所にそのアジトはあった。

51 :外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/04/14(月) 22:30:37.07 0
    マーサー王物語外伝Ⅷ アトラスの娘。19

    話し合いは翌朝する事になった。
    ヤグーに落とされたマイミはグーグーいびきをかいて寝ているだけだが、モモコは頭を打っているため大事を取ったのだ。
    目を覚ましたマイミが暴れるのを何とかなだめ、何とか話しが出来る状態になるのに小1時間ほどかかった。
    「私はモーニング帝国の剣士でヤグー・ミニマロン・カリスマリだ。騙しててゴメンなシミハム。」
    いきなりの自己紹介に5人は固まってしまう。帝国剣士といえば、戦場に在る者にとって憧れの的だ。
    それに帝国剣士団は補充を繰り返し、剣士の中から帝王を輩出し、帝国の黄金期を築いていた。
    ヤグーといえば、帝国剣士団の創世記から在籍し、特に剣師団内の特殊部隊などには必ずといっていいほど、選抜され最近の活躍は目覚しい。
    最強剣士といえばゴッチンやナッチだ、国として部隊を編成する際に真っ先に名をあげられるのがヤグーだと言われていた。
    そんな大物がこんな山奥で何をしているのか。
    ヤグーが事の顛末を話し始める。自分が知らない事は農場の主人、実は特殊部隊員が事情を説明した。
    「シミハムが闘ったあいつらは、帝国の兵士なんだ。」
    「えっ!」「でも、ヤグーさん、やられるの見てたじゃないですか。」
    一同はヤグーの言葉に驚きく。
    「実は帝国もいろいろあってな。あいつらは元老院派の奴らなんだ。
    ユウチャン、いや先代のナカジェリーヌ29世の時代には自分達を守るために闘ってた。
    大きな敵も今の所はいなくなった。カオリンの時代になって、拡大から維持に移ったんだ。
    性格も温厚だしな。それが元老院には気に入らなかったらしい。
    隣国のメロニアや新興国のマーサー王国と戦争を起こす工作をしていたらしい。
    そこにお前らが来ちまってな。シミハムがやったほかにあと500くらいは残ってる。
    すまなかったな、とばっちり食わせちまって。」
    5人は何といっていいかわからない。初陣であり国の事情を理解できるほど大人でもなかった。
    だが、その中で口火を切ったのはシミハム。
    「チサ・・いえ、ヤグーさん。そう言う事情なら王国も黙ってられません。私達も戦います。」
    シミハムの毅然とした態度に他の4人は口を挟む事が出来なかった。
    それが正しいような気がした。

52 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 22:45:01.66 0
    >>51
    >帝国剣士団の創世記から在籍し

    本人の宣伝工作を真に受ける(・A・)イクナイ!!

53 :外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/04/14(月) 23:00:52.19 0
    >>52
    ああ、そうですね。言葉が違いましたね
    「剣士団が活躍し始めてすぐ」の方が近いかな

54 :名無し募集中。。。 :2008/04/14(月) 23:40:17.41 O
       @''^~^'@
    .  ((*´∀`) ウメェ~
    o(~~     )
     `u''u'-u'u   (( <ニ:彡 ))

55 :名無し募集中。。。 [sage] :2008/04/15(火) 00:06:46.97 0
    誰?

    ミキウールとひ辻じゃないよな

56 :まぁさパパ ◆WTfH3549Z6 :2008/04/15(火) 00:36:22.65 O
    寝るからあげ

    オヤシミなさい

57 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 01:04:17.90 0
    外伝でちょくちょく元老院って言葉が出てくるけど
    本編でまったく出てこないとこをみるとその間に消滅したのかな

58 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 01:40:41.94 0
    元老院というよりもゼーレ的な気がする

59 :外伝・二人の堕天使 :2008/04/15(火) 02:34:22.70 0



    アイボンとノンが高原地帯で激戦を繰り広げている頃。

    帝都の中心である城で、帝王カオリンは一人悩んでいた。
    「帝王、また交信ですか」
    あまりに上の空な顔をしているので、傍らにいる剣士団長のヤススもそんな突っ込みをしてしまう。
    我に帰ったカオリンは、大きなため息をついた。
    「あのねケイちゃん」
    ヤススの本名である、ヤスス・ダーヤス・ケメコ。彼女と特に親しいものはケメコの頭文字「K」をも
    じってケイちゃんと呼ぶ。しかし帝王とその部下である剣士団長という関係を超えて、しかも王の間
    という非常に公的な場所においてカオリンがケメコをケイちゃんと呼ぶのは異例のことであった。
    「今回のノンちゃんとアイボンのドラエモンヌ派遣のことなんだけど」
    「心配ですか?」
    カオリンは首を横に振る。
    「ううん。あの子たちなら大丈夫。でも今回の派遣を決めたのは、カオじゃないんだ」
    「えっ」
    「元老院の連中が、あの子たちを名指ししたの」
    ケメコはさすがに驚きを隠さずにいられなかった。元老院と言えば、諸派にこそ分かれてはいるが
    帝王の打ち出した和平政策に揃って苦い顔をしてみせた連中だ。それが一体どういう風の吹き回
    しで。ケメコはその思惑の裏側にあるものを疑わざるを得なかった。

60 :外伝・二人の堕天使 :2008/04/15(火) 02:36:32.76 0
    「一体、何のために…」
    「わからない。でもあいつら、『カオリン帝王の和平政策、考えてみればこれほど帝国に利益を
    もたらすものはありますまい。我らの考えはもう古いのかもしれませんな』とか言って」
    「念のため、隠密を一人ドラエモンヌに忍ばせています。何か妙なことがあれば、すぐさまこちら
    に報告が来る手筈に」
    「そう…」
    それでも浮かない顔のカオリン。するとケメコは、
    「帝王のあんたがそんなんじゃ、あんたを慕ってついてきてる剣士たちや帝国民はどうすれば
    いいのよ。あの子たちはあれでも黄金剣士なんだから、何も心配することはないわ」
    と静かに言った。その言葉がまるで二人とも一兵卒だった頃のもののように、カオリンには感
    じられた。
    「ありがとね、ケイちゃん」
    「帝王、一人でお悩みにならないで下さい。私が、それにみんなが帝王の力になれるように尽
    力しますから」
    そしてようやく、帝王は表情を緩めるのだった。


61 :外伝・二人の堕天使 :2008/04/15(火) 02:38:24.33 0



    帝都の夜は更けてゆく。

    ここは帝都の貴族街にある、大きな屋敷。
    その大きさは王城に匹敵するほどのものであった。元老院議長のファイブウッド・ヨコハマ・タソガ
    レンの邸宅である。その邸宅を、数人の従者を連れて一人の男が訪れる。
    応接間に客人を通した執事が部屋を去った後、屋敷の主であるファイブウッドが現れた。
    「これはこれはベーヤン卿、こんな夜更けに何の御用ですかな?」
    「この部屋は今、私と貴殿の二人きりだ。そのような三文芝居は必要あるまい」
    ベーヤン卿と呼ばれた口髭を蓄えた男が、憮然とした表情でそんなことを言う。
    彼の名はベーヤン・ゲーヒー・モトアリス。元老院において強大な発言力を持つメンバーの一人だ。
    「それもそうですな。要件はこれからの流れの説明、といったところですかな?」
    「ああ。まずは厄介な二人を口実をつけて僻地に飛ばした。その次の段階をまだ聞いていなかった
    のでね」
    「その点ならご心配なく。私の部下の筋書きによれば、まもなく帝王の和平政策は崩壊します」
    目を細めて笑うファイブウッド。しかしその糸目の奥は深い闇に覆われていた。
    「なるほど。確かにあの跳ねっ返りの二人なら早々と騒動を起こしてくれそうだ」
    「国際的な信用を失ってしまった帝国は、再び覇王への道を歩まざるを得なくなる、というわけです」

62 :外伝・二人の堕天使 :2008/04/15(火) 02:40:19.20 0
    「ふふふ、素晴らしい」
    ファイブウッドの話を聞き、ベーヤンは笑いを隠すことができない。もともとモトアリス家は戦争特需に
    よって成り上がった貴族であり、その収入源を断つような和平政策は許しがたいものであったからだ。
    「さらに、我らが念願の黄金剣士の排除と帝王の傀儡化を実行します。まあ、あの二人が問題を起こ
    せばこれも容易いでしょうね」
    「ほう。貴殿のことだ。すでに手なづけた帝王候補がいるのだろう?」
    大きく頷くファイブウッド。
    「タソガレンの領地から、優秀な人材を見つけてきまして。今は帝国剣士団の新兵ですが、彼女には
    資質もそして野心もある。帝王の座に就くのも、そう遠い日のことではないでしょう。もちろん、わがタ
    ソガレン家が全面的にバックアップしますが…ね」
    「それは頼もしい。我がモトアリス家もそのご威光にあやかりたいものだ」
    「加えて私の部下に非常に優秀な参謀がおります。これもまた現在は帝国剣士団の新兵ですが、今
    回の筋書きを書いたのは全て彼女なんですよ」
    「空恐ろしいまでの才能だ。この策が成れば、の話だがな」
    破滅への序曲は、すでに始まっていた。

63 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 03:16:32.65 O
    なんだか話が大きくなってきてるような気がするwひとごとながら大丈夫かな?と思います

64 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 06:46:56.46 0
    本編と外伝さんの銘々伝が同時進行して微妙にリンクしてんのが何かいいね

65 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 06:54:53.16 0
    やっぱゼーレだ


    自分たちが傀儡を制御できなくなるという点まで一緒w

66 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 07:18:28.22 O
      @'''^~^''@
    . ((*´(∀)`)) <ウメェ~♪
      (U[| ● :(m==□
       ヽ-┬-イヽ
       ┗┳`し'、_)
        .┷

67 :まぁさパパ ◆WTfH3549Z6 :2008/04/15(火) 08:42:05.32 O
    おはようとゆいたいです

    朝の保

68 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 09:13:34.73 O
    でもファイブウッドは現帝王、モトアリスは元帝王つまり帝を推しているわけでこの馬鹿騒ぎてじつは代理戦争?

69 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 09:18:36.55 O
    偶然かも知れないが「テラガッシュク」をしてない騎士が王になるとやらかす件について

70 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 12:41:23.07 0
    まんこ

71 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 14:16:10.01 O
    保全

72 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 15:59:57.83 O
    从o´ー`从 zzz

73 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 18:09:37.58 O
    陛下 落ちます

74 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 19:12:23.53 O
    从o´ー`从 zzz

75 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 20:32:25.96 O
    609

76 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 20:43:33.28 0
    シミハム伝楽しい

77 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 21:02:09.58 O
          ノノハヽ
    .     リl|*´∀`l|   ウメウメヒョイヒョイ♪
    .   (( ⊂   ノつ ))      ウメヒョイヒョイ♪
          (_⌒ヽ
    <ニ:彡 ≡  )ノ `J

78 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 21:04:54.37 0
    ウメサンすっかり気狂いピエロだな

79 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 22:13:56.30 0
    あげ

80 :外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/04/15(火) 22:49:49.10 0
    >>76
    ありがたいことです
    最後の締めがうまくまとまりませんw

81 :名無し募集中。。。 :2008/04/15(火) 23:36:06.94 O
    ボクのシミハム外伝は外伝さんのが完結したら出しますのでガンバレーなのです。。。

82 :外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/04/16(水) 00:27:41.44 0
    頑張ります
    あと1,2話なんですけどなかなか進まなくて・・・
    明日ぐらいにはなんとかしたいですねw

83 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 00:42:01.64 O
    ベリキューだけでなく善良な市民にまでお見舞いするシェフシミハムのクリスマスパーティー

84 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 00:52:21.43 0
    川´・_・リ<打ち抜くゾー

85 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 03:51:16.57 0
    このあとすぐ

86 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 04:05:08.86 0
    あげほ

87 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 04:10:02.89 0
    シミハム外伝はエヴァの最後の方でアスカが覚醒してエヴァシリーズと戦った時に似たカタルシスがある

88 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 04:49:47.97 0
    シミハムの手料理で全滅END

89 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 06:18:16.58 O
    从o´ー`从 zzz

90 :まぁさパパ ◆WTfH3549Z6 :2008/04/16(水) 08:45:50.86 O
    おはようございますとゆいたいです


    悲運の国王は…続く


91 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 09:00:37.53 0
    もはや元はどういう話だったか忘れそうだ

92 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 12:21:56.87 0
    ほぜんしる

93 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 12:27:57.33 0
    おちるで

94 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 12:37:11.65 0
    なぜ6分で落ちると思ったの?

95 :まぁさパパ ◆WTfH3549Z6 :2008/04/16(水) 14:16:34.83 O
    午後の保全

96 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 15:48:02.91 O
    保全

97 : ◆dO/kErKplo :2008/04/16(水) 17:15:38.72 O
    元老院はアップフロントタレントなんですねw
    となるとあの人とかもいずれ出てくるのかも、、、


    続きはこれから書きます

98 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 18:41:21.01 0
    まんこ

99 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 20:04:39.82 0
    あげ

100 :まぁさパパ ◆WTfH3549Z6 :2008/04/16(水) 20:41:12.87 O
    腹痛い
    100


101 :作者です :2008/04/16(水) 20:50:02.09 0
    テスト

102 :作者です :2008/04/16(水) 20:51:56.16 0
    おお書けました!
    今携帯からネットブラウザを使って見ています
    移転の影響か携帯のブラウザじゃ見れなくなって、、、
    でもこれなら問題無いですね
    書き込みまーす

103 :作者です :2008/04/16(水) 20:53:45.37 0
    「ふぅん、そんな事があったのね・・・」
    説明を受けたマツーラは納得したのかこくりと頷く
    情報が筒抜けになっていたのは正直驚きだったがこれほどに迅速な引越しならば問題も無いのだろう
    何故なら一派らの仕事は既に9割がた終了しているので情報が漏れていようが構わないのだ
    後はマーサー王が折れるのを待つだけ・・・誰にも気づかれないような場所に篭っていればそれで目的は達される
    「でもそんな都合の良い場所なんてあるの?こんなでかいソリで行ったらバレそうな気がするんだけど」
    マツーラの言う事はもっともであった、長期的に隠れるのなら前回以上に辺鄙な所を本拠地にせねばならない
    しかし王国と帝国の両方を敵にまわした今そのような場所は存在するのだろうか?
    「国内はどう考えても危険よね・・・じゃあ国外?・・・でもそれは・・・」
    「国外は駄目だね、それだと成功しても国内に戻る保証が無くなってしまう
     無理に動かそうとしたら私達全員叩っ斬られてしまうよ」
    「うん分かってる・・・じゃあいったいどこに行くつもりなの?」
    マツーラの問いかけに答えたのはソリの操縦員であるナッチであった
    「普通に国内だべ?一応目立ちにくい所ではあるけど3ヶ月持てばいいとこだべさ」
    「は?3ヶ月じゃ全然時間足りないんじゃ・・・」
    まるで理の適ってないような事を言うナッチだったがその顔は真剣そのものだった
    そして頭の中がハテナマークなマツーラにコンコンとミキティが説明を補足する
    「3ヶ月持てば十分なんですよ、ここからはカノンの腕次第なんですけれどね
     カノンの調子が良ければ帝国と王国を更なる混乱に陥れる事が出来ます」
    「隠れ通すのも大事だけどそれ以上に相手を戦わせない状態にする方がもっと大事なんだよ
     最悪帝国剣士と食卓の騎士だけが残ったとしても・・・今の戦力ならば勝てる」

104 :外伝担当。。。 ◆GQ0CKkKqlU :2008/04/16(水) 22:10:00.24 0
    どうなる本編wktk

105 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 22:16:35.35 O
    何かまだまだ長くなりそうだな

106 :名無し募集中。。。 :2008/04/16(水) 23:31:30.25 0
    うむ
最終更新:2009年05月25日 23:16