第12話 こちら葛飾署亀有うんたらかんたら


「分かったぞ。また両津の仕業だな。全く……仕方のないやつだ」

 この殺し合いは、トラブルメーカーであり、部下の両津勘吉のドッキリだ。
 亀有公園前派出所、巡査部長、大原大次郎は、そう結論付けた。

「はわぁぁぁ!! お前も魔法使いだなぁぁぁ!?
 僕のショルダーバッグを返せぇぇ!! そして、死ねぇぇぇ!!!」

 突然、発狂して襲い掛かってくるのは、キリアン・レゼンタール。
 魔法使いを恐れる一般兵だった。
 彼は、支給品である青竜刀を振り回して、大原に襲い掛かった。

 だが、大原は、すんでの所でその攻撃を避ける。

「おっと、危ない。ははーん、お前も両津の仲間だな?
 よーし、じゃあ、今度はこっちから行くぞ!」

 そう言って、大原は支給武器である自動小銃――AK-47の引き金を引いた。

「うぎゃあああああああああああああ!!!」

 大原の放った銃弾の雨は、キリアンに命中し、彼は身体中を蜂の巣にされて死んだ。

「おお、ペイント弾ってヤツか! まるで本物の血みたいだな!
 本当に死んでるんじゃないか? ははは、両津の仕業にしてはなかなか凝ってるじゃないか!
 しかし、両津め、いつもいたずらばかりしおって。しょうのないやつだ。見つけ出して説教のひとつもしてやらんとな」

 大原は、いるはずのない部下両津を探して歩き出す。



 キリアン・レゼンタール @C2ロワイアル    死亡    残り38人
最終更新:2015年01月26日 23:05