第29話 歩く死亡フラグ＝旧対戦の英雄 - unagiの小説置き場 @ ウィキ

　第29話　歩く死亡フラグ＝旧対戦の英雄

「ゴートゥーヘェルッ！！」

　森の中、旧大戦の英雄であり、日系二世の米国兵マイケル山岡の拳銃コルトパイソンが火を噴く。
　それを合図に、女兵士である川澄瑠璃とマイケル山岡との間でバトルが勃発した。

「やる気マンマンね！」

　マイケルの銃撃に対し、瑠璃もまたライフル銃で応戦する。

「シィット！！　やるじゃな～い！？　ファッキンビッチ！！」

　木々の合間をトリッキーに移動しながら、マイケルと瑠璃の激しい攻撃が続く。
　数分の攻防が続き、瑠璃は声を上げる。

「やるわね。ガイジンさん！！」

「ユーも良いソルジャーだヨ！」

「ふふ、これ以上やってもお互い無駄に消耗するだけだと思わない？」

「違いないネ！　ハハハハハ！
　ミーは旧大戦英雄のマイケルゥ山岡ヨ！！
　ユーはビッチの癖になかなかの気概があると思うあるネ！」

　お互いの健闘を称え合うかのように姿を見せるマイケルだったが

「誰がビッチよ！！」

　マイケルの言葉にキレた瑠璃がライフルを発射する。

「シット！！ガッデム！！」

　だが、その一撃はマイケルの肩を掠めるにとどまった。
　次の瞬間、マイケルの撃った弾丸は瑠璃の眉間を撃ち抜いていた。

「……オーゥ、油断させて攻撃とは所詮ファッキンビッチね。ミーとした事が油断したよ」

　マイケルは痛む傷を押さえながら、止血を試みる。

　川澄瑠璃＠不思議のロワイアル　　　　　死亡　　　　残り２７人