実数a,bに対し,

,

とする.
(1)g(x)-xはf(x)-xで割り切れることを示せ.
(2)g(p)=pかつf(p)≠pを満たす実数pが存在するような点(a,b)の範囲を図示せよ.
(1)

.
(2)
g(p)=pかつf(p)≠pを満たす実数pを(1)の結果に代入すると0=(f(p)-p)(f(p)+p+a+1)であるからf(p)+p+a+1=0.
これをpの式と見た場合の判別式D≧0が必要.つまり

.
(i)等号が成立しない場合
f(x)+x+a+1=0は相異なる2実解を持つが,それらがいずれもf(x)-x=0の解となることはないので十分.
(ii)等号が成立する場合

であるから,
f(x)+x+a+1=0の解は

,f(x)-x=0の解は

となるので,
g(p)=pならばf(p)=pとなり題意を満たさない.
以上より,求める範囲は

の領域.(放物線の下側.図省略)
最終更新:2013年09月29日 14:02