k88s4

各辺の長さが2の正四面体ABCDを座標空間内で考える.辺ABはx軸上にあって,その中点は原点Oと一致し,辺CDの中点Mはz軸の正の部分にあるとする.また,0<t<1をみたす実数tについて,線分OMをt:(1-t)の日に内分する点を通り,OMに垂直な平面をαとする.
(1)2頂点C,Dの座標を求めよ.ただし,Cのy座標は正であるとする.
(2)平面αによる正四面体ABCDの切口は,どのような平面図形か.
(3)平面αで分けられた正四面体ABCDの2つの部分のうち,原点に近い部分の体積を求めよ.

(1)
OA=1なので,Aは(1,0,0)としてよい.
\vec{CD}\vec{OM}\vec{AB}のいずれとも垂直なのでy軸に平行.
これよりMを(0,0,m)とおくと,C(0,1,m),D(0,-1,m).
4=AC^2=1^2+1^2+m^2=2+m^2よりm=\sqrt{2}
つまりC(0,1,\sqrt2)D(0,-1,\sqrt2)
(2)
三点ACDを含む平面と平面αはいずれも平面y=0に関して対称なので,交線もy=0に関して対称,つまりy軸と平行.
従って,面ACDの平面αによる断面はy軸に平行な線分.
同様に,面BCDの断面はy軸に平行な線分,面ABC,面ABDの断面はそれぞれx軸に平行な線分である.
求める切口はこれらの線分で囲まれる図形,つまり長方形である.
(3)
辺AC,ADと平面αの交点をP,Qとおく.△APQ∽△ACDであり,相似比はt:\sqrt2であるから,PQ=\frac{t\cdot2}{\sqrt2}=\sqrt2t
辺BCと平面αの交点をRとおくと,同様にPR=2-\sqrt2t
従って平面αによる正四面体ABCDの切口の面積はPQ\cdot PR=2\sqrt2t-2t^2
これより求める体積Vは
V=\int_0^t(2\sqrt2s-2s^2)ds= [\sqrt2s^2-\frac23s^3]_0^t=\sqrt2t^2-\frac23t^3
最終更新:2013年09月29日 20:35