各辺の長さが2の正四面体ABCDを座標空間内で考える.辺ABはx軸上にあって,その中点は原点Oと一致し,辺CDの中点Mはz軸の正の部分にあるとする.また,0<t<1をみたす実数tについて,線分OMをt:(1-t)の日に内分する点を通り,OMに垂直な平面をαとする.
(1)2頂点C,Dの座標を求めよ.ただし,Cのy座標は正であるとする.
(2)平面αによる正四面体ABCDの切口は,どのような平面図形か.
(3)平面αで分けられた正四面体ABCDの2つの部分のうち,原点に近い部分の体積を求めよ.
(1)
OA=1なので,Aは(1,0,0)としてよい.

は

と

のいずれとも垂直なのでy軸に平行.
これよりMを(0,0,m)とおくと,C(0,1,m),D(0,-1,m).

より

.
つまり

,

.
(2)
三点ACDを含む平面と平面αはいずれも平面y=0に関して対称なので,交線もy=0に関して対称,つまりy軸と平行.
従って,面ACDの平面αによる断面はy軸に平行な線分.
同様に,面BCDの断面はy軸に平行な線分,面ABC,面ABDの断面はそれぞれx軸に平行な線分である.
求める切口はこれらの線分で囲まれる図形,つまり長方形である.
(3)
辺AC,ADと平面αの交点をP,Qとおく.△APQ∽△ACDであり,相似比はt:

であるから,

.
辺BCと平面αの交点をRとおくと,同様に

.
従って平面αによる正四面体ABCDの切口の面積は

.
これより求める体積Vは
![V=\int_0^t(2\sqrt2s-2s^2)ds= [\sqrt2s^2-\frac23s^3]_0^t=\sqrt2t^2-\frac23t^3](http://chart.apis.google.com/chart?cht=tx&chf=bg,s,ffffff00&chco=000000ff&chs=25&chl=V%3D%5Cint_0%5Et%282%5Csqrt2s-2s%5E2%29ds%3D%20%5B%5Csqrt2s%5E2-%5Cfrac23s%5E3%5D_0%5Et%3D%5Csqrt2t%5E2-%5Cfrac23t%5E3)
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最終更新:2013年09月29日 20:35