k89s4

四面体OABCにおいて,\vec{OA}\vec{OB}\vec{OC},は互いに直交している.\vec{OG}=\frac14(\vec{OA}+\vec{OB}+\vec{OC})となる点Gを通り,\vec{OG}に直交する平面による四面体OABCの切り口は,どのような図形か.\vec{OA},\vec{OB},\vec{OC}のそれぞれの長さa,b,cの関係により区別して述べよ.
また,a=7,b=8,c=9のとき,その切り口の面積を求めよ.

\vec{OG}に直行する平面と直線OAとの交点をPとおき,\vec{OP}=k\vec{OA}とおく.
0=\vec{OG}\vec{PG}=\frac{1}{16}((1-4k)a^2+b^2+c^2)よりk=\frac{a^2+b^2+c^2}{4a^2}
よって,b^2+c^2\leq3a^2のとき,0<k≦1となり,Pは線分OA上にある.
\vec{OG}に直行する平面と直線OB,OCとの交点Q,Rについても線分OB,OC上にある条件は同様の不等式となる.
以下,a≦b≦cとして切り口の図形を考える.
a^2+b^2&lt;3c^2なので,Rは線分OC上にある.
(i)b^2+c^2\leq 3a^2のとき
a^2+c^2\leq b^2+c^2\leq 3a^2\leq3b^2に注意すると,点P,Qは線分OA,OB上にある.
従って,切り口は多角形PQRとなるから三角形.
(ii)c^2+a^2&gt; 3b^2のとき
c^2+b^2\geq c^2+a^2&gt; 3b^2\geq 3a^2に注意すると,点P,Qは線分OA,OB上にない.
PRとACの交点をS,QRとBCの交点をTとおくと,切り口は多角形RSTとなるから三角形.
(iii)b^2+c^2&gt; 3a^2c^2+a^2\leq 3b^2のとき
点Qは線分OB上にあるが,点Pは線分OA上にない.
PQとABの交点をS,PRとACの交点をTとおくと,切り口の図形は多角形QRSTとなるから四角形.

また,a=7,b=8,c=9のとき,b^2+c^2\leq 3a^2なので切り口は三角形PQRとなる.この面積をSとおく.
四面体OPQRの体積VはV=\frac{abc}{6},またV=\frac{S\cdot OG}3
OG=\frac{\sqrt{a^2+b^2+c^2}}4であるから,
S=\frac{abc}{2OG}=\frac{2abc}{\sqrt{a^2+b^2+c^2}}=\frac{1008}{\sqrt{194}}=\frac{504\sqrt{194}}{97}
最終更新:2013年09月30日 01:14