k89ksa2

放物線y=x^2をy軸のまわりに回転してできる曲面があり,y軸が水平面に垂直でy軸の正の部分が上方にあるように置いてある.その局面の中に半径r(r>\frac12)の球を落としこむ.
このとき,この回転面と球面とで囲まれた部分の体積を求めよ.

この図形のxy平面の断面は,中心がy軸の正の部分にある半径rの円と放物線y=x^2が接している.
x>0における接点をA(a,a^2)とおき,円の中心をBとおく.
点Aにおける放物線の接線の傾きは2aであり,この接線は円の接線でもあるのでABと垂直.
従って,Bの座標は(0,a^2+\frac12)となる.よって,r^2=AB^2=a^2+(\frac12)^2
求める体積Vは,放物線の回転体の0<y<a^2の部分の体積$$V_1$から,半径rの球を中心から\frac12の点を含む平面で切った場合の中心を含まない方の体積V_2を引いたもの.
放物線の回転体を平面y=k(k≧0)で切った断面の面積は\pi kとなるので,
V_1=\int_0^{a^2}\pi k\mathrm{d}k=\frac{\pi a^4}{2}=\frac{\pi (r^2-\frac14)^2}{2}=\pi(\frac{r^4}2-\frac{r^2}4+\frac1{32})
また,半径rの球を中心からkの距離の平面 (\frac12<k<r)で切った断面の面積は\pi(r^2-k^2)なので
V_2=\int_{\frac12}^{r}\pi(r^2-k^2)\mathrm{d}k=\pi(r^2(r-\frac12)-\frac{r^3-(\frac12)^3}3)=\pi(\frac{2r^3}3-\frac{r^2}2+\frac1{24})
以上より
V=V_1-V_2=\pi(\frac{r^4}2-\frac{2r^3}3+\frac{r^2}4-\frac1{96})
最終更新:2013年09月30日 13:20