三角形ABCにおいて,∠B=60°,Bの対辺の長さbは整数,他の2辺の長さa,cはいずれも素数である.このとき三角形ABCは正三角形であることを示せ.
a≦cとする.
余弦定理より

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変形して(b+a-c)(b-a+c)=ac.
a,cが素数なので右辺の約数は1,a,c,acである.
三角不等式とa≦cより0<b+a-c≦b-a+cであるから,
a,cが素数であることに注意すると(b+a-c,b-a+c)=(1,ac),(a,c)のいずれかとなる.
(i)b+a-c=1,b-a+c=acのとき
両辺引いて2(c-a)=ac-1より(a-2)(c+2)=5.このときa=c=3となるが,b+3-3=1かつb-3+3=3・3をともに満たすbは存在せず不適.
(ii)b+a-c=a,b-a+c=cのとき
b-c=0かつb-a=0なのでa=b=cとなり,このとき三角形ABCは正三角形となる.
最終更新:2013年09月30日 20:34