半径1,1-2rの同心円の間に半径rの円がn個,互いに交わらずに入っているという状態を考える.n(≧2)を固定した上で,rを変化させる.
(1)rは

の範囲になければならないことを示せ.
(2)これらn+2個の円の面積の総和が最小となるrの値を求めよ.
(1)
rは半径なのでr>0.
同心円の中心をO,ある半径rの円(Cとおく)の中心とO'とおく.
Oを通るCの接線は2本あるが,これらの接点をP,Qとおく.
n個の円が互いに交わらない条件は,∠PO'Q≦

すなわち∠PO'O<

.
OO'=1-r,OP=rなので,

∠

.
これを整理すると

.
(2)
n+2個の円の面積の総和は

.
ここで,

であり,
(分子)

.

とおくと

であり,

よりn≧3のとき

,

であるから,f(n)<0.
これより,

であるから,面積の総和が最小となるrの値は

.
最終更新:2013年09月30日 23:04