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曲線y=x^4-6x^2に点(a,b)を通る4つの接線が引けるのは,(a,b)がどのような範囲にあるときか.図示せよ.

f(x)=x^4-6x^2とおく.f'(x)=4x^3-12x, f''(x)=12x^2-12より変曲点のx座標は±1.
接点のx座標がt(>1)である接線と直線x=aの交点のy座標はf'(t)(a-t)+f(t)であり,これをg(t)とおく.
g'(t)=(a-t)f''(t)となる.
ここで,曲線y=f(x)のx>1の部分に引ける接線の数を考える.
t>1よりf''(t)>0であるから,
a>1のとき
t 1 a
g'(t) + + 0 - -
g(t) -8a+3 f(a) -∞
これより,g(t)=bとなるtの数はb≦-8a+3のとき1個,-8a+3<b<f(a)のとき2個,b=f(a)のとき1個,f(a)<bのとき0個.
また,a≦1のとき,
t 1
g'(t) - -
g(t) -8a+3 -∞
なので,g(t)=bとなるtの数は,b≦-8a+3のとき1個,-8a+3<bのとき0個.
これらのtの数は(a,b)から引ける接線の数に等しい.
同様に,曲線y=f(x)のx<-1の部分に引ける接線の数も求まる.
また,曲線y=f(x)の-1≦x≦1の部分に引ける接線の数は,f&#039;&#039;(t)\leq0なので,
a≧1のとき
t -1 1
g'(t) 0 - 0
g(t) 8a+3 -8a+3
従って,-8a+3≦b≦8a+3のとき1本,そうでないときに0本.
0≦a<1のとき
t -1 a 1
g'(t) 0 - 0 + 0
g(t) 8a+3 f(a) -8a+3
従って,b<f(a)のとき0本,b=f(a)のとき1本,f(a)<b≦-8a+3のとき2本,-8a+3<b≦8a+3のとき1本,8a+3<bのとき0本.
曲線の部分はy軸に関して対称なので,a<0のときも同様となる.

以上をまとめると,求める領域は
|a|<1のときb<8a+3かつb<-8a+3かつb>f(a),|a|≧1のとき0>(8a+3-b)(-8a+3-b)かつb<f(a).
(図省略)
最終更新:2013年10月02日 06:04