k91s3

3組の対辺が互いに垂直であるような四面体Vがある.このとき,Vの各辺の中点はVの重心を中心とするある1つの球面上にあることを示せ.

Vの重心をO,四面体の頂点をA,B,C,D,\vec{OA}=\vec{a}\vec{OB}=\vec{b}\vec{OC}=\vec{c}\vec{OD}=\vec{d}とおく.
Oは重心なので\vec{a}+\vec{b}+\vec{c}+\vec{d}=0
ここで,辺の中点2つとOの距離の平方の差を考える
|\frac{\vec{a}+\vec{b}}2|^2-|\frac{\vec{a}+\vec{c}}2|^2=(\frac{2\vec{a}+\vec{b}+\vec{c}}2)\cdot(\frac{\vec{b}-\vec{c}}2)=(\frac{\vec{a}-\vec{d}}2)\cdot(\frac{\vec{b}-\vec{c}}2)=0 (∵AD⊥BC).
これより,ABの中点とOの距離はACの中点とOの距離と等しい.同様に,ABの中点とOの距離は,CD以外の辺の中点のOの距離と等しいことが言え,さらに,BCの中点とOの距離はCDの中点とOの距離に等しいことが言えるので,Vの各辺の中点とOの距離はいずれも等しい.よってこれらはVの重心Oを中心とする球面上にある.
最終更新:2013年10月03日 04:22