実数a,b

に対し次の不等式の成り立つことを示せ.
関数f(x)とd≧0に対し,

を考える.
d=0のときg(x)=0.以下,d>0であるとする.
平均値の定理より,2g(x)=(f(x+d)-f(x))-(f(x)-f(x-d))=df'(y)-df'(z)=d(y-z)f''(w)とx-d<z<x<y<x+d,z<w<yを満たすy,z,wが存在する.
従って,x-d<k<x+dで常にf"(k)>0ならばg(x)>0,同じ区間で常にf"(k)<0ならばg(x)<0となる.
さて,

とおくと

,

であるから,
a,b=x±dとおくと,

が言える.
また,

とおくと,

,


であるから
a,b=x±dとおくと,

であり,
両辺のexpをとると

が言える.
これらの等号成立はd=0つまりa=bのとき.
最終更新:2013年10月03日 04:55