f(x)はxに関するn次の整式(多項式)とする(n≧0).
(1)2変数x,yの整式として
と書き表す.ただし

(i=0,1,2,…,n)はxに関する整式である.このとき

,

,
かつ

=「f(x)における

の係数」
であることを示せ.
(2)ある定数cがあって,
f(x+y)-f(x)=yf'(x+cy)
が成立すればf(x)の次数は2以下であることを示せ.
(1)
f(x+y)にy=0を代入して

.
f(x+y)をyで微分して

.
y=0を代入して

.
f(x+y)をyで2回微分して

.
y=0を代入して

.
つまり,

,

,

.
また,f(x+y)にx=0を代入して

なので,

=「f(x)における

の係数」
(2)

となることを示せばよい.
f(x+y)-f(x)=yf'(x+cy)の両辺をyで二回微分して

.
y=0を代入して

なので,

のとき

が成り立つ.

のとき,

であり,
f(x+y)-f(x)=yf'(x+cy)の両辺をyで三回微分して

y=0を代入して

であるが

より

.
よって示された.
最終更新:2013年10月03日 22:37