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平面上で次の方程式①を満たす点全体の集合をC_1,②を満たす点全体の集合をC_2とする.
x^2+y^2-1=010x^2+14xy+5y^2=1
(1)a,b,c,dは負でない整数でad-bc>0を満たしている.さらにA=\begin{pmatrix}a&b\\c&d\end{pmatrix}の定める一次変換fがC_2C_1に写している,すなわちf(C_2)=C_1である.このときa,b,c,dを求めよ.
(2)C_2上の点でx座標,y座標とも整数であるものは何個あるか.

(1)
C_2上の点(x,y)の変換先の座標は(ax+by,cx+dy)である.
C_2上の点(\frac1{\sqrt{10}},0),(0,\frac1{\sqrt5})の変換先である(\frac{a}{\sqrt{10}},\frac{c}{\sqrt{10}}),(\frac{b}{\sqrt5},\frac{d}{\sqrt5})C_1がC上にあることからa^2+c^2=10b^2+d^2=5
a,b,c,dは負でない整数であるから,(a,c)=(1,3)(3,1),(b,d)=(1,2)(2,1).ad-bc>0よりa=3,c=1.
(3x+by,x+dy)がC_1上にあるから0=10x^2+2(3b+d)xy+5y^2-1=(2(3b+dd)-14)xyとなる.
C_2上にはxy≠0となる点(x,y)が含まれるので,b+3d=7.従ってb=2,d=1.
(2)
C_2上の点(x,y) (x,yは整数)を考える.この点の変換先の座標は(3x+y,x+2d)であるから,これも格子点となる(*).
ここで,B=\begin{pmatrix}1&-2\\-1&3\end{pmatrix}を考えるとAB=E (E:単位行列).
これよりBの定める一次変換gはfの逆変換となり,gはC_1上の格子点をC_2上の格子点に移す.
fは逆変換を持つので点P,Qに対しf(P)=f(Q)ならばP=Q.従って(*)よりC_2上の格子点の数≦C_1上の格子点の数.
同様にgについて考えるとC_1上の格子点の数≦C_2上の格子点の数となり,
C_1上の格子点は(0,±1)(±1,0)の4個なのでC_2上の格子点も4個.
最終更新:2013年10月04日 02:58