1からnまでの相異なるn個の自然数(n≧4)の中から無作為に2個を取り出し,大きい方を

,小さい方を

とする.つぎに残りの(n-2)個の自然数の中から無作為に2個を取り出し,大きい方を

,小さい方を

とする.
(1)

の期待値を求めよ.
(2)

の期待値を求めよ.
(3)

の期待値を求めよ.
(1)
最初に取り出した2個の自然数がk,lである確率を

とおく.
求める期待値Eは

であるが,
ここで最初に取り出す2自然数がk,lである確率とn+1-k,n+1-lである確率は等しいので,

でもあり,両辺足して2で割ると

.
(2)

である確率を

とおく.

の期待値は

である.
さて,

のとき,

は1からk-1までの自然数値をとり,その確率はいずれも等しいので期待値は

.
従って,

の期待値は

となるが,(1)の結果より

.
従って

の期待値は

.
(3)
最初に取り出した2個の自然数がk,l,次に取り出した2個の自然数がi,jである確率と最初に取り出した2個の自然数がi,j,次に取り出した2個の自然数がk,lである確率は等しいので,

の期待値は

の期待値に等しい.
(2)の結果より

の期待値は

.
最終更新:2013年10月04日 21:02