一辺の長さnの立方体ABCD-PQRSがある.ただし,2つの正方形ABCD,PQRSは立方体の向かい合った面でAP,BQ,CR,DSは,それぞれ,立法体の面である.
立方体の各面は一辺の長さ1の正方形に碁盤目(ごばんめ)状に区切られているとする.そこで,頂点Aから頂点Rへ碁盤目上の辺をたどっていくときの最短経路を考える.
(1)辺BC上の点を通過する最短経路は全部で何通りあるか.
(2)頂点Aから頂点Rへの最短経路は全部で何通りあるか.
(1)
辺BC上の点Eを通るとする.
AEの最短経路は正方形ABCD上にあり,ERの最短経路は正方形BQRC上にあることより,ARの最短経路はこの二面上にある.
ABCDとBQRCがBCで繋がったこの立方体の展開図を考えると,求める数は縦2n横nの長方形の対頂点への最短経路の数なので,

通り.
(2)
経路は折れ線BCDSPQB上の点を通るが,辺CD,DS,SP,PQ,QB上の点を通過する最短経路も(1)と同様に考えられる.
これらの経路の重複は頂点B,C,D,S,P,Qのいずれかを通過する経路のみであり,その数はそれぞれ

通り.
更に,これらの頂点を通過する経路の重複は頂点BとC,頂点CとD,頂点DとS,頂点SとP,頂点PとQ,頂点QとBを通る最短経路のみであり,それぞれ1通り.
これらより,求める場合の数は

通り.
最終更新:2013年10月08日 19:19