1からN+2(N≧2)までの番号のついた玉(N+2)個を用意し,手元に1と2の番号のついた玉をおき,残りN個の玉を箱に入れる.さらに,
「玉を1つ箱から取り出し,手元の玉2個と取り出した玉1個計3個の玉のうち最も小さい番号の玉を箱に返す」
という操作をn回くり返す(n≧1).最後に手元に残った2個の玉の番号のうち小さい方をXとし,大きい方をYとする.
(1) Y≦mである確率P(Y≦m)を求めよ(m=3,4,…,N+2).
(2) X≦mである確率P(X≦m)を求めよ(m=2,3,…,N+1).
(1)
Y≦mであるためには,箱に入っているN個の玉のうち,m+1,m+2,…,N+2のN+2-m個の玉以外を取り出し続けることが必要十分.
従って

.
(2)
X≦mであるためには,箱に入っているN個の玉のうち,m+1以上の玉を1回以下しか取り出さないことが必要十分.
1回も取り出さない場合は(1)の確率となる.
1回だけ取り出す場合,k回目に取り出すとすると,それまで取り出さない確率は

であり,k回目に取り出す確率は

,その後に取り出さない確率は

であるから,
これらを掛けあわせてkについて全て足し合わせると

.
従って,

.
最終更新:2013年10月09日 23:04